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プログラミング教育が誤解されているようなので、何が誤解なのかを解説する




情報管理LOGの@yoshinonです。
こういうブログを書いているので、これはいつか書かざるを得ないと思っていたのが、「プログラミング教育」についてです。
文部科学省が、2020年から新学習指導要領で必修化を目指しているのが、このプログラミング教育なのです。今回は、ネットなどでも散見されるプログラミング教育についての誤解を解いていこうと思います。
耳障りの良いデマに対しては、早い正確な情報の浸透が何よりも大事ということの実践ですね。

  
【 プログラミング教育が誤解されているようなので、何が誤解なのかを解説する 】  

 1.プログラミング教育が出てきた背景

 2.誤解その1:プログラム言語を学ぶものではない

 3.誤解その2:プログラミングという教科があるわけではない

 4.誤解その3:中高ではすでにプログラミング教育はやっている







checkmark.png 1.プログラミング教育が出てきた背景

まず、この記事を書く直接のきっかけになったツィートがこれです。




あぁ、この方は、プログラミング教育についてかなり誤解をされているなと思わされました。

まず、プログラミング教育についてですが、2020年から本格実施される新学習指導要領において、小学校で必修化になるものです。次期、新学習指導要領では、英語、道徳に並んで注目されているのが、このプログラミング教育なのです。

そこで、無闇に誤解したまま焦って、

子どもにプログラミングを習わせなくちゃ!

などと慌てなくても良いです。

まずは、誤解している部分をしっかりと解消した上で、どんなことが子どもにとってプラスに働くかを考えても遅くはありません。

ちなみに、このプログラミング教育が出てきた背景ですが、高度情報化社会と呼ばれ、ITが世界と切っても切り離せない状況なのは、皆さん十分にご承知ですよね?
世界的に見てもこの潮流にならい、このバックグラウンドの知識として「プログラミング教育」を行う国が増えてきています。そして、プログラミング教育を実施している国々(エストニアや韓国、アメリカなど)におけるITにおける競争力が高まっているという背景があります。また、今後IT系の人材が不足するという見通しも、この流れを加速させている要因ではあります。これらを受けて、日本でもいよいよやらなくてはいけないという気運の高まりが、今回のプログラミング教育なのです。

ちなみに、諸外国のプログラミング教育の現状分析したのが、文部科学省のサイトにあります。

【参考】
「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」

海外でのプログラミング教育の実情としては、小学校に相当する段階で必修化している国は、

英国(イングランド)
エストニア
ハンガリー
ロシア
インド
オーストラリア
フィンランド



中学校相当で必修化している国は、

英国(イングランド)
ロシア
韓国
上海
香港
台湾
インド
オーストラリア
フィンランド
日本


となっています。(2018年現在)
※中国は、都市ごとに違うためあえて国ではなく、都市としてカウントしました。
※もし、データで間違いなどございましたらご指摘お願いいたします。
※アメリカないじゃん!!とか言われる可能性もあるかと思いますが、アメリカは国として必修化していないのと、学校毎の裁量が大きいので、進んでいるところはすでにやっているし、やっていないところはそれ以前と大きく隔たっている現状があります。




checkmark.png 2.誤解その1:プログラム言語を学ぶものではない

では、誤解を1つずつ解いていきましょう。

一番大きな誤解が、これですね。

プログラム言語を学ばせるのでは?

残念ながら違います。

小学校段階において学習活動としてプログラミングに取り組むねら いは、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得 したりといったことではなく、論理的思考力を育むとともに、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技 術によって支えられていることなどに気付き、身近な問題の解決に 主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい 社会を築いていこうとする態度などを育むこと、さらに、教科等で学 ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある。

プログラミング基礎資料


ウナギ文で非常に分かりづらいのが、こういう官公庁からでているものなのですが、要約すると

・プログラミング言語は学ばないよ
・コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるよ
・ITがどのようなことに役立っているか学ぶよ


ということなのです。

子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することが できるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、 時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」 などを育成するもの。コーディングを覚えることが目的ではない

