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Kindle月替わりセールでオススメを10冊セレクトしてみたよ

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情報管理LOGの@yoshinonです。
今月のKindle月替わりセールは、割と当たり本が多い感じですね(月によって落差が激しい)。
きっと、新学期、新年度ということで、Kindle利用者拡大を狙った施策かと。
というわけで、Kindle月替わりセールでオススメ本をセレクトしてみました。




checkmark.png Kindle月替わりセールでオススメなのをセレクトしてみたよ

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン


月替わりセールの一番最初あたりに表示されていますね。
情報管理LOGでは、何度かオススメしてきた本ですね。仮想通貨は、昨年のバブルが収まり、さらに各国レベルでの介入も増えてきた影響か、かなり値下がりを見せていますね。Bitcoinは、70万円ぐらいが相場なんじゃないか?みたいなことを言っていた人がいましたが、今まさにそれぐらいの値段に収束しつつあります。
では、仮想通貨ブームが終焉しつつあるからといって、この技術の根本である「ブロックチェーン」に意味は無くなったかというと、逆にここからだろうなというのが、私の見立てです。
「今さら聞けない」とタイトルに書いてあるように、今から聞くのもなんだかなあと思っている人も多いかと思いますが、ブロックチェーン技術について、基礎的な知識を身につけるならば、ものすごく分かりやすいので、オススメですよ。
そして、タイトルに「ビットコイン」と書いてありますが、仮想通貨全般について語っているので、なぜ仮想通貨なのか?という根本的な疑問が解消されるはずです。




「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル

日本で一番有名なバレットジャーナルについての本です。
バレットジャーナルって何?という人も多いと思いますが、私の理解としては、index化によって、ページの概念にとらわれること無く、どんどん書ける手帳術の一つおさえています。
ところが、「バレットジャーナル」と検索すると、インスタ映えのする手帳の写真ばかりが、引っかかってきて、実際の運用を考えると、少々うんざりといった感じがする人も多いかと思います。

よく、ネットで見る「バレットジャーナル」の画像っぽいの。




しかし、この本では、なぜバレットジャーナルをするのか?という基本に立ち返って実際の運用を含めて、丁寧に解説してくれています。
バレットジャーナルに興味があって、取り組んでみたいなと思っている人は、まず読んでみてはいかがでしょうか?




空電ノイズの姫君 (1)

冬目景さん好きなんですよ!ものすごく好きなんです。
この人本当にめちゃくちゃ絵が上手い!
そして、色遣いもすごく美しい。
この人の作品って、どこかちょっと不思議で切なくてという作品が多いですが、今回は、正面からドラマづくりをされている感じですね。まだ始まったばかりで巻数も2巻までしか出ていないので、買うなら今だ!って感じです。
父子家庭の女の子が、プロのバンドを目指すという一見ベタな感じのストーリーぽいのですが、そこは一切そういうことを感じさせない展開です。
今まで冬目景さんを敬遠してきた人こそ読んでもらいたいですね。




貧困とセックス

性風俗産業を取材してきた経験と社会の最底辺を見てきた二人の対談です。
「中年童貞」とかAV女優、風俗嬢など刺激的なワードが並んでいますが、なぜそのような状況になってしまうのかということを、その人達目線で語られているというのが、とても大事だと思います。
残念ながらこの本には、解決策も無ければ、希望もそんなに語られません。しかし、そういうフィールドワークを通してでしか得られない情報をきちんと流通させることというのは、社会の流動性を高めるという意味合いでも、とても重要な仕事だと思います。
高収入な方こそ読んでもらいたい一冊です。




万引き老人

社会と貧困問題という視点でもう1冊。
最近では、老人達の素行の悪さというのが、一種社会問題化しつつありますが、そういうのとは別の視点で老人達を見つめている本です。
高齢者世代の貧困問題というのは、割と深刻でありながら、なかなか表面に表れづらいのですよね。また、「万引き」という犯罪を通して、老人達の抱える問題点を可視化してくれます。この本の著者は、長年、万引きGメンをされてきたということで、非常に具体的に書かれているのも本書の特徴です。




ひらめきスイッチ大全

最近は、「~大全」というタイトルブームなんですかね?
この本は、アイデアに行き詰まってしまったり、自分の発想が狭くなってきているなと感じた時に読むと良いですよ。225個の「スイッチ」と読んでいる、アイデアのきっかけのタネが、載せられています。
1つ1つの項目自体は、わりとあっさりとした記述なので、「浅い…」と思う人がいるかもしれませんが、逆にその浅さが大事なのかな?と思うのですよね。そもそも発想の行き詰まりを解消するための本なので、頭の中のブレイクスルーさえ達成できれば良いわけです。むしろ読み込ませる内容だと、読み応えは出るかもしれませんが、きっかけになりづらいのではないかな?と思うのですよね。

