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サブスクリプションとその外側で~私がサブスクリプションを辞めた理由

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情報管理LOGの@yoshinonです。
今やSpotifyやYouTube Music、Netflixなど、定額制サービス(サブスクリプション)が花盛りです。
利用されている方も多いのではないでしょうか?私も音楽定額制をはじめとして、いくつか使用していました。しかし、現在では、ほぼサブスクリプション系のサービスを一時的にやめています。
それは、使っているうちにジワジワと感じた違和感と、自分のニーズがマッチしなかったからです。今回は、サブスクリプションとその問題点について書いていきます。



  
【 サブスクリプションとその外側で 】  

 1.サブスクリプション使っていますか?

 2.サブスクリプションは、最初のうちは楽園そのもの

 3.優しい地獄

 4.所有感の希薄化







checkmark.png 1.サブスクリプション使っていますか?

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今やサブスクリプション全盛期というぐらいに盛り上がっていますが、皆さんは使っていますか?

サブスクリプションって何?

という人もいるかもしれませんので、一応説明。

サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。

サブスクリプション方式 - Wikipedia


例えば、音楽であったら、

Apple Music
Spotify
AWA
Google Play Music
Amazon Prime Music

とかですね。
動画だったら、それほど山のようにあります。

Netflix
YouTube Premium
Amazon Prime ビデオ
Hulu
dTV

とかとか、まあ色々あるわけです。
それ以外に、本の読み放題サービスであるKindle unlimitedとか、百科狂乱かよという状態です。私もGoogle Play MusicやKindle unlimitedなどを使っていました。

後述しますが、今は辞めてしまいましたが。



checkmark.png 2.サブスクリプションは、最初のうちは楽園そのもの

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さて、サブスクリプションを使った方は、わかると思うのですが、使うとめちゃくちゃ快適なんですよね。月額料金を払うと、あとは何も考えずに、音楽だったらどんどん聴けるし、本だったらどんどん読めます。それこそ、一生かかっても聴き切れないぐらいの量があるし、読み切れないぐらいの本があります。
映像だってそうでしょう。

私も御多分に洩れず、普段聴いている音楽からレコメンドされる音楽をどんどん聴きまくりました。
たぶん、普通に生活しているだけでは出会いなかったアーティストとの出会いもありました。本だって、雑誌や漫画、本などとりあえず手当たり次第に読みたかったものを漁りました。

もうね、めちゃくちゃ楽しいのですよ。
だって、今までそれなりに金額がかかるコンテンツを好き放題、聴きまくれるし、読みまくれるのですから。
皆さんもきっと、これを体験するとたまらないものがあるはずです。

しかし、
私は辞めてしまいました。



checkmark.png 3.優しい地獄

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なぜ、辞めてしまったのか?

理由としては、サブスクリプションの限界を感じたからです。

のめり込んで、色々聴いていくと、はたと

「アレ?このアルバムないんだ」
「この音源は、収録されてないのか」
「このアーティストの曲は、1曲もないのか…」


ということにすぐにぶち当たります。

Kindle unlimitedは、読みたいのを漁りまくっていて、ふと気付いたら

「読書の範囲が狭くなっている」

と気付いたのです。

そう、まるで生け簀の魚や牧場の家畜のように、柵の内側は快適そのものなのですが、その肝心の柵の外側の世界がどんどん失われてくる感覚に襲われたのです。快適なので、ついつい長居をしたくなるのですが、気づくと柵に囲われた生活に満足しきってしまう自分に気づいてしまったのです。
ぬくぬくと優しい温もりに包まれたまま窒息させられるような感覚。

ついつい、Kindle unlimitedの範囲の中から本や漫画を選んで読んでしまう。
ついつい、Google Play Musicで提供される音楽を選んでしまう。


あまりにも膨大で柵の存在になかなか気づけない(いや、アンリミは気づくか)のですが、そこには提供されない不在の音楽や本や漫画や映像があるのです。

今日は、20年前のあの曲が聴きたい気分なんだ…。
私が読みたいのは、ここでお勧めされているものではないんだ…。
あのアルバムに収録されていた特別音源が聴きたいんだよ…。

という心の声が、あっという間に

あのアーティストが好きな人は、これも好きですよね?
この漫画の新しいの読みませんか?


という洪水に押し流されそうになるのです。



checkmark.png 4.所有感の希薄化

もう一つ、私がサブスクリプションを辞めるきっかけになったのは、所有感の希薄化を感じたというのも大きいです。

iTunesにしても、CDショップでも、何か曲を買うときは、ちょっとした心の後押しがあって手に取り、そして「お金を払う」というアクションを通して、手に入れます。
そこには 自分で購入したという確かな感触が残ります。
そして、同時に

自分のコレクションであり所有している

という感覚が得られます(iTunes StoreもKindleも実は、厳密には所有ではないのだけど)。
しかし、サブスクリプションで聴く音楽や本や漫画は、所有感は一切ありません

所有感ってそんなに重要??