プログラミング基礎資料


コーディングを覚えることが目的ではないと明記すらされていますね。

この段階で、前述のツィートが間違いだらけなのだということが理解できますよね。

【参考】
小学校プログラミング教育の手引(第一版)

新学習指導要領 (小学校及び中学校:平成29年3月告示)~情報教育・ICT活用関連部分のポイント~




checkmark.png 3.誤解その2:プログラミングという教科があるわけではない

さらに、よく誤解されがちなのが、小学校に新たに「プログラミング」という教科が新設されるのではないか?ということですね。残念ながら、それはありません。

それでは、どうやってプログラミング教育を行うんだ?と思いますよね?

実は、教科の中でプログラミング的思考を養うこととされているのです。
現在、教科として明記されているのは、

数学、理科、総合

の3教科です。
つまり、これら3つの教科を中心に「プログラミング的思考力」を養うことを求めているのが、次期新学習指導要領なのです。

プログラミング的思考についての概念図

Image from Gyazo



checkmark.png 4.誤解その3:中高ではすでにプログラミング教育はやっている

日本のプログラミング教育は、世界から遅れているという言説もよく聞きます。しかし、何をもって遅れておると決めつけているのでしょうか?そういう人たちの脳みそは、自分たちが義務教育だった時代の記憶のままでアップデートされていない可能性が高いです。

そもそも、そういう人たちは、中学や高校でプログラミングが、すでに必修化されていることすら知らないのではないでしょうか?

ロボットにプログラムを転送して動かさせるみたいな授業は、どこでもやっているんですよ(「どこでも」は、言い過ぎかも。自治体によるかな。金銭的な面で)。
そういうことをしっかりと押さえた上で、批判した方が良いのかなと思うのですよね。



 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 憶測やデマには、正しい情報でアップデートしていきましょう

教育の分野ってどうして、エビデンスに基づかない適当な言説がまかり通るのでしょうね?大阪の某市長さんもそうだけど、国の偉い人ですら、思いつきで言っているよね?と思ってしまうことも多いです。一般の方々だったら、なおさらというのは、さもありなんです。
では、偉そうにプログラミング教育について語っているけど、どれだけ詳しいんだよ?
と言われると、決して研究者レベルで詳しいわけではありません。今回の記事に関しては、文部科学省の文章を読み込んで書いているだけです。それでも、適当な言説よりは、何百倍もマシだと思っています。結局、根拠なきデマや憶測に対しては、正しい情報でアップデートしていくしかないのですよね。

というわけで、私が返信したツィート。少しでも広まると良いですね。片や5000リツィートされているに関わらず、こちらは10数ツィートレベルです。デマは、捗るわけですわ。




年長〜小学校低学年までで使うと学力が高まるアプリを挙げてみる(算数編)

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情報管理LOGの@yoshinonです。
最近は、知育系のアプリ本当に増えましたよね。
子育てをしていて、実にiPadの知育系のアプリの出来の良さにかなり助けられました。掛け算やアルファベットや英語の基礎など、親がほとんど何もせずとも(←ここ大事!)、どんどん吸収してくれて本当に助けられました。
今回は、数ある知育系アプリで算数に絞って「これは、かなり使える!」というガチ目なのをセレクトしてみました。


  
【 年長〜小学校低学年までで使うと学力が高まるアプリを挙げてみる(算数編) 】  

 1.あんざんマン

 2.算数忍者

 3.SUM!

 4.ぷらくろっく

 5.買い物学習

 6.とど算数

 7.シンクシンク







checkmark.png 1.あんざんマン



実は、うちの息子なのですが、小学校入学前にはかけ算を完全に覚えていました。そして、その立役者となったのが、このアプリです。

こんな感じのコースがあり、

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さらに、その中には、徐々に覚えられるような形になっています。

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でも、それがメインではなく、こんな感じでバトルが行われ、

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最終的にボスキャラに勝つと勝利感が味わえます。これが、かなりツボにはまったようで、とにかくやりこみまくって、あっという間に足し算、引き算、かけ算、割り算(!)までできるようになってしまいました。無料版もありますが、子どもの誤クリックを考えると、有料版をサクッと購入するのが良いです。

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checkmark.png 2.算数忍者



こちらも忍者がバトルしながら進んでいくタイプのアプリです。子どもって忍者好き?