とはいえ、個人的には読書猿氏の「アイデア大全」の方をオススメしたい感じではあります。







肉体の悪魔

10代の少年と既婚女性(といっても19歳だけど)の不倫の末、妊娠させ、そして破滅に向かっていくというお話。
と書くと、さもゴシップな感じがしますが、そのあたりの感情を丁寧に繊細にとらえて、言語化しているのがこの作品の持ち味です。三島由紀夫も愛読したと伝えられるだけあって、文章として引き込まれますよ。




入門 犯罪心理学

この本は、犯罪プロファイリング的な内容ではありません。
むしろ、犯罪心理学というのは、どういうものなのかという概要を知り、そして様々なデータを通して、犯罪捜査に関わる誤解や思い込みを打破してくれる入門書です。
最近は、様々なドラマで犯罪捜査に科学的な知見が盛り込まれたものが、表現されていたりしますが、残念ながら、かなり正確さに欠くというのが、この本を読むとよく分かるはずです。
犯罪心理学に興味があるならば、まずは読んでみるべき1冊です。




日帰り登山のススメ あした、山へ行こう!

山登りについて、ちょっと聞こうと思ったら、登山警察がやってきてものすごく長いウンチクを聞かされるなんていう状況ありそうですよね?
でも、この本は、イラストと丁寧な分かりやすい解説で、そういう無益なハードル上げに出会わなくて済みます。ちょっとしたハイキングに行きたいなと思ったら、まずはこういう本で気軽に出かけてみるというのが、良いかもしれません。
そこから、本格的な登山的なものにチャレンジしたいと思ったならば、そこから始まると思うのですよね。まずは、お手頃な山に行ってみましょう!!


いよいよ「山と食欲と私 7巻」が、4月9日に販売予定です!楽しみ!!!







ゲームを作りながら楽しく学べるPythonプログラミング

Puthon気になるんだけど、どこから初めて良いか分からないという人多いと思います。
まずは、ここから始めなさい。
悪いことは言わんから。
Kindleですが、実は書籍版で買った方が、自分的にはオススメです。





 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 春は勉強始めの季節ですね

いよいよ新年度が始まり、新しい環境で勉強をしている人多いのではないでしょうか?大人になるとなかなか新しいジャンルの勉強始めというのが、難しく感じられるのですが、ちょうど良い季節です。今まで読んでいなかったジャンルにチャレンジしてみるには、絶好の季節ですよ。
Kindleなので、いつでもどこでも読めますから。まずは、行動してみましょう。



AIの遺電子 RED QUEEN」とうとう出ましたね!



「ハリーオーガスト15回目の人生」はリプレイもののSFの傑作だ




情報管理LOGの@yoshinonです。
先日、「ハリーオーガスト15回目の人生」という作品を読みました。久しぶりのSFだったのですが、これがなかなかの傑作だったので、今回はご紹介したいと思います。500ページ?そんな長さを感じさせず、一気に物語のドライブ感に巻き込まれますよ!


  
【 「ハリーオーガスト15回目の人生」はリプレイもののSFの傑作だ 】  

 1.物語の概要

 2.単なるリプレイじゃない







checkmark.png 1.物語の概要

まず、物語の概要ですが、ネタバレなしで書くのは、なかなか至難を極めます。しかし、これから読む人の楽しみを奪わない程度に書いていきたいと思います。

主人公であるハリー・オーガストは、何度も同じ時代を繰り返し生きて死ぬというカーラチャクラと呼ばれる人です。ループものでよくあるような一定の時間を繰り返すというものではなく、丸ごと一生を繰り返すのです。しかし、ループものにありがちな全く同じ人生を送るわけではありません。むしろ、毎回違う人生を自分で選択することができるのです。でも、その時代に起こる大まかな事件や時代の流れは、変わりませんし、親や最初の境遇は変わりません。しかし、ある程度自分の意志を持ち始めると、そこから自分で生き方を変えることが出来るのです。彼は、1919年初期に生まれ、おおむね1980~90年代ぐらいに死ぬことになっています。しかし、その死の時期もその人生のたびに違うというのが、この設定の面白いところです。つまり健康に留意して過ごしてれば、長生きするし、自殺して短く人生を終わらせることもできるのです。

しかも、ハリー・オーガストは、全てを記憶しているという特殊な体質(? まあ、こうやって何度も人生をやり直すこと自体かなり特殊だけど)によって、かつての人生の全てを記憶しているのです。この能力は、この物語において大きな意味を持っていきます。

