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私たちは、メメントの主人公を笑えない

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情報管理LOGの@yoshinonです。
先日は、「目に見えることの効用~なぜ脳の中身をアウトプットすべきなのか~」という記事を書きました。その中で思考というのは、フローで、まるで川の流れのようだという例えをしました。今回は、メメントという映画を通して、思考と記憶について考えてみます。

  
【 私たちは、メメントの主人公を笑えない 】  

 1.メメントってどんな映画?

 2.記憶が残らないというのは実は似てるのかも

 3.記録は残る









checkmark.png 1.メメントってどんな映画?

メメントという映画をご存知でしょうか?




この映画の主人公は、ある事件のせいで妻を殺され、さらに自身は記憶障害になっており、記憶を長く保つことができなくなっています。しかし、主人公は復讐のために自分の体に、刺青という形で記録を残していきます。間違いなく記憶を失ってしまう自分自身のために、刺青によって記憶を可視化しているのです。
とにかく数分間しか記憶を保てないので、自分の体に残っている刺青だけが唯一の情報なのです。そして、その刺青に描かれていることを頼りに、少しずつ事件の真相へとたどり着いていくという非常にスリリングな物語です。
この映画は、さらにその記録自体も仕掛けとして作用していくのですが(ネタバレになってしまうので観てください。とても面白いです)。




checkmark.png 2.記憶が残らないというのは実は似てるのかも

さて、私たちはメメントの主人公を見て、哀れみの目を向けてしまいがちになってしまいます。確かに数分間しか記憶が残らないとするならば、日常生活そのものも破綻しかねません。彼の症状は、「前向性健忘」というある時点以降の記憶を保持できなくなるというものでした。

しかし、私たちはあまり意識していませんが、これと似たようなことを日常的に経験しているのです。
先日の記事にこのような例えを書きました。

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 ①「そういえば、アレやってなかったなぁ」
 ②「あ、明日ってアレやる日だっよな」
 ③「あの準備って、どうなっているんだっけ?」
 ④「あ、○○に任せていたんだっけ。ホッ」
 ⑤「ん?でも、昨日までに連絡が来るはずじゃなかったっけ?」
 ⑥「電話しなくちゃな。」
  ※電話を取り出す
 ⑦「アレ、メール来てる」
 ⑧「子どもの○○の予約?忘れてた…。」



この間、わずか1分未満ぐらいでしょうか?
しかし、この間に私たちは、①のことさえ忘れてしまうことってありませんか?
⑧の段階では、もうすでに「子どもの○○の予約」を忘れてしまっていたことで頭がいっぱいなはずです。

前回は、こういう思考の状態を川の流れを例えとして表現しました。

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川の流れに浮かんでは消えていくモノをすくい上げているような状態です。もちろん、救っている間もどんどん様々なモノ(思考)は、流れて行ってしまいます。だから、⑧の段階で、「子どもの○○の予約」という記憶をすくい上げたときに、もうすでに①~⑦は流れて行ってしまっているのです。





checkmark.png 3.記録は残る

私たちの脳は、記憶を随時消してくれる機能がついています。全てを覚えていたり、全てを処理しようとすると、脳がオーバーヒートしてしまうからです。とはいえ、何でもかんでも忘れられるのも社会人として困ってしまいます。

メメントの主人公のように体に刺青を入れる必要は全くありませんが、それでも「記録」を残しておくことで、未来の自分に向けて記憶を呼び覚ますトリガーとして機能させることはできそうです。

そもそも、私たち自身は、何度も何度も同じように失われてしまった記憶(や思考)を嘆いているのに、それさえも忘れてしまうということも多々見られます。前日のメメントの主人公のことを笑うことは、全くできないのです。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 クリストファー・ノーラン!