最初にキャラクター選択をします。男の子と女の子が選べるのが良いですね。

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実際の画面。このように選んでやっていくタイプなのですが、タイムアタックではないので、焦らなくても良いのがこのアプリの良いところです。

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さらに、間違ったときには、このように実際に眼で見て数えながら、確認することができます。声に出しながらやらせると効果的かも。

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しかも、クリアすると宝箱が出てきて、このようなカードが出てくるのです。しかも、レアカードなどもあるので、子どもにとってワクワク感ありますよね。

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ただし、アプリ自体は無料ですが、ほぼお試し版みたいなもので、課金して全て使えるようになる仕組みです。とはいえ、300円ちょっとぐらいですからね。ドリルより一生懸命にやるのに、ドリルより安かったりする。




checkmark.png 3.SUM!




これは、ちょっと異色の算数ゲームです。落ちゲーですね。
しかし、これはなかなか面白く、足して10になる組み合わせを作っていくというものです。

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様々な10になる組み合わせを瞬時に判断できるようになるのです。しかも、ダブルタップすると、分裂するので、その数字になる組み合わせも同時に身につけることができるのです。

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動画を観てもらうと分かるかも。
わざと分裂させてみたりしています。

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checkmark.png 4.ぷらくろっく




これは、時計の学習で使いました。子どもって時計を読むのが苦手ですよね…。
これを使えば、かなりサクサク読めるようになりますよ!
無料版と有料版の違いは、コース選択の豊富さの違いです。こちらは、有料版。

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私的には、圧倒的に有料版をオススメします(広告も入らないし、120円だし)。
小学校に入る前に時計を読めるようにしておかないと!と思ってやらせました。

「いっしょにもーど」が、すごく良くて、長い針を動かすとちゃんと短い針も連動して動くのですよね。しかも、背景が変わるの分かります?ちゃんと午前と午後も意識できるんです。

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checkmark.png 5.買い物学習




これは、お買い物の時にいくら払えば良いか?そして、いくらおつりがもらえるかの勉強に使えます。
まず、電卓っぽい画面で買った物の値段を設定します。
で、「かいけい」というボタンを押すと…。

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下に設定したおこづかいに応じた硬化が置かれているので、それをドラックしていくら出せば良いかシミュレーションできるのです。

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もしも、足りない場合は、こんな風に指摘してくれます。
お金は、ちょうどという場合でないということもあるので、こういうアプリで練習してからお使いをさせると良いですね。

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checkmark.png 6.とど算数





こちらは、現役の先生方も使っているといわれているかなりガチ目に教育なアプリです。
最初に名前の設定などをして、

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ゲームのモードを選びます。

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「フリーモード」だと、かなりの種類のゲームがあります。

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もっとも簡単な「すうじなぞり」だと、数字の書き方からスタートします。

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このアプリがスゴイのが、幼児の年少レベルから取り組めるところですね。
まあ、これだけの機能ですから、無料ではありません。全ての機能を使えるようにするには、年額で課金しなくてはいけません。
とはいえ、どこかに習い事に行かせることを考えたら、鬼のように安いとも言えますよね。

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checkmark.png 7.シンクシンク



最後は、図形なども含んだ数学的思考力を伸ばすアプリです。
最初にニックネームと生年月日を入力して、パズルに挑戦します。

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最初は、簡単そうに見えますが、後半は大人でも悩むレベルになります。

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これも、ピタゴラスイッチ的な感じですよね?これも後半ムズイ。

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これをやっておくと、立体的な思考力がつきますね。



eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 知育系アプリはよく考えられています

群雄割拠な知育系アプリ分野において、本当に使えるアプリって実はそんなに多くはなかったなという印象です。帯に短し襷に長しという感じなんですよね。そういう意味にいて、今回セレクトしたのは、実際に使わせて見た結果、効果が高かったものなので、少なくとも悪くはないと思いますよ。有料のもありますが、変な広告が出てくるより、数百円を払った方がよほど良いのです。
そういうわけで、ぜひ入れてみてください。