さて、このカーラチャクラですが、物語中には一人どころかたくさん出てきます。それどころか、そのカーラチャクラ同士で連絡を取り合い、一種の互助会的なクロノスクラブという組織をもっているのです。そして、このカーラチャクラというのは、時代を超えて存在するのです。これが、俄然それまでのループものとは一線を画するものとしています。つまり、1700年代~1700年代後半をずっとループする者もいれば、2000年代~2100年代をループしている人もいるということです。過去から未来にまで続いていくループの輪が、少しずつ重なり、時を超えた組織になっているのです。時代から時代へ、過去から未来へ、未来から過去へメッセージを伝言することができるのです。この段階でもう面白さしかないですよね?

えっ?面白さを感じない?
そういう人は、たぶん合わないので、他の本を読みましょう。
普通の人間の人生は短いです。

そういう物語上の下地があり、ある日死の床にあるハリー・オーガストのところに、未来から伝言が届くのです。その死の床にあるハリー・オーガストに小さな女の子(もちろん、カーラチャクラ)が、「世界の終わりが来るのが早くなっている」という伝言が…。




checkmark.png 2.単なるリプレイじゃない

ループものといえば、有名なSFとしては「リプレイ」や


今、かなり有名になってしまっている乾くるみの「リピート」がありますね。





それ以外にもマンガだったら、三部けいの「僕だけがいない街」や


Death Note」などで有名な小畑健の「All You Need Is Kill」などがありますね。




ループものというのは、そういう意味では一大ジャンルといえば一大ジャンルなんですよね。でも、かなり散見されるジャンルではあるものの、この「ハリーオーガスト15回目の人生」は、そんな枯れた設定を全く新しい手法で、ぐいぐい読ませるのです。

先ほどのクロノスクラブもそうですが、そのループする者がたくさんいるという設定もそうですし、それらが組織を作っているというのも面白い考え方ですよね。また、ループものにおいては、たいていは幼少期からスタートするのではなく、途中の限られた時間設定の中でループするものが多いのですが、この作品では、生まれてから死ぬまでが繰り返されるという設定のお陰で、時間をまたいだ壮大な伝言ゲームが可能になっているというのもなかなか面白いです。

このクロノスクラブがあることによって、何度も生まれ変わるカーラチャクラにとって一番だるい時期である幼少期を乗り切りやすくしているという話もなるほどと思いました。確かに全ての記憶を持ったまま、幼少期は辛すぎる…。


ここからは、ほんの少しだけネタバレが、含まれます。
もしも、読み終わっていないならば、読み飛ばしてください。
まだ、購入してない、読み始めていないという人は、非常にラッキーです。これを初めて読めるのですから。
あと、助言ですが、絶対にあとがきを最初に読むな!!
















この物語にドライブ感をもたせているのは、宿敵ヴィンセント・ランキンスがいるからです。

ヴィンセント・ランキンスは、カーラチャクラであり、ハリー・オーガストと同じ全てを記憶しているという特殊能力者なのです。彼こそが、世界の終焉を早めている張本人なのですが、その手法がとんでもなく、まさにカーラチャクラで、さらに全てを記憶できるからこその方法でやろうとしています。世界を解き明かすことを至上の命題としているヴィンセント・ランキンスは、その時代(や世界)がどうなろうと知ったことではなく、未来で実現されるであろう技術をどんどん前倒しにしていくという荒業によって、成し遂げようとするのです。彼は、自分の人生を重ねることによって、前の人生で成し遂げた業績を元手にさらに時代を加速させるという手法をとります。
それを食い止めることができるのか?

カーラチャクラは、何度も生まれて死ぬを繰り返しますが、しかし完全に殺す方法がないわけではありません。
それは、ループものにありがちではありますが、本人が生まれる原因になる母か父を殺すか、胎児のうちに殺してしまうことです。これが、この物語にサスペンス的要素をもたらします。つまり、自分が生まれる起点を知られてしまったら、存在が消されてしまうのですから。そもそもなかったことになってしまうという恐怖。

このあたりの駆け引きが、この物語の真骨頂と言えるでしょう。
何度も人生を交錯させながら、次第に高まっていくスリルと緊張感!たまらないです。

さて、最後になりますが、大きなネタバレになりますので、物語を本当に楽しみたい人は、本当に読まないでください。



原著のタイトルは、表紙にも小さく書いてありますが「The First Fifteen Lives of Harry August」となっています。たぶん、読む前には気づかないと思いますが、「最初の15回目の人生」なんですよね。
これは、邦訳の段階で「ハリーオーガスト15回目の人生」とタイトルにしたのは、本当に慧眼だったと思います。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ループもの楽しいです