と思われるかもしれませんが、少なくとも私の中では重要な要素だったことが分かったのです。
サブスクリプションで音楽を聴いていたとき、その1曲1曲は単なる消費物になっていました。そう、一番近い感覚は、ラジオで聴いているのと大差ない感じ。右から左に流れていく1曲1曲は、単なる消費されるだけの音楽で、価値観はただ下がりでした。

なので、自分が本当に聴きたい曲や本は、自分で自分の手で買おうと心に決めました。
これが、古い脳の考え方なのか?単に慣れていないだけで脳が、アップデートされていないだけなのか?分かりませんが、消費物として流すのは、なんとなく嫌だなと思ったのでした。





eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 頭が固いだけなのかもしれない

一番最後にも書きましたが、私は単にアップデートされていないだけなのかもしれません。もしかしたら、今まで発表された音源やこれから発表される音楽全てが、サブスクリプションに移行したら、そう思わなくなるのかもしれません。生まれた時から、サブスクリプションが当たり前で、それ以外がない状態だったらそんなことすら思わないのかもしれません。たぶん、私はそういう過渡期の人間だからそう感じているだけなのかも?と思っています。
しかし、読みたい本や漫画は、1冊ずつ選んで、それごとに対価を払うし、聴きたい曲は、選んで自分の意思でその曲に対する対価をその都度支払いたいと思っています。少なくとも今は。




「人間である」という認識の限界についての思考実験

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情報管理LOGの@yoshinonです。
今回は、いつもの情報管理LOGとは趣向を変えて、思考実験をしながら深遠な問いについて考えていきたいと思います。きっと、哲学の世界では、議論されつくされ、まだ議論が続いている分野だとは思いますが、テクノロジーと人間の想像力が、そろそろ哲学に追いつきそうな気配なので、素人思考ながら考察していきます。
もちろん、SFクラスタや哲学クラスタの皆さんから見たら総ツッコミ必至な内容かもですが、ぜひ全力でのツッコミお待ちしております。むしろ、「こんな本を読んでみて!」と教えていただければ、勉強させていただきます。



  
【 「人間である」という認識の限界についての思考実験 】  

 1.生物としての人間

 2.脳の完全シュミレート

 3.遺伝子の容れ物としての人間

 4.人工生命体

 5.情報生命体









checkmark.png 1.生物としての人間

前文だけでは、イマイチ今回の意図について伝わらなかったのではないかと思ったので、再度、趣旨説明します。
今回の記事は、どこまでだったら、それが「人間だと言える」と許容できるかどうか?という思考実験です。
んーそれでも、伝わらない?
では、例をあげながら、書いていきます。

2020年にオリンピックとともにパラリンピックが開かれます。
私は、毎回、パラリンピックでとても感動してしまいます。それは、体にハンデを背負いながらも、それを物ともせず(実際はすごい苦労されているのでしょうけど)スポーツに打ち込む姿が、美しいと感じるからです。私たちは、彼らのことを「人ではない」とは決して思いませんよね?
ある種の宗教によっては、一切の臓器移植やそういう身体的なハンデを補うものを拒否するという教義をもつ人もいるかもしれませんが、それでも多くの人は、身体のハンデを補う術があるならば、積極的に使った方が良いだろうと考えているのではないでしょうか?

最近では、ハンデどころか、人の能力を上回る義足なども登場しています。





TEDに出ていたこの方なんて、すごいですよね。




さて、ここからいよいよ今回の思考実験を始めていきます。
皆さんは、どれぐらいの体のパーツの入れ替えを許容できますか?

足は?手は?心臓は?

色々な教義や考え方があるかもしれませんが、私は基本的に賛成です。
では、科学的に進歩して、ほとんどを人工臓器などで置き換えができるとしたら、どうでしょう?

そこで、第1の心理的な障壁の一つに、「義体」があるのではないかと思います。
例えば、攻殻機動隊では、主人公の草薙素子は、脳以外は全て人工の義体でできています。




考える主体である「脳」があるのだから、それは人間だろう

と思えます。
しかし、もしも義体が人間の形をしていないとしたら?
例えば、どこからどう見ても、犬にしか見えない義体の中に人間の脳が入っていたら?
前述の攻殻機動隊では、こんな義体をもつ「人」が出てきます。真ん中の彼ね。

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これは、人間でしょうか?
パッと見で人間と認識できないかもしれません。それどころか、よくよく調べないと「人間」だと認識できないかもしれません。

先ほどの犬の義体に入った人間の例を出しましたが、もしも発話もできず「ワンワン」としか声が出せなかったら?
それでも、人間としての思考は、しているとします。しかし、もはや誰も見かけからは、人間とは判別できません。内部で人間と同様の複雑な思考をしていたとしてもです。少しずつ境界が、ぼんやりしてきたのではないでしょうか?

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それでは、逆に考えてみましょう。
犬の脳を人間の形をした義体に入れたら、それは人間でしょうか?
きっと、皆さんの大半は、

「それは、さすがに人間じゃないだろ」

と思う人が多いのではないでしょうか?

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形としての「人」ではなく、思考する主体としての「人」こそが、人の本質ではないか?思ったからですか?
では、無脳症の赤ちゃんは、どうですか?

無脳症 - Wikipedia
無脳症 - Wikipedia






彼らは、人間ではないのでしょうか?
私は、彼らにも人権があるし、人であると思う自分がいます。そして人を構成する要素は、どんどん曖昧になっていきます。




checkmark.png 2.脳の完全シュミレート

思考する主体こそが、人間ではないか?と考えた人にとっては、人が人たらしめるのは、少なくとも形状ではなく、「思考」の有無が大きいのではないか?と考えたからではないでしょうか。

では、ここから2つ目の思考実験です。
現在、コンピュータは、日進月歩で進歩し続けています。以前だったら考えられないようなものもシュミレート可能になってきていますよね?
もしも、これからさらに高機能化していき、人間の脳の完全なシミュレーションが可能になったとしたら、そのコンピュータは、人間と言えるでしょうか?もちろん、ニューロンの発火なども、全てシミュレーションしているとします。つまり、人間の脳に起こりうることが、全て起こりうるのです。

もしも、Aという人の脳を完全シミュレーションできたとしたら、そのコンピュータ内にあるA'は、何なのでしょうか?