子どもを本好きにさせた我が家の方法

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情報管理LOGの@yoshinonです。
我が家には小学生の息子がいるのですが、本が大好きです。だいたい月に20冊以上は、読んでいるのではないかと思います。図書館に行くと山ほど借りてきても足りないぐらいには、読んでいますね。
周囲の子育て世代の方々からは、「どうやってそんな本好きにさせたの?」とよく聞かれます。
そこで今回は、我が家でやった本好きにさせた(と思う)方法について書いていきたいと思います。

  
【 子どもを本好きにさせた我が家の方法 】  

 1.学研の「科学」と「学習」作戦

 2.親が本を読んでいる姿を見せる

 3.読む本を制限しない

 4.常に本が手に取れる環境







checkmark.png 1.学研の「科学」と「学習」作戦

まずは、コレですね。
これは、一体どんな作戦なんだ??と思いますよね。

40代ぐらいの方だったら、学研の「科学と学習」って覚えていますよね?
毎月1回学研のおばちゃんが、「科学」と「学習」という子ども向け雑誌を、届けてくれたのです。これが、その昔自分が子どもだった頃、楽しみで楽しみでしかたがなかったのですよね。
この1ヶ月おきにある楽しみ感って、すごい強烈で未だに、あのワクワク感を忘れられないのです。

そこで、そのワクワク感を同じように演出できないかな?と考えて実行したのが、この作戦です。
我が家では、「日本の歴史」全23巻をまずは、月に一度お小遣いの日に一緒に渡すことにしました。「日本の歴史」は、学習漫画なんですが、意外とコラムが充実していたりと、読み物としても文字量が多かったりします。これが、予想通りに月一のお小遣い並みに楽しみに思うようになってくれたのです。




「日本の歴史」が終わった後は、順調に「世界の歴史」に進み、そして今は「こどもの科学」という雑誌を月一でプレゼントしています。

読むという行為の習慣化が大事だと思うので、楽しみを1ヶ月に一度盛り込むというこの作戦は、大当たりだったと思いました。





ちなみに、「日本の歴史」は、小学館バージョン。そして、「世界の歴史」は、集英社バージョンで読ませました。最近の学習マンガは、変にイケメン&萌え絵になっていてげんなりするので、あくまでスタンダードな感じで。




checkmark.png 2.親が本を読んでいる姿を見せる

これは、さまざまな子育て本などでも散々取り上げられてきたので、あえて挙げるのもどうかと思ったのですが、やはりとても大事なポイントだと思ったので、載せることにしました。

自分は、どちらかというとIT機器が大好きなので、どうしてもスマホやタブレットに手が伸びがちなのですが、そこをグッと我慢して、短い時間でも本を読むようにしました。うちの妻は、元々かなりの読書家だったので、特に苦もなくそのあたりは、達成できていました。

とにかく静かに本を読むという姿を見せ、さらに一緒に読書をするのが、一番の近道ではないかと思っています。




checkmark.png 3.読む本を制限しない

我が家では、読む本を特に制限しませんでした。
彼が、読みたいと思ったならば、特に口出しもせず静観するようにしていました。

どういうことかというと、年齢の割に幼い本を手に取ろうが、逆に年齢の割に難しそうな本を手に取ろうが、へんなアドバイスはしませんでした。

一時期、ゾロリにハマった時は、両親ともにむしろ一緒に楽しんだぐらいです。
ちなみに、その年齢のお子さんがいらっしゃる方だったら、怪傑ゾロリの名を目にしないことはないと思います。

子どもたちに圧倒的に人気の怪傑ゾロリ。



もしかしたら、ちょっと下品な表現もあるので、読ませたくないと思う親もいるかもしれませんね。でも、そういうのも含めて、「本を読むという行為」を楽しんでもらえたら良いかと思ったのです。私自身もけっして、いつも高貴な本ばかりを読んでいませんし。