メメントを最初に観たときの衝撃は今でも忘れられません。非常に凝ったプロットにカットを多用した映像とか、観ているだけで興奮させられます。そして、ストリー全体の仕掛けなどなど魅力を語り出したら、やめられません。ちなみに、監督のクリストファー・ノーランは、「インセプション」や「インターステラー」などの監督さんでもあるのですね。どれも面白いです。ぜひ、まだ未視聴の方は、ご覧ください。





目に見えることの効用~なぜ脳の中身をアウトプットすべきなのか~ #アウトプット思考法

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情報管理LOGの@yoshinonです。
ここ最近、アウトプットすることの効用を説く本や技法が、注目を集めつつあります。情報管理LOGでも「アウトプット思考法」という考え方について、提唱しています。
特にゼロ秒思考やノンストップライティングのようなひたすらアウトプットすることによって、考えや悩みを整理されていくという手法があるのですが、これらはなぜ有効なのでしょうか?今回は、なぜ脳の中身をアウトプットすべきなのか?について考えていきます。


  
【 目に見えることの効用~なぜ脳の中身をアウトプットすべきなのか~ 】  

 1.ゼロ秒思考やノンストップライティングが目指すもの

 2.思考はフローなので、取り出してやる

 3.アウトプットされたものは、目に見える







checkmark.png 1.ゼロ秒思考やノンストップライティングが目指すもの

ここ最近、自分の脳内をどんどん書き出すというスタイルの技法が注目されてきています。私が、注目している方法は、「ゼロ秒思考」と「ノンストップライティング」なのですが、その亜流系なものも、どんどん紹介されてきていますね。

この2つについては、先日も記事にしたので参照して欲しいのですが、大まかに説明すると、以下のようになります。

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ゼロ秒思考



 ・A4一枚に1分以内
 ・1枚につき4〜6項目
 ・なるべく文章で簡潔に書く
 ・1回に10枚ぐらい書く
 ・1行目は、タイトルで下に下線を引く
 ・各項目から派生することがあれば、別の紙に項目を起こして書く
 ・貯まってきたら、カテゴライズする



そして、ノンストップライティングは、、「アイデア大全」という本で紹介されています。



1.書く準備をしてタイマーを15分間にセットする。
2.タイマーがなるまでなんでもいいからとにかく書き続ける。
3.怖い考えやヤバイ感情に突き当たったら(高い確率でそうなる)、「ようやくおいでなすった」と思って、すぐに飛びつく。

(読書猿著『アイデア大全』P.43より)

両者に共通しているのは、

 ・時間を区切ること
 ・どんな内容でも良いから書きまくること
 ・あとで分類整理すること


です。

それぞれの技法は、細かい手法的な部分に関しては相違点が見られるものの、その本質的な部分においては、かなり酷似しています。というか、ほとんど同じことを言っているようにしか見えません。

限られた時間の中で何でも良いから書きまくり、たまってきた時点で分類整理を試みる

ということです。

この2つとも、目指すところはほとんど同じで、考えが整理されないことや(不安感などもそれに含まれる)、思考が浅い部分を可視化することで、明らかにしつつ、自分の中の深い部分から、(割とムリヤリ)思考を引きずり出すことです。
そのことで、今までにないほど、脳の中がスッキリした感じを味わったり、整理されていなかったモヤモヤが、徐々に整理されていく感じを味わうことが出来るようになるのです。




checkmark.png 2.思考はフローなので、取り出してやる

皆さんは、こういう経験ってないでしょうか?
これは、一人の頭の中で起こっている出来事だと思ってください。

 ①「そういえば、アレやってなかったなぁ」
 ②「あ、明日ってアレやる日だっよな」
 ③「あの準備って、どうなっているんだっけ?」
 ④「あ、○○に任せていたんだっけ。ホッ」
 ⑤「ん?でも、昨日までに連絡が来るはずじゃなかったっけ?」
 ⑥「電話しなくちゃな。」
  ※電話を取り出す
 ⑦「アレ、メール来てる」
 ⑧「子どもの○○の予約?忘れてた…。」


まあ、よくありそうなといえば、ありそうな光景ですよね(極端だけど、ないわけじゃない)。
①~⑧までを見てみると、どんどん思考が流れて行っているのが分かりますよね?
で、大方の予想としては、⑧の段階で①~⑥までのことが失念してしまっているだろうなと予想できます。少なくとも①のことは、忘れてしまっていそうですよね。