さらに、もう一歩進めると、もしもその完全シミュレーションした人格(脳)を、人にしか見えない義体に入れたとしたら、それは人でしょうか?

体の中は、血が流れているわけではなく、電気で動いているだけだとしたら?

いや、それはアンドロイドだろ!

とツッコミが入りそうですね。
しかし、その頭の中には、あなたのと同じように(もしかしたらあなた以上に)思考する脳の完全シミュレーションであったとしたら?

あなたと同じように悲しみ、あなたと同じように笑い、あなたと同じように悩むとしたら?
もしも、人と見分けのつかない義体に入っていたら、それは人でしょうか?

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しかし、一番の違いは、「コピーが可能」だということです。
デジタルで再現されるものは、基本的にコピー可能であるという前提ですが、A'だけではなく、A ''であったり、A '''が、同時に存在可能になるかもしれないことを示唆しています。

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そのあたりは、「AIの遺電子」でも語られていますね。
あの世界の中では、人権(?)が認められ、平等に扱われています。皆さんは、アンドロイド(ヒューマノイド)が、存在しうる世の中になった時に、平等に接することができますか?






checkmark.png 3.遺伝子の容れ物としての人間

さて、コピー可能という点では、遺伝子もコピー可能です。
もはや、クローン技術的には、人間のクローンも可能なところまで来ています。

クローン人間は実在するのか?
クローン人間は実在するのか?




年間100頭の食用クローン牛を生産する米企業


カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」は、自分のコピーが存在ことへの倫理的な問いかけにもなっていました。





先ほどのアンドロイドを人間として認めることに心理的な抵抗感がある人は、

遺伝子の存在が大きなウェイトを占めている のではないでしょうか?

確かにアンドロイドには、生物学的な遺伝子はありません。
では、遺伝子が人だったら、それは人だと思えるのでしょうか?

リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」の中で、生物は単なる遺伝子の容れ物に過ぎないのではないか?ということを指摘しました。




つまり、遺伝子による継承性というのが、アンドロイドを受け入れられない理由になるのではないか?と考える人もいるかもしれません。

先日、中国の科学者が、遺伝子編集をした人間の赤ちゃんが誕生したという発表をして、世界中から大バッシングを受けていました。生命倫理的に問題があると叩かれていましたね。

中国の科学者が遺伝子編集した 「ヒト」を作ったと主張。HIV耐性与えるためと説明も信憑性や倫理面に問題 - Engadget 日本版
中国の科学者が遺伝子編集した 「ヒト」を作ったと主張。HIV耐性与えるためと説明も信憑性や倫理面に問題 - Engadget 日本版





しかし、実際にやることと、考えることの間には、深い谷があります。
だから、それがどんなに倫理に反することであっても、考えることだけはできます。

私は、一度「科学技術的にできる」と実証されたことは、やらざるを得ないのが、人の性だと思っています。だから、今回、大バッシングが起きましたが、決して研究は停滞しないでしょう。そして、行き着くところまでいくはずだと思っています。




では、遺伝子編集技術が進み、デザインベイビーが生まれる世界になったとき、そのデザインベイビーは、人であるか?という問いが生まれます。遺伝子の継承性を無視しているからです。

突然変異という自然に起こる遺伝子改変もあるだろ?

というツッコミも当然ありうるかと思います。
したがって、プチ整形のように遺伝子も整形しちゃってもいいんじゃない?という考えもあるかと思います。

では、どこまでの改変までだったら良いのでしょうか?
例えば、この人の遺伝子が含まれた豚についての記事。

Pig-human chimeras contain cell surprise | New Scientist
Pig-human chimeras contain cell surprise | New Scientist






これは、当然人ではなく、豚の形状をしており、豚の体内に人間由来の血液が含まれているそうです。ブヒブヒ言うけど、人の細胞が含まれているのです。

これは、豚で例えただけですが、人にだって同じようにできるはずです。
豚の遺伝子が、含まれた人間だって理論的には、できるはずなんです。

その時、それは人といえるのか?
何%の改変までだったら、人と言えるのか?




checkmark.png 4.人工生命体

さらに思考していきましょう。
遺伝子は、タンパク質の結合によってできています。つまり、それらを人工的に作り上げることも究極的には可能だと言えます。もしも、人間由来ではないけど、限りなく人間と同じ遺伝子を全て人工的に作り上げることが可能になった場合、それは人と言えるでしょうか?

いわゆる人工生命体です。

人間と同じように血が流れ、人間と同じように思考し、人間と同じ感情もあるとしたら?
しかし、遺伝子は、完全フルスクラッチなのです。

天才にも、美男美女にもなりうるし、どんな人にもパラメーターを調整するだけで、生まれることが可能な人工生命体だとしら。果たして、それは人間でしょうか?

森博嗣のWシリーズは、そのあたりに切り込んでいる小説です。




その亜人間とも言うべき、全て人工の細胞で作られたウォーカロン(単独歩行者)が出てくるのですが、人間の定義が読んでいるうちに曖昧になってくるはずです。




checkmark.png 5.情報生命体

さて、いい加減文章が長くなりすぎているので、そろそろ最後にします。最後は、情報生命体です。
先ほどのフルスクラッチの遺伝子は、物理的な存在ですが、それさえも捨てて、全てをビットで表すことができたしたら?