必ずしも年齢に見合ったものだけを読みたいわけではないのですよね。




checkmark.png 4.常に本が手に取れる環境

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我が家には、大人の本棚(壁一面を本棚にしている)以外に、子ども用の本棚も作ってあります。作ってありますというのは、私がDIYしたのです。

大した造作ではないのですが、自分専用の本棚があるというのは、嬉しいみたいで、借りてきた本や自分の本などを入れていますね(あまり綺麗な状態じゃないけど)。そして、その本棚の近くにちょこんと座って、本を好きなときに手に取って読んでいます。

ドラえもんが、上の方にズラリと並んでいますが、彼はドラえもんの大ファンなのです。漫画も特に今のところは、読むのを制限していません。漫画ばかり読むということもなく、漫画も本も両方読んでいるようです。

2段目は、一番最初に書いた「日本の歴史」と「世界の歴史」が奥に配置されていて、手前は辞書や図書館から借りてきた本が並んでいます。このあたりは、かなり入れ替えが激しいみたい。

一番下は、汚い…。ノートやら図鑑やらがあります。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 文化的資本とかいうけど

文化的資本が、子どもの学力を左右するという研究があります。まさにその通りと思う反面、あまりにも四角四面で考えすぎて、子どもに無理強いしすぎると、ダメなんだよなあと思ってしまいます。上でも書いたけど、まずは自分たちが本を読んでいる姿を見せることが、何よりも大事なのかな?と思ったりします。





Scrapboxを作文教育に使ってはどうでしょう?

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情報管理LOGの@yoshinonです。
Scrapboxを毎日のように使いまくっています。その中でふと、「これは、作文教育とかでも使えるのでは?」と思ったので、専門家でも何でもないですが、Scrapboxの活用法のアイデアということで、書いておきます。



  
【 Scrapboxを作文教育に使ってはどうでしょう? 】  

 1.自分が学生の頃の作文教育から進化がない?

 2.作文とアウトライナー

 3.WorkFlowyではなくScrapboxなわけ(学校教育への提言)







checkmark.png 1.自分が学生の頃の作文教育から進化がない?

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現在、私の子どもは小学生なのですが、自分が子どもだった時代と変わらず、夏休みや冬休みには、作文の宿題があったりします。それ以外にも、行事のたびに作文を書いているようです。

そこで思うのは、これだけ各家庭でPCやらタブレットなどが浸透しているにもかかわらず、未だに手書きで作文をしていることです。別にそのことを一概に非難するつもりもないのですが、手書きで作文を書かせる意味合いって何だろう?と、思うわけです。

自分も経験があるのですが、作文を書いていて、あと少しで終わる!と、思ったときに、中程に間違いを発見→修正するために、半分以上書き直しという苦行を何度も味わいました。

中学生の頃からPC、ワープロ専用機(懐かしい)などで文書を書き始めてから、あの作文用紙に書くというのは、苦行以外何物でもないなと思うようになりました。とはいえ、その当時は、学校にPCが整備されているわけでもありませんし、全ての子どもたちがそれを利用できる環境でもありませんでした。

しかし、現在はかなり整備されているはずです。それなのに、未だに変わらず同じことをやっているのは、何か大きな意味があるのか、それとも変われないだけなのか?という疑問がのこるわけです。

まとめると、作文用紙を使った作文は

 ・文章の構成を考えるには、非常に不都合
 ・一度間違ってしまったら、書き直しが発生する
 ・あとで文章の順番を入れ替えるには、コストが高すぎる
 ・同じ文字列を扱うのに、何度も同じ分だけ書くためのコストが発生する





checkmark.png 2.作文とアウトライナー

さて、情報管理LOGでは、以前も同じようなことを記事に書きました。

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ここで、強調しておきたいのは、作文とアウトライナーは、とても相性がよいということです。

tak.氏も「アウトライン・プロセッシング入門」書いてますが、文書を考える際は、トップダウンで構造を考えるだけではなく、ボトムアップで湧き上がっているものもとらえ、それらを組み直したりすることで、より柔軟に文書を書くことができるのです。
この「試行錯誤」と「書く」ことを、シームレスに行えるのが、アウトライナーなのです。



私もブログで長文などを書く際には、WorkFlowyなどを用いて、組み立ててから書いています。

WorkFlowy - Organize your brain.
WorkFlowy - Organize your brain.