ループものというのは、SFの1大ジャンルなわけですが、大抵は個人がどのようにそれに対して立ち向かうか(または向かわないか)が描かれることが多いです。しかし、この作品は、個人を超え、さらに時空を超えていくという着想の素晴らしさが、今までにない面白さを生み出しています。

途中でも書きましたが、まだ読んでいない人がうらやましいです。
そして、読み終えた方々一緒に語りましょう。

500ページ?あっという間ですよ。


のぶみ氏の絵本を批判するならば

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情報管理LOGの@yoshinonです。

記事中に間違いが、ございました。
私が、勝手にNHKのと思い込んでいましたが、「わたしおかあさんだから」は、huluオリジナル番組「だい!だい!だいすけおにいさん!!」で流されたものでした。謹んでお詫び申し上げます。
また、訂正させていただきます。



NHKの「おかあさんといっしょ」で流されたのぶみ氏の『あたしおかあさんだから』が炎上していますね。それと一緒に彼が今まで発行してきた絵本にも批判が集まってきています。確かに彼の作風は、私は好きにはなれそうもありません。しかし、その批判は本当に的を射ているのか?とちょっと首をかしげてしまう部分もありました。
今回は、のぶみ氏の絵本批判に対する批判をしてみたいと思います。


  
【 のぶみ氏の絵本を批判するならば 】  

 1.今回の騒動の概要

 2.のぶみ氏の絵本

 3.のぶみ氏の絵本を批判するならば







checkmark.png 1.今回の騒動の概要

まず、最初に明らかにしておきたいのは、私はのぶみ氏のことははっきり言って好きではないということです。
Twitter上でも今回の批判に関して、こんな感じのツィートをしてしまいました。



たぶん、私が彼のことを好きになれないのは、その作風の「あざとさ」が鼻につくからだと思うからです。とはいえ、「好き」か「嫌いか」と、批判の妥当性は別次元の問題なので、あえて書いていこうと思います。


今回の炎上の件ですが、様々なところで話題に上がってるので、すでにご存知の方が多いかと思いますが、一応概要を書いておきます。NHKの「おかあさんといっしょ」においてhuluオリジナル番組「だい!だい!だいすけおにいさん!!」において『あたしおかあさんだから』という歌が歌われました。

かつてオシャレをしていたお母さんが、子どもを育てることで「わたしお母さんだから」様々なことを我慢するという歌詞でした。のぶみ氏は、「お母さんに対する応援歌のつもりだった」と言っています。しかし、お母さんに対する『子育てを最優先にする"献身的な"お母さん像を「呪い」のように押し付けている』(引用:『あたしおかあさんだから』歌詞への批判受け、絵本作家のぶみさんがコメント 「これはママおつかれさまの応援歌」
)という批判が上がっているのです。さらに、自身のFacebookで「お母さんだから我慢していること」を募集するなど、偏った情報収集による部分も批判に晒されているようです。

『あたしおかあさんだから』歌詞への批判受け、絵本作家のぶみさんがコメント 「これはママおつかれさまの応援歌」
『あたしおかあさんだから』歌詞への批判受け、絵本作家のぶみさんがコメント 「これはママおつかれさまの応援歌」


全文表示 | 「ママおつかれさまの応援歌」が炎上 母親だけに自己犠牲を強いる? : J-CASTニュース
全文表示 | 「ママおつかれさまの応援歌」が炎上 母親だけに自己犠牲を強いる? : J-CASTニュース





まあ、これらの批判に関しては、分からないではないなと思いました。特に彼の作風であるところの「あざとさ」が、100%発揮された結果だろうなと。まあ、子ども番組で歌わせるような歌でもないだろうしね。なんで、これをOKにしちゃったんだろ、NHKは?




checkmark.png 2.のぶみ氏の絵本

歌詞に関する批判に関しては、他のところでやっていただくとして、彼の絵本についての批判についてです。

彼の絵本については、かなり前から批判的な声が上がっていました。

絵本は誰のためにある? のぶみ氏炎上を見て考えたこと
絵本は誰のためにある? のぶみ氏炎上を見て考えたこと



のぶみの絵本は賛否両論! ほかにもある「子どもに読ませたくない」と物議醸した人気絵本|サイゾーウーマン
のぶみの絵本は賛否両論! ほかにもある「子どもに読ませたくない」と物議醸した人気絵本|サイゾーウーマン



「ママがおばけになっちゃった!」に対する息子の批判がまっとうすぎる - 仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長
「ママがおばけになっちゃった!」に対する息子の批判がまっとうすぎる - 仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長





それらの批判は、分からないでもないなと思ってしまうわけです。
彼の絵本の主要ターゲット層って、「【拡散希望】感動する本当の話」みたいなのをやっている層とモロかぶりするのでしょうね。だからこそ、逆に相容れないという人も多いのだろうなと思います。



このママにきーめた!