さらに、先ほどの脳の完全シミュレーションと同じように、人間の遺伝子の完全シミュレーションだったらどうか?ディスプレイの中で成長する完全シミュレーションの遺伝子をもつ人は、人と言えるのか?
その境界は、どこまでも曖昧になっていきますね。

脳の完全シミュレーションでも、遺伝子の完全シミュレーションでも良いのですが、全てがビットで置き換え可能になった場合、インタフェイスはどのような形であれ(人型でもディスプレイの中であっても)、その中に存在するものは、果たして人であると定義できるのか?

人と同じように感情をもち(実は感情の定義も難しいのだけど)、人と同じように考え、話すことができる存在が現れたときに、それを果たして人間と定義できるのでしょうか?
TGCAという情報の組み合わせである遺伝子と0と1組み合わせであるビットの世界いずれも、情報であることには変わりはありません。

人を情報に置き換えたときに何が起こるのか?「ニルヤの島」は、そういうことを考えさせてくれます。




もしも、ディスプレイの中の人の完全シミュレーションが、

私は、人なので人権を求める

と言ってきたときに、あなたはどう考えるでしょうか?




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 人という定義の曖昧さ

今回は、思考実験として人の定義の曖昧さについて書いていきました。これを書くきっかけとなったのは、やはり先日の中国の科学者による遺伝子編集の赤ちゃんのニュースを観たからです。科学技術が、私たちの想像力の限界に近づいたときに、どんなことが起こるのかな?と考えてみると、人間の定義は、どんどん曖昧になっていくのですよね。特にその境界線は、ぼんやりとしており、逆に私たちに「人とは、定義可能なのか?」ということを突きつけてきます。
私は、案外、ほとんど認めてしまうような気がするのですよね。法律的な問題は置いておいて。




シルバー世代のPC購入の敷居の高さについて真剣に考える(代案あり)

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情報管理LOGの@yoshinonです。
はてなブックマーク(はてブ)で「【山田祥平のRe:config.sys】普通のPCが普通に買えない - PC Watch」という記事が話題になっていました。

【山田祥平のRe:config.sys】普通のPCが普通に買えない - PC Watch


あーこれ、ものすごい分かる!!
というか、家電量販店の品揃えには、心底がっかりすることが多いので、さらに理解できるという内容の記事でした。

私の義理の母も80近いのですが、割とこの方と同じように町内会の業務にOfficeを使っているというスーパーおばあちゃんぶりなのです。そういう方々にとって、今のPC購入のハードルの高さというのは、非常に高いというのは、とても理解できる話だなと思った次第です。

この記事では、企業に対する提言で終わっていますが、私が実際に自分の義理の母のPC入れ替えに携わった経験から、シルバー世代のPC購入について具体的に考えてみたいと思います。




  
【 シルバー世代のPC購入の敷居の高さについて真剣に考える(代案あり) 】  

 1.本当に家電量販店のPC売り場はうんざりする

 2.まずは、本人に用途をちゃんと聞こう

 3.インターネットができればという良い場合

 4.Officeが必要な場合

 5.PCにこだわる必要が無い場合







checkmark.png 1.本当に家電量販店のPC売り場はうんざりする

まずは、上でも紹介した山田祥平氏の記事を読んでいただきたいと思います。

【山田祥平のRe:config.sys】普通のPCが普通に買えない - PC Watch
【山田祥平のRe:config.sys】普通のPCが普通に買えない - PC Watch




読んでいてものすごく共感しまくってしまいました。
本当に今の家電量販店のPC売り場って、がっかりすることが多いのですよね。たぶん、家電量販店のPC売り場でPCを購入する層というのは、PCに詳しくないファミリー層か、シルバー世代なのだと思うのですが、NECや富士通などのメーカーで出している一体型PCの微妙なラインナップに辟易してしまいます。

TVチェーナー付きとか、HDDが1TBだとか、でもメモリが4Gしかないとか実に記事に書かれていた、そのままが展開されているのです。
さらに言えば、ネット環境と抱き合わせで販売してこうようとするおまけ付き。

「インターネット環境は、なんですか?」

と聞かれるのが、もはや恒例みたいな感じ。
よくよく分かっていないシルバー世代の方に、「今だったら6万円キャッシュバックですので!」とか威勢良くアピールして、それに載せられて購入している光景もよく見ますね。残念ながら、

「その人たぶん自分でネット接続を設定できないと思う…。」

と内心ツッコミを入れることしかできません。きっと、後ほど高額なサポートを受けるか、めっちゃクレームを入れに来るかのどっちかという暗い未来も見えたりするわけです。

「こあいさんかごで、はちじー」

という呪文のようですが、「Corei3か5で8G(のメモリ)」というのは、まあこれから長いこと使うことを考えたら、標準的なスペックかと思います。しかし、その標準的なスペックさえ見つけるのが、大変なのが家電量販店のPC売り場だったりするのですよね。
※大きい家電量販店は別ですよ。郊外にある標準的な家電量販店という意味です。




checkmark.png 2.まずは、本人に用途をちゃんと聞こう

そこで、自分の経験から(実は自分の義理の母以外にも何人かお世話している)書かせていただくと、まずはしっかりとヒアリングすべきだと思うのです。
私たちは、ついついPCだと何でもできるというところから出発してしまいがちですが、それほど多くのことを求めていなかったりするのですよね。実は。