でも、これが脳の仕組みなのです。
例えるならば、川の流れのようなものです。次々に川面には、様々なモノが流れてきますが、留まることはありません。それらは、どんどん下流(過去)に流れて行ってしまいます。

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それらの中から、一部をすくい取っているのが、日常の我々の様子(上の①~⑧)です。

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それに対して、ゼロ秒思考やノンストップライティングは、まさに川の流れそのものをアウトプットしてしまおうという試みなのです。

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もちろん、最初はうまくはいきません。だから、最初のうちは手が動かなかったり、流れを受け止めることが難しかったりします。イメージとしては、脳の中を流れる川の細い支流をとらえるだけでも手一杯といった状況でしょうか?

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しかし、慣れてくると、大きな流れをとらえることが可能になってきます。

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もしも、前述の①〜⑧までを、何らかの形でアウトプットできていたとしたら、⑧に意識がいったとしても、適切に①に戻ることも可能になるのです。GTDなどは、まさにこの考え方ですよね。まずは、全てをinboxにというのは、このためです。
あと、ゼロ秒思考もノンストップライティングも、限られた時間の中でやることを旨としていますが、それはこれをやると、意志の力を必要とするからです。だから、あまり長時間はできないのですよね。




checkmark.png 3.アウトプットされたものは、目に見える

さて、ここからは当たり前の話なのですが、アウトプットされたものは、目に見えるようになります。それは、私の頭の中から出たものであったとしても、他の人にも見えることができるという意味です。可視化っていいますよね。
この可視化される状態が、なぜ重要なのかというと、

一瞬前の自分は、果たして自分か?

という問題に突き当たります。
1日前の自分も、1日後の自分も、たぶん揺るぎなく「自分」であることは間違いありません。
しかし、本当に完全に同一なものかというと、そうではないのです。感情も刻々と移り変わるだろうし、考え方だって
刻一刻と変遷しています。ましてや、様々なことを思いつくこの脳みそなどは、一瞬たりともその前の状態と同一とは言えません。先ほど示したように、頭の中は川の流れのように、流れ続けていると考えて良いです。

行く河の流れは絶えずして、元の河にあらず

なのです。
「自分」という容れ物は同じでも、元の自分ではありません。
だからこそ、誰の目にも見えるよう可視化するために、アウトプットしなくてはいけないのです。アウトプットしたものは、誰の目にも見えるからこそ、未来の自分にも見えるのです。



 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 「自分」は、常に可変的だという認識をもつ大切さ

上でも書きましたが、過去も未来もずっと変わらない「自分」だという認識は、すぐに捨てたほうがよです。むしろ、一瞬たりとも同じでいられないという認識をもつことが、実は大事なのではないか?と思っています。
そのことで、説明できることが、とても多いです。例えば、「絶対にやろう!」と思っていたことが、ズルズルとしないままになっていたりすることとかありませんか?もしも、それを思いついた過去と同じ自分だったら、きっとやったはずです。しかし、それをやらないのは、過去とは違う自分だからです。だからといって、そういう調子で全部をやっていたら、社会生活は営めません。一種の生活破綻者になってしまいます。しかし、そうはならないのは、過去の自分から変化しても、何とか持続できる仕組みをもっているからに他なりません。それは、ある時は「タスク」と呼ばれたり、「約束」と呼ばれたり、「意志」と呼ばれているかもしれません。
可変的な自分という存在を認め、未来の自分のために可視化しておくことが、アウトプット思考法なのです。


今や「方丈記」ってアンリミで無料で読めるのですね。






ゼロ秒思考やアウトライティングは、思考の筋トレだ #アウトプット思考法

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情報管理LOGの@yoshinonです。
よく思考が浅いなと感じることがあります。それは、人に対してもそうですが、自分に対してもそう思うことがあります。または、ある物事に対して、アイデアを出そうとする時、なかなか出て来ないということもあります。これらは、その物事に対する思考が足りていないことを意味しています。今回は、そういう思考が足りていない時にするべきことについて考えてみます。



  
【 ゼロ秒思考やアウトライティングは、思考の筋トレだ 】  

 1.アイデアが浮かばない。物事が整理されない時

 2.ゼロ秒思考とは何か?