しかし、翻ってわが子の学校を見ても、他の子たちの学校を見ても、アウトライナーを使った作文指導をしているところなんて、聞いたこともありません。




checkmark.png 3.WorkFlowyではなくScrapboxなわけ(学校教育への提言)

さて、ここからは提言です。
提言としては、大きく分けて2つあります。

1.作文指導の全部とは言わないけど、ある程度はアウトライナーでやらせるべき(最低でもワープロソフトを用いるべき)
2.アウトライナーとしては、Scrapboxが良いのではないか


ということです。


1.作文指導の全部とは言わないけど、ある程度はアウトライナーでやらせるべき(最低でもワープロソフトを用いるべき)
コレに関しては、上でも書きましたが、あえて手書きで作文を書かせる強い意図がない限りは、PCなどで書かせるべきかと思います。強い意図というのは、文字の指導などの延長として書かせる場合ということです。しかし、これも別に作文のような長い文書を用いてやらせることでもないよなと思うわけです(もしかしたらもっと他の意図があるのかも知れませんが)。文書を書かせるのに、作文用紙に手書きというのは、あまりにも非合理的です。
最初からアウトライナーで、とは言わないし、それの習熟に関わってたくさん割くだけの余裕もないかもしれません。しかし、今後彼らの生活する世界は、手書きで長文を書くということがあるとは思えないのです。むしろ、オフィスではPCによるキーボード入力が主なわけです。
その時に戦える武器として、アウトライナーを知っておくことは、決してマイナスにはならないでしょう。また、アウトライナーを作文のためだけと、限定的に考えずに、実際我々がアウトライナーを使うときのように、思考するためのツールの一つとして使えると、良いのではないでしょうか?


2.アウトライナーとしては、Scrapboxが良いのではないか
そこで、どんなアウトライナーを使わせるべきか?ということですが、私はScrapboxが今のところのベストではないか?と考えています。

Scrapbox - チームのための新しい共有ノート
Scrapbox - チームのための新しい共有ノート





Scrapboxは、もうすでにだいぶ有名になってきたので、ご存じの方も多いと思いますが、思考ツールとしてのwikiのようなものです。
そこで、なぜScrapboxが良いのではないか?と思うのかというと、以下の理由があります。

1.クラス一人一人分の書く場所を確保できる
1プロジェクト1作文でやると、各ページは個人の作文のスペースとなります。クラス全員が、同一プロジェクトにアクセスしても問題ないし、先生もきっと一人一人の作文のチェックもしやすいはずです。

2018012802.png



2.アウトライナーとして使える
もちろん、これが一番大きいです。アウトライナーの機能だけでいったら、WorkFlowyとかの方が高機能ですが、小学生が使うなら、Scrapboxのアウトライナーで十分なんですよね。構造化というものの理解も単純な方が理解しやすいだろうしね。

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3.添削が容易
こんな感じでスクリプトによっては、付箋や吹き出しのようにもできるし、そもそもその場で添削ができてしまいます。

https://gyazo.com/536496b66af9f3dac89b48fd8b10daf2
※画像引用:付箋記法 - Scrapboxとあそぶ - Scrapbox

付箋記法 - Scrapboxとあそぶ - Scrapbox
付箋記法 - Scrapboxとあそぶ - Scrapbox



吹き出し記法 - 橋本商会 - Scrapbox
吹き出し記法 - 橋本商会 - Scrapbox









eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 アウトライナー教育は、国語に入れても良いのでは?