・インターネットさえできれば
 →インターネットの回線はISDN!?とかとか
・年賀状印刷にしか使っていない
・町内の仕事でエクセルとワードを使っている
・データは、フロッピーディスクに入っている(!)
・インターネットは、スマホでやっているからWi-Fiいらん
・メールさえできればよい


などなど、そのニーズは多様にして、予測不能だったりします。
でも、しっかり聞いていくと、PCにそれほど多くを求めていないことが分かるのです。ある意味割り切った使い方をしていると言って良いのです。とはいえ、早計に判断せずに、とことん聞き取ると、

「写真をPCで見られるようにしたい」とか「スマホのデータのバックアップとりたい」など見えづらいニーズもあったりするので、時間をかけて聞くというのが大事なんです。特に身内だったら、あとでサポートするのは、自分になる可能性が高いならば、最初が肝心だったりします。ここを手抜きすると、あとが大変になるので、時間をかけるのは、ココですよ!




checkmark.png 3.インターネットができればという良い場合

だいたいのニーズが把握できれば、行動開始です。

まず、インターネットさえできれば良いからという場合ですね。
特にOfficeを使ったりすることもなく、メールなどをたまーに打つというぐらいならば、私は断然iPadをオススメします。

画面が小さいというならば、iPad Proにすれば良いです。
なぜにiPadかというと、理由は以下の通りです。

・使い方にそんなに迷わない
・電源が蓋を開いたら即オン
・画面の拡大縮小が簡単←コレ大事!


Wi-Fi設定も最初だけしてあげればよいだろうし、もしもそれが難しい場合は、QRコードで一発で設定できるタイプのモノも多いので、そういうのを買いましょう。
たいていの場合、すでにネット回線を有線で引いているという場合が多いので、それをまずはWi-Fi化してあげれば良いです。

こういうQRコードで一発設定的なのがついているの、ラクです。



自分の中では、PCの買い換えは、たいていの場合iPadで事足りるのではないか?と思うぐらいです。なんならOfficeアプリもあるしね。
とはいえ、シルバー世代の方々にiOSのOfficeは、あまりオススメできないかもしれません。なぜならば、クラウド保存という概念があまりないからです。iPad内にも保存できますが、あまり親切とは言いがたい仕様なんですよね…。

あと個人的な感想として書いておきますが、iPadは最近出たホームボタンがないタイプのではなく、

コレね。




ホームボタンがある旧タイプの方をオススメします。




なぜならば、物理ボタンの方が説明しやすいのと、使う方も分かりやすいからです。とにかく「アプリを終了したかったら、このボタンを押すだけだからね」で済みます。
物理ボタン大事。




checkmark.png 4.Officeが必要な場合

さて、iPadにもOfficeアプリはありますが、よく聞くとフロッピーディスクに入っていたり(本当にあった)、Office以外にも年賀状にもデータ流用していたりということもあります。
そうなると、iPadではなく、PCの方が汎用性が高くなりそうです。

iPadでも年賀状作れるじゃん!

とか言っている人、お年寄りも方の面倒見たことないでしょ?
新しいことを覚えてもらうの、すごい大変なんだから。今までやっていたことの延長線上にできることがすごく大事なんです。

私がやったのは、2つの方法です。

1つ目は、自分のPCを譲るです。
今だったら自分の環境の再構築にそれほど時間を要しなくなってきているので、新しい自分のPCを買う口実にもなるしね。

もちろん、不必要なデータやソフトを消したりという作業はありますが、余計なセットアップの手間がないのですよね。差し上げた瞬間からほぼ使えるので。
なんなら、事前にデータを再現してあげれば、もっと親切だと思うのです。
皆さんのPCだったら、たぶん買い換えを必要としているシルバー世代の方々のPCよりもパワフルですよね?
そうすると、クレジットカード持ってない問題もクリアできるしね。


2つ目は、ネットで購入してあげるです。
こちらの方が、抵抗感が少ない人が多いでしょうか?
残念ながら家電量販店には、さっさと見切りを付けて、ネットで代理購入をしてあげた方が圧倒的に早いし、ニーズに合ったモノが届きます。
かかった分のお金だけもらえればOK!ということで。クレカのポイントはお駄賃ですね。

一体型PCだったら、このあたりがオススメできるかな?




スペック的には、十分だし、シルバー世代の方々の「NECや富士通」への信仰にも適うしね。「今は、PCの中身は、ほとんど海外製の部品を使っている」と説明する不毛さよ。




checkmark.png 5.PCにこだわる必要が無い場合

ニーズをよーく聞いてみると、そもそもPCである必要もない場合も多いのですよね。
上で書いたようにiPadで事足りるというか、iPadの方が良い場合もあるし、近所の方々と簡単なメールと地図を調べるだけとかの場合は、スマホで良いのですよね。

音声入力を教えてあげたら、めっちゃ感謝されます。
だって、フリック入力面倒だし、分かりづらいしね。

Wi-Fi環境があるならば、iPadとGoogle HomeとかAmazonのAlexaとかで十分じゃないか?と思ったり。



というわけで、まずはちゃんと聞くことが何よりも大事って話です!