ママを喜ばせるために生まれてきたというメッセージが、織り込まれた作品です。これをわざわざ子どもに読ませる必要があるのか?という謎メッセージがてんこ盛りと批判を受けています。あと、虐待されている子も親を選んできたのか?という点も批判されていますね。

また、『このママにきーめた!』は、子供が親を選んで生まれてくるという話です。これは、のぶみ氏と親交のある産婦人科医、池川明氏の唱える説ですが、池川氏は、虐待を受けている子供も自ら虐待をする親を選んできたと主張しています。 「子供があなたを選んで生まれてきた」というのは、親にとってのメルヘンとしては受けがいいのだと思いますが、子供に「この環境に生まれたのは自分の選択なんだ」と思わせる影響については考えられているのでしょうか。

絵本は誰のためにある? のぶみ氏炎上を見て考えたこと




彼のよく批判に上がる絵本。
ママがおばけになっちゃった!


これもよく批判に上がっている絵本の1つです。
Amazonのレビュー欄を見たらよく分かります。

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まさに、真っ二つという感じ。そして、1をつけている人は、酷評という…。
レビューの1つを見てみますか。こんな感じ。なかなか厳しいですね。

「この子私がいなくなったらどうなっちゃうの?」と考える大人向けの絵本です。子供の可愛さ健気さ逞しさにホロっとしたい大人向けの本です。
子供に与える絵本ではありません。
良質の本と日々対峙する司書や私設図書館を運営する方々が軒並みこの本を酷評している事実を出版社は考えて頂きたい。 子供に母親の死を考えさせるという事は与える側に相当な覚悟が必要。 世界中に子供向けの素晴らしい本が存在します。 辛い心を癒し話を聞き分かり合える親友のような人生を救ってくれる本が存在する。 そんな中でこの書を子供に与える意味が全く理解出来ない。
なんの覚悟も無いマーケティング至上主義の欺瞞に満ちた本です。自戒を込めて、与える側も賢明でなければいけません。

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)






checkmark.png 3.のぶみ氏の絵本を批判するならば

さて、のぶみ氏の絵本批判ですが、批判内容としては、大まかにざっくりと分類すると以下のようになるのではないかと思います。

 ・あざとい→親を泣かせるために書いている
 ・子ども向けではなく、親向け
 ・「生」や「死」というテーマを軽く扱いすぎ
 ・大人のエゴが見える
 ・内容が薄い


まあ、他にもあるかもですが、だいたいこんな感じでしょう。
これらの批判を読んでいて、まあだいたいそうなんだけど、彼だけを批判するというのは、どうなの?とか思ってしまったのです。

例えば、「はせがわくんきらいや」の長谷川集平氏の絵本にこんな絵本があったの知ってるでしょうか?




その名も「青いドッグフーズ」。表紙からして、もうすでにエロですよね。まあ、古い作品ですけどね。中身は、もっとスゴいんだけどね。




ちなみに、「はせがわくんきらいや」は、色々考えてくれる良い絵本です。


次は、「自殺うさぎの本」です。



これ、ごくたまに絵本コーナーとかに置かれていて、驚愕するんですけど…。
うさぎがあらゆる方法で自殺を図るというブラックユーモア的本です。まさに「生と死」を軽く扱いすぎな気もしますよね。


どんどんいきますよ。



大人向け絵本の代表格といっても良い本です。
児童殺害を行った実在した2人を題材にした絵本です。読めばトラウマレベル。
エドワード・ゴーリーは、本当に色々すごいので、関連して、これもいかがでしょうか?



これは、26人の子どもが、何の脈絡もなくどんどん殺される話です。
もはや、なんなんだ…。


さらに、どんどん行きますよ!