どの教科に入れるかは、色々考えられますが、一番しっくりきそうなのが国語なんですよね。でも、そこで培った方法論は、他にも十分応用が利きそうな気がします。アウトラインを用いた作文指導というのは、海外では割と行われているという話しも聞きます(PCのアウトライナーを使っているかは不明)。

少なくとも21世紀に生きる子ども達には、もう少しその時代にふさわしい方法論で教えてもらえたらありがたいなと思う次第です。


この2冊は、アウトライナーについて考えるためには、必読の書です。





IQだけじゃダメ?多重知能理論から豊かな生き方を考えるす

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情報管理LOGの@yoshinonです。
子育てをしてていると、実に日々たくさんの気づきがあります。可能性の塊と言って良いかもしれません。けれども、その可能性の塊のまま、どんどんその可能性を膨らませてくれれば良いのですが、必ずしもそうはなりません。
私たちの社会は、どちらかというとIQに重きを置きがちで、(学校の)勉強ができることや、理数系や人文系への理解力という点に重きを置いています。しかし、目の前の子どもを見ていると、それが本当に豊かな人生をつくるのかと疑問に感じるのです。
今回は、多重知能理論という考え方から、もう少し枠組みを柔らかく考えてみてはどうか?ということについて書いていきます。


  
【 IQだけじゃダメ!多重知能理論から豊かな生き方を考える 】  

 1.「娘さんは病気じゃあありません…ダンサーなのです」

 2.教育の偏り

 3.多重知能理論(MI理論)とは何か?






checkmark.png 1.「娘さんは病気じゃあありません…ダンサーなのです」

NHKでやっているスーパープレゼンテーションという番組をご存じでしょうか?TEDという各界の有名人によるプレゼンテーションをするという番組です。私は、この番組が割と好きでよく観ています。とはいえ、その中でもすごい回とそうでもない回があります。
そんなTEDの中でも私のお気に入りの一つが、こちらの動画です。ケン・ロビンソンというイギリスの能力開発・教育アドバイザーの方のTEDです。非常にお話しも面白く、ぐいぐい引き込まれてしまいます。全編観ていただけるのが良いのですが、今回紹介したいのは、15分~の部分になります。




ジリアン・リンという「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などの振付師としてかなり有名な方について語っています。1930年代に子どもだったジリアンは、今だったらADHDと診断されるであろう感じで、落ち着きがなく、集中力に欠けていました。両親も「学習障害ではないか?」と心配して、専門家の方に相談しに行くのです。

”その際に医者はラジオのスイッチを入れました。そして部屋の外で母親に 「ここでジリアンを見ていて下さい」と伝えました。するとジリアンは元気そうに、音楽に合わせて動き始めました 母親と医者はそんなジリアンを見守りました。”

そこで、医者は母親にこう言うのです。

「お母さん、ジリアンは病気なんかじゃありません。ダンサーなのです」
「ダンススクールに通わせてあげなさい」


この動画から学べることはたくさんあるのですが、私が感じたのは、もしもこの子がこのお医者さんに出会っていなければ、全く違った人生を歩んだ可能性があるということです。
少なくとも、その後の人生の大きな成功が見込めなかった可能性が高いです。さらに、薬を服用し、学校という枠組みで見たときに成績も下位で推移し、低賃金労働に就いていた可能性も否定できません。

ケン・ロビンソンさんの本です。とても面白いです。







checkmark.png 2.教育の偏り

さて、現在の日本の学校は、どのようになっているのか時数の面から見てみましょう。
文部科学省にある小中の学習指導要領を参考にしました。

小学校学習指導要領:文部科学省
中学校学習指導要領:文部科学省

<小学校時数>
区分第1学年第2学年第3学年第4学年第5学年第6学年
各教科の 授業時数
国語306315245245175175
社会7090100105
算数136175175175175175
理科90105105105
生活102105
音楽687060605050
図画工作687060605050
家庭6055
体育1021051051059090
道徳の授業時数343535353535
外国語活動の授業時数3535
総合的な学習の時間の授業時数70707070
特別活動の授業時数343535353535
総授業時数850910945980980980



<中学校時数>
区分第1学年第2学年第3学年
各教科の 授業時数
国語140140105
社会105105140
数学140105140
理科105140140
音楽453535
美術453535
保健体育105105105
技術・家庭707035
外国語140140140
道徳の授業時数353535
総合的な学習の時間の授業時数507070
特別活動の授業時数353535
総授業時数101510151015