 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 実は、需要があるんだけどな

シルバー世代の方々のPC需要ってあるんですよね。でも、よく分からないし、店に行ったらよく分からないのをオススメされるしっていうことで、尻込みをしている方って多かったり。だからこそ、件の記事では、パソコン教室の人が、話を聞いてアドバイスしていたわけだし。
PCデポは、悪質なことをしていたので断罪されても仕方が無いですが、それでもシルバー世代の需要を読んでいるという部分の見取りは、確かだと思うのですよ。だからこそ、私たち世代が、シルバー世代の方々に「あそこだったら、大丈夫だから、あの店で相談するとイイよ!」と気軽に言える家電量販店があれば良いのだけどなぁと
しみじみ思いました。


個人情報と便利さの狭間で

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情報管理LOGの@yoshinonです。
皆さんは、Googleのサービスを使っていますか?
LINEは?Facebookは?Twitterは?
このご時世で、クラウドサービスに全くお世話にならないという人がどれぐらいいるでしょう?
しかし、その一方で自身や自分と関係のある人たちの個人情報は、なるべく守りたいという人も多いはずです。今回は、個人情報の保護と便利さについての、難しい関係について考えて見たいと思います。


  
【 個人情報と便利さの狭間で 】  

 1.LINE初期の頃に拒否反応を示していた人たちは今

 2.Googleにどれぐらい個人情報を握られているか?

 3.EUによるGDPRの衝撃とその後

 4.TikTokに見られる新しい考え方







checkmark.png 1.LINE初期の頃に拒否反応を示していた人たちは今

皆さんは、もう記憶が薄れてきているとは思いますが、LINEが登場したのは2011年です。もう、7年も経つのですね。LINEが、登場した当時は、かなり個人情報の関係で叩かれていたという記憶があります。

例えば、こんな感じで。

個人情報を流出させ抜き取る韓国アプリ | きなこのブログ
個人情報を流出させ抜き取る韓国アプリ | きなこのブログ






他には、こういう質問が出たりとか。

LINEの危険性について - LINEを使っていますが、よく「LINEは危険だからやめた... - Yahoo!知恵袋
LINEの危険性について - LINEを使っていますが、よく「LINEは危険だからやめた... - Yahoo!知恵袋







確かに電話帳のデータなどを、個人の許諾なくアップロードするというのは、今考えると大丈夫かよ!と思わなくもないです。とはいえ、インストールして一番最初に「アクセスを許可しますか?」と出る仕様は、昔もありましたので単に周知不足だったとも言えます。

私の周りにも2012〜14年ぐらいまでは、

LINEは、個人情報が抜き取られるから入れない

とか言っていた人が、割といました。
私もLINEデビューは早いか?と問われると、そこまで早くなかったような気もします。

しかし、ある時期を境に一気に周囲に浸透していったように感じました。
それまで、「セキュリティが〜」とか、言っていた人までも、コロリとLINEユーザーになっていたのを思い出します。

これが、ティッピングポイントというやつかと、内心合点がいったのを覚えています。




さて、かつて散々批判していた人たちは、未だにLINEを使っていないのでしょうか?
LINEも当初から比較して、かなり丁寧な説明を心がけるようになったように思いますし、個人情報については以前よりは気を使っているように思えます。
とはいえ、まだまだ慎重にやっと方がよいみたいですね。

LINEがアップデートで個人情報収集開始。提供したくないなら設定変更を! | スマホ上手
LINEがアップデートで個人情報収集開始。提供したくないなら設定変更を! | スマホ上手







checkmark.png 2.Googleにどれぐらい個人情報を握られているか?

さて、Googleのサービス使っていますか?
情報管理LOGを読んでいる皆さんだったら、かなりの割合で利用しているのでは無いかと思います。

Chromeユーザーだったら、ブラウザにログインすると、ブックマークやパスワードを始めとして、自分の使っている環境をすぐに再生する便利さから使っている人が多いのではないかと思います。
ちなみに、現在のChromeユーザー数は、こんな感じ。


引用:WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)


他にもYouTubeやらGoogle+(使っている人少ない>残念)、Google Playシリーズなど生活に密着してますよね?そう考えると、どれほど自分の個人情報が、吸い上げられているやらという気がしなくもないです。

さて、その個人情報は、ここで管理できます。

アクティビティ管理
アクティビティ管理





さらに、Googleに保存されている全ての個人情報データをダウンロードもできます。
「Google Take Out」からできます。

自分のデータをダウンロード
自分のデータをダウンロード





「これも保存されているんだ…。」という驚きも得られますよ。
これでもか!と保存されている種類の数々…。

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checkmark.png 3.EUによるGDPRの衝撃とその後

個人情報といえば、EUによるGDPR(EU一般データ保護規則:General Data Protection Regulation)を外すことはできませんよね。
これは、2018年5月25日より施行されたもので、概要としてはこんな感じ。

 ・個人情報を取り扱う場合は、必ず明示し、同意を得ること
 ・どのような個人情報を扱うかを明示すること
 ・不必要な個人情報を収集しない
 ・期間、用途などを厳格に定め、安全に運用し、運用後は速やかに破棄する
 ・情報漏洩が発覚した場合は、72時間以内に監督期間に通知


で、これがEUの国の内部だけではなく、インターネットを通じてEUにも何らかの形で関わる場合には、適用されるというものです。そのため、日本の企業だからといって、関係ないでは済まされないということで、今年の春は皆さん大慌てだったのでした。まあ、インターネットって国境がないからね。IPアドレスやCookieも対象になっているしね。

詳細としては、こちらをご覧いただければと。

GDPR
GDPR





そういうわけで、大手であっても大慌てで整備し、この春先は各サービスごとにGDPRに関わる承認がやたらあったのではないでしょうか?