 3.アウトライティングとは何か?

 4.思考力は筋トレのように鍛えることができるのです







checkmark.png 1.アイデアが浮かばない。物事が整理されない時

自分を振り返ってみて思うことなのですが、十分に考え尽くしたと思っていることに関しては、それについてのアイデアは割とすんなりと出てきます。しかし、逆にアイデアを出そうとしても、なかなか思いつかなかったりすることもあります。そういう時は、よくよく振り返ってみると、単に深く理解していなかったり、考えが浅かったりということが原因になっていることが多いです。

アイデアは、無から有を生み出す作業だと思っている人も多いかもしれませんが、そうではありません。全くの無から生み出すことができるのは、よほどの天才ぐらいしかいないのではないでしょうか?
実際にアイデアと呼ばれるものは、既存のアイデアの組み合わせであったり、改変であったり、修正であったり、置き換えであったりするのです。

また、課題の解決に当たらなくてはいけない時に、なかなか問題点を整理できずに、ズルズルと状況を引き延ばしてしまうとか、そもそもの問題解決の糸口さえつかめずにいるということもないでしょうか?

アイデアが出て来ない
物事が整理されない


というのは、同じ問題から起因しています。
それは、

そのことについての思考が足りていない

という問題です。




checkmark.png 2.ゼロ秒思考とは何か?

ゼロ秒思考」というのは、赤羽雄二氏が提唱する思考法です。非常に簡単に取り組めるにもかかわらず、効果が高いので、とても支持を集めています。



ざっくりと説明すると

 ・A4一枚に1分以内
 ・1枚につき4〜6項目
 ・なるべく文章で簡潔に書く
 ・1回に10枚ぐらい書く
 ・1行目は、タイトルで下に下線を引く
 ・各項目から派生することがあれば、別の紙に項目を起こして書く
 ・貯まってきたら、カテゴライズする


こういう感じです。
書く内容はどんなものでも良く、気になっていることや、頭に思い浮かんだことなど、とにかく脳の中にあるモノを吐き出してしまうというやり方です。
これの重要なところは、継続することです。継続することで初めて効果を発揮し始めます。逆に数日やったところでは、多少の頭のスッキリ感は得られますが、それ以上の効果は望めません。

これに関しては、こちらでも書いてあります。

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checkmark.png 3.ノンストップ・ライティングとは何か?

ノンストップ・ライティングというのは、「アイデア大全」という本で紹介されていたものです。

こちらもざっくりと紹介すると、

1.書く準備をしてタイマーを15分間にセットする。
2.タイマーがなるまでなんでもいいからとにかく書き続ける。
3.怖い考えやヤバイ感情に突き当たったら(高い確率でそうなる)、「ようやくおいでなすった」と思って、すぐに飛びつく。

(読書猿著『アイデア大全』P.43より)

こんな感じです。
要するに、時間を計って、何でも良いから書け!ということ。

アイデア大全」は、この他にもアイデアを考える方法論がたくさん載っているので、読んで損はないですよ!




「「アイデア大全」」の作者の読書猿氏のツィートです。
ノンストップライティングによって書きためたものを、活用する方法についても述べています。






checkmark.png 4.思考力は筋トレのように鍛えることができるのです

「ゼロ秒思考」と「ノンストップ・ライティング」には、共通点がとても多いことが分かりますよね。

この2つで共通している部分を挙げていくと

・お題にこだわらずに、とにかく書く
・あとで、書いたことを起点にカテゴライズや整理していく


となります。

これは、情報管理LOGが提唱しているアウトプット思考法にも合致しています。
アウトプット思考法の基本のフローは、こんな感じ。

 1.気になっていることを書く
 2.信頼できるツールに投げ込む
 3.アウトプットした内容を見直す(追加・修正・削除)
 4.熟成期間をもつ
 5.追加・修正・削除