宮部みゆきの絵本!?と驚かれた人もいるのではないかと思いますが、これは「怪談えほん」シリーズという有名作家とコラボレーションした絵本シリーズです。どれも、大人向けっぽいんですよね。でも、子どもに読んでもらいたい風を装っているという。これも絵本コーナーでギョッとする絵本シリーズですね。





自分的には、悪くはないかな?と思いつつ、「子どもがトラウマになる」という観点で考えるならば、この作品もまさにそうかもしれません。好き嫌いをしていた少年が、自分とそっくりなこびとに嫌いな食べ物をあげていたら…という内容。


もう少し紹介していきますね。



子どもの虐待を題材にした作品です。
虐待された子ども目線の内容です。虐待されている子どもガーと言っている人は、どうぞ読んでみてください。





日本傑作絵本シリーズという名称にもクラクラしますが、なんといっても大御所である谷川俊太郎氏の作品です。しかし、読んだことがある人は分かると思いますが、この絵本(といって良いのか…)は、写真で構成されています。日本人形と少女の交流が描かれているのですが、写真怖すぎです。幼心でコレを手にしたら、一生日本人形には近づけない自信があります。表紙コワイ。


最後は、これかな?



みんなに親しまれていたバスがある日、役目を終えた後に不法投棄までされてしまうという内容。うちの子もこれを読んで絶句していました。
実は、これはさらに続編があって、




と、不法投棄後のバスの運命を綴った内容となっています。
これをお涙ちょうだいの作品ではないと言えるのか?



と、ダラダラと作品を紹介してきましたが、さてここまで見てきて、のぶみ氏の絵本を振り返ってみてみると、一方的に攻められるようなものではないのが理解できるかと思います。実は、最近の絵本コーナーは、のぶみ氏のような作品も徐々に増えてきており、コレは一体どういう意図で…と首をかしげてしまうような作品も見られます。

私は、別に絵本は、メディアだと思っているので、必ずしも「子どものだけためのもの」とは思っていません。ただし、適切なゾーニングが必要な分野ではないかと思っています。あと、のぶみ氏の絵本のような、「あざとい」作品が過去になかったわけではありません。逆にこうやって、ネット時代になったことによって、そういう作品だということが、シェアされる状況というのは、悪くはないなと思っています。

結局、それを選ぶのは、購入者(親)なのですから。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 「あざとい」。しかし、表現の一つ

さて、長々と色々紹介してきましたが、のぶみ氏の作品は、自分的には好きになれる要素はありませんでしたが、だからといって表現そのものを否定はしません。そういう作風が好きな人にとっては、たまらないものがあるかもしれません。上でも少し書きましたが、絵本もメディアの1つだと思っているので、表現媒体としてあらゆることが試されることは、決して悪いことではありません。
結果的に良い作品のみが、時代を超えて語り継がれるのですから。


うちの子が、喜んでいた絵本の1つ。



少女終末旅行は、ゆるふわ系マンガではなくガチ目のSFだった

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情報管理LOGの@yoshinonです。
先日、最終回が公開された「少女終末旅行」というマンガですが、皆さんはお読みになりましたか?アニメ化もされて、目にされた人も多かったのでは無いかと思います。今回は、ぱっと見ゆるふわ系マンガのようにも見えなくもない、このマンガは実はけっこうガチ目のSFだったということで解説したいと思います。
ネタバレは、少なめで主に魅力について語っていきたいと思います。


  
【 少女終末旅行は、ゆるふわ系マンガではなくガチ目のSFだった 】  

 1.世界観と登場人物

 2.世界の気配

 3.忘却と記憶







checkmark.png 1.世界観と登場人物

まず、この漫画は、ものすごく登場人物が少ないです。むしろ、極端に少ない漫画と言って良いです。主人公は、「チト」と「ユーリ」という2名なのですが、基本的に2名だけで物語は進んでいきます。

髪の毛の黒い右側が、チト。左側のヘルメット被っているのが、ユーリ。

201801601.png



この二人が、ケッテンクラートという、第二次世界大戦でドイツで開発された戦車+オートバイみたいな乗り物に乗って旅をしています。
これが、ケッテンクラート。

NSU Kettenkrad 36PS 1943.JPG
By Späth Chr. (user ChiemseeMan) - Transferred from de.wikipedia.org [1]: 2006-03-14 22:59 . . ChiemseeMan, パブリック・ドメイン, Link




この二人が旅をしている世界ですが、最初はなんだかよく分かりません。というか、よく分からないまま進んでいきます。分かっていることは、

多層構造の巨大な都市であること。
その都市には人がほとんどおらず、無人に近い状態であること。
崩壊しかかっていること。


ぐらいです。

そう、まるで「BLAME」のような世界観と言って良いかもしれません。「BLAME」は、電脳の中という仮想都市でしたが、こちらは実際に生きている都市という違いがあります。しかし、多層構造でどこまでも続き、人の気配が極端に少なく、時々現れる機械が都市の再構築(または破壊)をしているというあたりもなんとなく似てます。