自分的には、ある程度EUの独断だったとはいえ、こういう枠組みが整備されていくのは、(サービス提供者にとっては、大変な事でしょうが)悪いことではないと思っています。
少なくともサービス提供者が、無自覚か自覚的かの差はあれ、個人情報を無闇に取り扱わない、扱ったとしても慎重にという流れは、概ね賛同できるところです。




checkmark.png 4.TikTokに見られる新しい考え方

さて、ちょっと話は変わってしまいますが、TikTokです。別に批判するとかはないので、安心してお読みください。

TikTok ティックトック

TikTok ティックトック

BYTEMOD PTE. LTD.無料posted withアプリーチ




もう十分に有名なので、アプリについての説明は省きます。
まあ、動画を観てもらえれば、十分理解は可能です。






顔出しありで、個人情報ナニソレ?的なノリでみんな動画をアップしています。
自分的には、怖くないのかな?と思ってしまったりするのですが、知り合いの若者の皆さんに聞いてみると、割と評価は分かれ気味だったりします(観測範囲は狭いです)。

「インスタは分かるけど、TikTokにはついていけない」みたいな反応の人もいれば、
「顔出し?別にそれで困ることないですけど?」みたいな反応の人もいます。

TikTokが、LINEレベルまでユーザー数が増えるとは思いませんが、それでも顔出しということが、それほど個人情報に敏感になる必要がなくなる時が来ないとも限らないなと思っています。

そう、Facebookの実名登録に拒絶感のあった人達が、いつの間にかFacebookを使っているようにね。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ある点を超えたときに起こる内面の変化

上の方で紹介している「ティッピング・ポイント」という本ですが、すごいオススメだったのですが、どうやら絶版のようで、Amazonさんで扱っていないのが残念です。中古出品されているようなので、BOOKOFFとかAmazonのマケプレで手に入れてみてください。
さて、そのティッピングポイントですが、小さな変化がある一点を超えたときに、一気に大勢が変わるというものです。「潮目」みたいに訳しても良いかもしれません。
LINEの登録にしても、Facebookの実名登録にしても、最初の拒絶感からの利用までの流れに起こる内面の変化というのは、観察していても面白いですね。
「ああ、これがティッピングポイントなんだな」と深い理解が得られる瞬間です。こういう、サービスレベルならば良いのですが、マイナス方向の流れだったら嫌だなと思ってしまう今日この頃です。




デマに対してどのように対抗すべきかを考えてみる

2018082300.png


情報管理LOGの@yoshinonです。
今年の夏、はてなブックマークで多数のブクマを獲得したまとめ記事がありました。

【追記】学校の体育館にエアコンが設置されるも『1回で2500円の電気代がかかるから使用しないでください』とのお達しが教育委員会から届く→デマであると箕面市長が否定 - Togetter
【追記】学校の体育館にエアコンが設置されるも『1回で2500円の電気代がかかるから使用しないでください』とのお達しが教育委員会から届く→デマであると箕面市長が否定 - Togetter



せっかく体育館にエアコンを設置したけど、1回あたり2500円かかるから、使用しないでくれと委員会からお達しがあり使用できないと嘆くという内容でした。

それ以外にもヘイトを交えたデマなどが、溢れかえるほど蔓延していますよね。さすがにウンザリ感が高まります。さて、これは自分とは関係のない対岸の火事として、捉えれば良いという考え方もあるかもしれませんが、デマを放置しておくことによる社会的な損失は大きいと考えています。

そこで、今回はちょっとだけ真面目にデマに対して、どのように対抗すべきかについて考えてみました。


  
【 デマに対してどのように対抗すべきかを考えてみる 】  

 1.デマは、古典的かつ効果的な手法

 2.デマが拡散される背景を考える

 3.デマと対抗するには







checkmark.png 1.デマは、古典的かつ効果的な手法

さて、私たちは「デマ」と読んでいますが、正確には「デマゴギー」を略していっています。
デマを撒き散らかして、先導する人物のことを「デマゴーグ」といいます。ただし、この記事では、あえて2つを分けて書きません。

デマゴーグ - Wikipedia
デマゴーグ - Wikipedia





さて、古くは関東大震災の時に朝鮮の方を虐殺したという「関東大震災朝鮮人虐殺事件」が有名です。

関東大震災朝鮮人虐殺事件 - Wikipedia
関東大震災朝鮮人虐殺事件 - Wikipedia





こういうデマは、震災や人々が不安に駆られるときに起こりがちです。東日本大震災の時には、それこそデマがたくさん出ましたね。

地震の最中、死にかけ釣りツイートで大混乱 - Togetter
地震の最中、死にかけ釣りツイートで大混乱 - Togetter





そして、そういうデマを否定するのに労力を割かれたりしていたのも事実です。




これだけではなく、もはや日常レベルでデマに遭遇することも多いはずです。
あえて、例は出しませんよ。でも、「あれ嘘だったの??」という経験をしたことがある人は、少なくないはずですよね?