フロー図にすると、こうなります。

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アウトプット思考法って何?という人は、この2つを読むと、だいたい理解できます。

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さて、思考力というのは、地頭みたいな感じで、生まれつきのものだという考えを持つ人が多いですが、そんなことはありません。実は、鍛えることが可能だと思っています。むしろ、筋肉のようなものという認識を持っています。つまり、きちんと思考力の筋トレを行っていれば、自ずと思考力が高まっていくことになります。
逆に言うと、思考力(考え)が足りてないなと思う場合は、鍛えることで補うことができるということです。

本当にそんなこと可能なのか?

と疑問に思う人は、毎日「ゼロ秒思考」でも「ノンストップ・ライティング」でも実践してみてください。その代わり、毎日ですよ。
筋トレは、筋肉に適度な負荷をかけることによって、増強されていきます。それと同じように、脳にも適度な負荷をかけ続けるのです。そうすることによって、今まで得られなかったような、爽快感と頭の中が整理されていく感が味わえるのです。

アウトプット思考法は、上の2つの記事を読んでいただければ分かるのですが、「ゼロ秒思考」や「ノンストップ・ライティング」なども包括した思考法に対する考え方になります。なぜ、効果が上がるのか?どうやれば、効果が上がるのか?ということを包括的に体系化したものになります。

アウトプット思考法を実践していて思うのは、アウトプット思考法の最もベーシックな方法である

・書き出せ
・見直せ


この2つだけでも十分に効果があるということです。
しかし、それだけでは思考力がアップするかというと、実に微妙です。スポーツにおけるトレーニングを行うときに、「体を動かせ!」というだけでは、効果が上がらないのと同じです。体を動かすことによって、プラスの側面はあります(全く動かない人よりも)。しかし、実際に鍛えたいと思えば、きちんとしたトレーニングスタイルを取り入れてやる必要があります。それと同じように思考力を高めたいと思えば、そのためのスタイルを取り入れる必要があるのです。

そういう意味で考えたときに、「ゼロ秒思考」や「ノンストップ・ライティング」は、効果が高い方法の1つであるということなのです。
ウソだと思うならば、ぜひともやってみてください。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 書き出すことの効用

上でも書きましたが、「ゼロ秒思考」も「ノンストップ・ライティング」も「書く」ことが基本になっています。「話す」でも「思う(または考える)」でもなく、形に残り目で見ることができる「書く」ということが重要なのです。「ゼロ秒思考」では、ペンや紙で書くことを推奨していますが、アウトプット思考法的には、もう少し合理的にあとで「目で見られる」状態であれば手段は問わないようにしています。鉛筆とスケッチブックで書いても良いし、PCに打ち込んでも構わないし、何なら音声入力で文字にしても構わないとしています。
とにかく、脳にあるモノをアウトプットし、可視化することから思考力を高めるトレーニングが始まるのですから。目で見られる状態にするというのが、いかに重要なことであるか?ということについては、後日また書きたいと思います。





「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか?その2 #アウトプット思考法

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情報管理LOGの@yoshinonです。
「やりたいこと」や「やらなくてはいけないこと」は、毎日テトリスのように降ってくるのに、自分の時間というのは「有限」でいくらあっても足りない…。
そういう思いをしている人は、とても多いのではないかと思います。今回は、そういうジレンマとどのように闘っていくべきなのか?について、情報管理LOGが提唱しているアウトプット思考法と併せながら考えていきたいと思います。
前回の『「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか?』の続きになります。

  
【 「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか?その2 】  

 1.タスクと時間

 2.クローズドリストの違和感

 3.「不安」と向き合うには







checkmark.png 1.タスクと時間

前回の記事の振り返りをしながら、進めていきたいと思います。
元となった記事は、この2つです。

【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです
【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです




タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック
タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック




そして、前回の記事は、こちら。

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うえの記事のやままさんは、「やりたいこと」や「やらなくてはいけないこと」が、テトリスのようにどんどん降ってくるにもかかわらず、それに押しつぶされそうになっていました。

放っておくと、タスクはどんどん増えていく。焦燥感が募るばかりだ。増えるばかりのタスクに優先度をつけていないから、結局あっちもこっちも手を出して、どれも終わらない。達成感ゼロどころかマイナス。ああ、私はなんてダメな人間なんだろう!