これらを見て、気づくことは明らかに時数の偏りがあることです。

※気をつけて欲しいのは、別に理数系や人文系の時数を減らして、芸術系の時数を多くした方が良いという乱暴な議論を展開したいわけではないということです。

しかし、現在の学校では、教科による偏りが存在するということを知っておくことが大事なのです。
さらに、小学校の図工だけをピックアップして、その時数が戦後どのように変遷していったのかを見てみましょう。そうすると、昭和46年まで452時間あった総時数が、平成14年で358時間と100時間も減らされていることが分かります。日本では、芸術系に対してかなり冷遇していることが分かるはずです。


1学年2学年3学年4学年5学年6学年合計
昭和36年図画工作1027070707070452
昭和46年図画工作1027070707070452
昭和55年図画工作687070707070418
平成4年図画工作687070707070418
平成14年図画工作687060605050358






checkmark.png 3.多重知能理論(MI理論)とは何か?

今回紹介する「多重知能理論(MI理論)」は、ハワード・ガードナーという方が、提唱した理論です。



この理論の面白いところは、今まで知能の尺度として用いられてきたIQでは、人の能力の一面しか評価できないことを看破しているところです。

彼の提唱しているMI理論とは、人の知能というのは8つに分類できるのではないか?としたことです。
その8つの知能とは、以下のようにまとめられます。
※参考:多重知能理論の概要


言語的知能話しことば・書きことばへの感受性、言語学習・運用能力など
論理数学的知能問題を論理的に分析したり、数学的な操作をしたり、問題を科学的に究明する能力
空間的知能空間のパターンを認識して操作する能力
身体運動的知能体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力
音楽的知能リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲・鑑賞の能力
対人的知能他人の意図や動機・欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力
内省的知能自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する能力
博物的知能自然や人工物の種類を識別する能力



このように眺めてみると、算数や理科がからっきしでも、運動ができたり(身体運動的知能)リーダー性(対人的知能)があったりする子どもがいても、物静かで内省的だけど(内省的知能)絵を描くのが上手(空間的知能)という子どもがいるというのも、それぞれに知能の発露が違うだけに過ぎないことが分かるのです。

社会全体で見てみると、必ずしも先に挙げたダンサーの例を問うまでもなく、教室で優秀だった子だけが成功しているわけではないことが見て取れるはずです(周囲にいる人で考えてみると面白いかも)。

そう考えると、学校という枠組みで考えた場合、かなり窮屈な場所になっていることがわかりますね。そして、「役に立つ」という尺度のみが、突出して評価の対象になりがちであるということが、子どもたちにとって不幸な出会い方をしている可能性が高いとも言えます。

もう少しバランス良く知能のあらゆる側面を認めることができる社会になると、もう少し生きやすくなる子が増えるのかな?と思ってしまいます。





 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 我が子を見て思うこと

実は、多重知能理論(MI理論)を知ってから、少し子どもを見る目が変わりました。私の息子は、

 本好き(月に数十冊の本を読む)
 算数が得意
 工作が好き(いつも何か作っている)
 運動は得意ではない
 社交的とは言えない(でもなぜか友だちに人気がある謎)
 片付けが得意ではない


というような特徴があります(もちろん、当たり前だけど他の側面もたくさんありますよ)。
この中で学校という枠組みで評価される部分ってどの部分かな?
と考えたときに、それほど多くは評価されないだろうなと思ってしまいます。けれども、親である私は、うちの子の得意なことを知っています。そして、MI理論と照らし合わせたときに、面白い特性を備えているなと観察することもできます。

ついつい学校ベースだけで子どもを見てしまうと、せっかくの多彩な知能の側面を見逃してしまう可能性があるわけです。もちろん、学校は万能では無いと思っているので、そこに多くを求めてしまうのも酷なことだと十分に理解しています。だからこそ、親としては、その子の可能性をしっかりと見つけて、育んでいきたいと思うのです。

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