過去から現在まで連綿とデマがこれほど続けられるのは、それは

費用対効果が高い から

です。
少ない手間にも関わらず、大きな効果を生むという意味では、相当レバレッジ効果が高いと言えるのです。しかも、リスクが低いのです。
もちろん、バレてしまえば、それ相応のリスクを甘受する必要もありますが、そもそも口コミとして広がってしまえば、その元を探すのは、困難を極めます。

さらにデマは、拡散しやすいセンセーショナルな内容であるのに対し、デマを是正しようとする情報は、情動的な要素に乏しいので、どうしても拡散しない傾向が高いのです。この非対称性が、より一層拍車をかけているということになります。



checkmark.png 2.デマが拡散される背景を考える

デマが拡散されるときの背景を考えていきましょう。

1.不安・ストレスなど強い精神的な圧迫
災害時にデマが拡散しやすい背景として考えられるのが、この要因が大きいです。災害時は、非日常であり、過度なストレスがかかります。災害当事者はもちろんですが、その災害を目撃したり、ニュースで目にした者もストレスを感じています。そういう過度なストレスにさらされいている時というのは、情報の正確性を冷静に見極めることができず、デマが広がる温床になってしまうことが多いです。


2.正確な情報が乏しい(または正確な情報に触れづらい環境にある)
正確な情報に乏しい場合もデマが広がりやすい温床になります。元より正しい情報が、ほぼない状態だった場合は、それを正すべき根拠もないので、それが当然のこととして広まったり、疑うべきのないものとして扱われてしまいます。
例えば学校などで、EM菌の授業を受けてしまった子どもなどは、まさにそういう状態にあるといえますね。

6年生 EM菌の効果に関する授業 - 高千穂町立岩戸小学校
6年生 EM菌の効果に関する授業 - 高千穂町立岩戸小学校





3.不満・願望という感情面の高まり
1のストレスに広義の意味では、含まれるかと思いますが、あえて区別していきます。
社会的にしても政治的であっても、ニュースなどで多く目にする情報というのは、不満の温床になります。例えば、遠くの国の理不尽な政治的な弾圧というのは、世の中に溢れていますが、ニュースにならなければそれらに不満を抱くこともありません。しかし、自分の目の前に置かれたニュースには、感情的に飛びつき安いのです。

そして、そこで生まれた「不満」は、いずれ負の側面をもった「願望」へと変わっていきます。どういうことかというと、一番最初に例に挙げたエアコンの予算の関係のデマツィートの経緯を見てみると、


①猛暑によって学校で熱中症になる事例が頻発
②しかも、猛暑にもかかわらず野外活動をさせていた事例も散見
③学校においてのエアコン設置率が、都市によって大きく違うという報道


という流れがあったと思います。
①、②において、学校に対する不満の感情がエスカレートしていきます。しかも、そのニュースを見ている人達自身も暑いという1における過度のストレス状態である点も重要なところです。
そして、③の報道により、予算によって対応の差があるという件が明らかになったことにより、「予算によってエアコンが稼働(または設置)しないということもあるのではないか?」という疑惑が生じます。そして、負の願望として

「予算によって、エアコンが稼働(設置)しないことがあるであろう」

ということが想起されるのです。
ここまでくれば、ダム決壊まであと少しです。

あとは、件のツィートがとどめを刺したわけですね。これです。

2018082302.png



悪い言い方になってしまいますが、負の願望として、そういうことが学校現場で起こっていてもおかしくはないという強い推測をしてしまったことが、デマツィートを横行させてしまった原因になったと言えます。




checkmark.png 3.デマと対抗するには

まずは、デマ自体についての理解を深めることが重要になります。
まずは、これ。

話題になった上位1%の偽ニュースはおおむね1000〜10万人によって拡散されたのに対し、正しいニュースが1000人以上によって拡散されることはまれな事態だったという。偽ニュースがリツイートされた割合は正しいニュースの1.7倍、1500人が拡散するまでの時間は6分の1だった。

MIT、「Twitterでは嘘は真実よりも速く拡散される」との研究結果を発表 | スラド IT


デマは、正しい(正確な)ニュースの1.7倍も拡散される傾向があるという研究。
先ほどのエアコンの件のリツィートに対し、市長さんが訂正するツィートを載せました。




本日段階でも3800リツィートです。
それに対して、件のツィートは、46000リツィートですからね。10倍以上です。

それでも、やるべきはこの市長のように、正しい(正確な)ニュースを流していくことなのです。拡散率は、デマよりは遥かに劣りますが、それでも無駄な拡散を防ぐことにつながるのです。少なくともそれ以上の拡散をある程度抑止する力には、なるのです。

この図のように少なくともデマを広げる役割を持つフォロワーに向けて抑止力になり得る可能性があるのです。

2018082301.png



この時に、なるべく「正確で」「素早く」情報を届けることが、デマ拡散への最大の抑止力になります。なぜならば、デマ拡散を担うのは、デマを最初に言い出した人ではなく、そのフォロワーにあるのです。したがって、早ければ早いほど、拡散力は弱くなっていきます。また、そういうデマを拡散しようという人は、元々からそういう傾向にある人が多いようです。したがって、何度も様々な人が、正確な情報を提供することによって、その信用力が低いというシグナルをフォロワーに送り届けるというのも大事なポイントなのです。
拡散しきってから、正しい情報を伝えるのは、非常に労力がかかるのです。

2018082303.png


デマに対して、とても地味な対抗手段しかありませんが、しかし最終的に効力を発揮していくことを期待するしかありません。

というわけで、私も地味にですが、こんな感じでやっていますので、良かったらリツイートでもしてくれると助かります。








eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 人は信じたいものしか信じないという事実

デマは、それ自体がキャッチーで人の心を動かしやすい言葉でできています。それとともに、拡散しやすい背景が加わり、一気に拡散していくのです。

ユリウス・カエサルの有名な言葉で

「人間は、自分が信じたいと望むことを喜んで信じるものである。」
(「信じたいものしか信じない」とは言ってないようです)

というものがあります。
これは、なかなか深い洞察のある言葉だと思いますよね。そして、自分自身にも常に言い聞かせなくてはいけない言葉でもあると思うのです。
真実は、意外に面白みがなく、センセーショナルでもないことの方が多いのです。




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