上が、「BLAME」。そして、下が「少女終末旅行」。

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どちらも、超多層構造都市。

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checkmark.png 2.世界の気配

さて、極端に登場人物が少なく、たった二人だけで廃墟のような多層構造の都市を旅するという漫画が面白いのか?
というと、

これが意外にも面白いのです。

私が、この物語で感じた魅力は、「世界の気配」のようなものを感じことです。
都市が失いつつある人がいた気配のようなものを、彼女たちはそこかしこに見出していきます。

例えば、この回。
この永遠に続いていくような黒い箱のようなモノ。そこには、様々な人たちの思い出の品が納められています。

201801604.png



誰が、何のために?
それは、ぜひ本編を読んでいただきたいのですが、とにかくかつて「そこにいた人々」の気配があり、それを巡る旅にもなっているのです。
しかし、彼女たち自身は、食料などを調達しながら、ただ上の層を目指しているだけです。その中で偶然にそういう世界の気配を感じながら、進んでいるだけに過ぎません。彼女たちの目的は、「生きて」「上を目指す」だけなのですから。




checkmark.png 3.忘却と記憶

基本的には、二人だけと書きましたが、ごくたまに人が出てきます。その人達とは、ほんの少しだけ関わり、そして別れていきます。
そして、彼女たちは、時々その人たちのことを思い出します。
でも、それと同じ無機質さで、この都市の気配の中から、かつて人がいた痕跡を見つけ記憶にとどめたり、とどめなかったりしています。

201801605.png



この物語は、私の中では、「忘却と記憶」の物語なのかな?と解釈しています。

「忘却」は、混沌と無秩序の増加→エントロピーの増加。
「記憶」は、それに抗う行為だとします。


都市はひたすら崩壊し、人々の記憶はどんどん忘れ去られるというエントロピーが増大しています。基本的にはすべてが崩壊と世界の終末に向けて動いているという圧倒的なエントロピーの増大が、描かれています。それに対して、彼女たちがやっている事は、世界を「記憶」することに他なりません。そういう小さな抗いが、彼女たちの旅を通して描かれているのです。

また、チトとユーリの関係も実は、「忘却」「記憶」を象徴しています。
チトは、比較的様々なことを記憶しており、さらに本を見つけては、それを収集し読みふけります。つまり、「記憶」にアクセスし、「記憶」が薄れないよう強化しようとしているのです。それに対してユーリは、あまり過去のことを覚えようともせず、会った人のことさえ忘れてしまいがちです。この二人の関係は、そのままこの世界観の関係と地続きになっているように感じます。

そして、「忘却」というのは、「記憶」のエントロピーの増大の結果として引き起こされる「記憶」の一形態に過ぎないのだということが、ぼんやりと透けて見えてくるのです。

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デジカメに残された写真や映像、都市の様々な遺物たち。そして、残されたエネルギーで生き続けるロボットたち。「記憶」に対して圧倒的なエントロピーの増大が訪れつつある都市の中をゆっくりと上を目指しながら、ほんのわずかながら「記憶」を蓄積していくそういう非対象な世界が描かれているSFなのでした。

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最終話が、掲載されていますが、私はまだ読んでいません。
単行本が3月に発売予定なので、その時まで楽しみにしておきたいと思っています。







 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ゆるふわ系じゃない

最近ありがちな女の子に色々させて楽しむ系な漫画ではありませんでした。一見、ゆるふわ系に見せかけて、その実、割と本格SF作品でした。
そうそう、アニメーションの方もその雰囲気を残しつつ、非常に上手な作り方をしていました。もしかしたら、あそこで終わらせたのは、良かったのかも。






1月4日まで!ビジネス書が半額以上です!オススメ本を挙げておく

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情報管理LOGの@yoshinonです。
1日に2回更新しないというポリシーでやってきたのですが、思わず2回目の更新です。
明日(1月4日)までKindleでビジネス書が半額以上になっています。まだ、買い逃しているものがあれば、お見逃しなく!





checkmark.png 1月1月4日まで!ビジネス書が半額以上です!オススメ本を挙げておく


未来型国家エストニアの挑戦  電子政府がひらく世界 (NextPublishing)

先月も紹介して反響の大きかった本です。これが、半額なら買いかもです。
エストニアという国で思い浮かべることってありますか?
実は、今エストニアは、世界で一番行政における電子政府化が最も進んでいる国なのです。これには、深い歴史的経緯があるのですが、この本ではそれよりも、現在どのようなことが行われ、そして未来に向かって、どう進んでいくつもりなのか?ということが描かれています。

その一端が、先日記事になっていましたね。

溶けゆく境界 仮想国民2.7万人  :日本経済新聞
溶けゆく境界 仮想国民2.7万人  :日本経済新聞




仮想国民という概念面白くないですか?私は、今とてもエストニアに注目しています。








天才たちの日課

この本は、少しユニークな本です。
天才一人一人を丁寧に追っていくのではなく、161名もの天才といわれる人々の日常がどのように営まれていたのかという、日々のルーティンに注目して書かれているのです。一人につき1ページなので、どこから読んでも良いと思います。そして、面白いほどに共通している天才達の規則正しいルーティンに気づかされるはずです。
小さな積み重ねを幾重にも重ねられるというのも、天才の条件なのかもしれません。




実践 行動経済学

本当は、この人の本だったら、下の方を推したいところですが、今回半額なのは上記の本なので、こちらを紹介しておきます。とはいえ、この本がダメかというと、全然そんなことはなく、むしろ行動経済学とは何か?という入門書としても、とても優れています。
そもそも行動経済学という言葉自体耳に馴染みのない人も多いのではないでしょうか?
今までの経済学が、人間というのは理性的かつ合理的に判断するものという前提で組み立てられていたのに対して、この行動経済学というのは、人間は不合理な判断などもしがちな存在であるということを前提に組み立てられた経済学なのです。
どうですか?面白そうじゃないですか?
この著者であるリチャード・セイラー氏は、今年度のノーベル経済学賞を受賞しています。今、注目の書ですよ!

それにしても、早川すごいな!







アイデア大全

今、売れに売れている読書猿氏の「問題解決大全」の前著にあたる本です。
そちらの方は、現在鋭意読書中です。

この「アイデア大全」は、古今東西のアイデアを出す技法について、方法論とワーク形式で取り上げられています。ツール1つ1つについては、よく知られているものもあれば、初めて耳にするものもあり読むだけでも楽しいのですが、読んで血肉にしないことには、この本の本領は発揮できません。

「これは、○○を使って考えてみようかな?」など、活用されて初めて意味を持つ書でもあるのです。しかし、そのためには、知識として知っている必要があるということで、この本の存在意義は、大きいのです。大全の名にふさわしい本です。






アイデアのちから

もう、情報管理LOGでは何度取り上げたでしょう?というぐらいに何度も紹介させていただいている本です。しかし、なぜに何度も取り上げるのかというと、それだけ意味のあるスゴ本だからです。
どんなに素晴らしいアイデアを産んだとしても、それが人々に浸透しなければ全く無意味なものになってしまうことって多いですよね?
この本は、人の記憶に「ねばる」ためには、どのようにすれば良いか?ということについて、6つの基本原則を元に非常に分かりやすく解説しているのです。この6つの基本原則とは、

(1)単純明快である(Simple)
(2)意外性がある(Unexpected)
(3)具体的である(Concrete)
(4)信頼性がある(Credible)
(5)感情に訴える(Emotional)
(6)物語性(Story)

で、それらの頭文字を連ねて、Succes(サクセス)としています。もう、この段階でメタ的に著者のメッセージに絡め取られていることに気づきますね?

どうして、自分の考えたことが人に伝わりづらいのか?せっかく良いアイデアなのに、人に見向きもされないのか?そういうことが、この本を読むと、その「なぜ」と「どうすれば?」に答えてくれるはずです。




新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ

この本は、ナタリーという老舗サイトにおける新人教育に用いるテキストから生まれた文章作成術本です。

ナタリー - ポップカルチャーのニュースサイト
ナタリー - ポップカルチャーのニュースサイト




まあ、はっきり言ってめちゃくちゃ実用的です。実際の社員研修用の資料が基になっているせいか、どのように書くべきかということについて、実践例も多く載せながら、学べるようになっています。これを一通り読むと、分かりやすく明快な文章を書けるようになりますね。




イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

この本は、イノベーションをどう起こすか?というよりも、これからの人生をどのようにより良く生きるのか?そのためには、どう考えなくてはいけないのか?ということについて書かれた本です。実際のハーバード・ビジネススクールの卒業生に向けて語った講演録になります。
私の中では、ランディー・パウシュの「最後の授業 ぼくの命があるうちに」を彷彿とさせる感じがしました。どちらも素敵な本ですよ。ちなみに、下の本は約半額になっていますね。








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 ビジネス書でも良いものは良い

ビジネス書というだけで敬遠する人がいますが、それは単なる読まず嫌いで、もったいないことだなと思うことがあります。確かに小説のような強烈なカタルシスがなかったり、堅苦しい言葉が並ぶこともありますが、それでも得られるものはそれなりにあります。むしろ、自分の中では物語よりも強烈に自分の枠組みを見直すきっかけになった本も多いです。なので、読まず嫌いの人でも、少し手に取ってみるのも悪くないかもですよ。


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