【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです


まさに、こんな感じですね。

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そのためとった手段が、「タスクの断捨離」という方法でした。

それに対して、佐々木正悟氏は、クローズドリストを推奨していました。

・やるべきだが実際にはやれないこと→リストから削除する
・やったほうがいいが実際には時間が取れないこと→リストから削除する
・やれるとおもったけれどやれなかったこと→リストから削除する

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック


そうすることで、

「やったことリスト」=「やりたいこと・やらなくてはいけないことリスト」

になるとのことでした。

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そして、タスク管理というものに、成長や自己改革を求めるべきではないという主張をされています。

これも原則論として、「タスク管理は成長や自己改革のためのものではなく、それらは別途、何らかのトレーニングプログラムやインスティチュートなどにゆだねるべき」だろうと思います。

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック



私たちに与えられている時間は、1日に24時間しかなく、それらのうちに実際に「自分の時間」として使える時間というのは、恐ろしいほど少ないです。それは、自分のそれぞれのタスクに割り当てた時間を計測してみれば、すぐに理解できます。予想以上に時間のかかるタスクがあったり、思わぬことに時間が取られていることを実感できるはずです。

この感覚の誤差というのは常に生じており、きちんとタスクシュートやトグルなど、ツールを使ってきちんと計測されて初めて、可視化され、その誤差に気づくのです。

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そして、その誤差こそが、「不安」に直結しています。




checkmark.png 2.クローズドリストの違和感

上の方で佐々木正悟氏が、提唱しているクローズドリスト方式は、「やりたいこと・やらなくてはいけないことリスト」と「やったことリスト」をイコールにすることで、自分の中で「やった」という達成感を生み出すというやり方でした。
そのためには、「できないこと」や「時間がとれないこと」などをリストから削除してしまうということでした。

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しかし、私はどうしてもこれに違和感を感じてしまうのですよね。
きっと、「マニャーナの法則」というクローズドリストを提唱している本を読んだときも同じような違和感を感じた人は、多いのではないかと思うのです。



「マニャーナの法則」の根底にあるのは、「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方。ポジティブに表現すれば、「1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやる」といいかえることが可能。いってみれば、常に仕事に1日分の「バッファー・ゾーン(緩衝地帯)」を設けるという発想です。

基本的に今日入ってきた仕事は「明日やる」。仕事を効率化する「マニャーナの法則」とは? | ライフハッカー[日本版]


うん。
なるほど、そうですね。確かにそのようにできれば、苦労はないです。

しかし、実際の仕事の現場では、「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」ということもない。というリアルな現実があるわけです。
そして、それらのタスクは、バッファを超えて降ってくることも、しばしなのです。

しかし、だからといって、有限な時間の中に納めるには、「何か」をカットしなくてはなりません。でも、カットされた部分は、どこに???

そう、

リストはそう容易に削除できない

のです。

タスクを断ったり、後回しにしたり、リストから削除したり、ということが全て可能かというと、なかなかできない現実とのギャップに皆悩むのです。
そして、それこそが、クローズドリストの苦しさでもあります。





checkmark.png 3.「不安」と向き合うには

だからといって、目の前のことから逃げるわけにはいきません。
「やりたいこと」や「やらなくてはいけないこと」が積み重なり、「やれない」ことで頭の中に「不安」が募ります。

前回の記事の最後に「不安」について、このように書きました。

「不安」は、実際は頭の中にしかありません。それが、リアルなものとして、目の前に現れたときは、それはもはや「不安」という形をとってはいないのです

「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか?#アウトプット思考法 - 情報管理LOG


そう、不安は常に頭に中にしかないのです。

だからこそ、「不安」と対峙するためには、それを可視化する必要があります。
もう一度、アウトプット思考法の基本のフローを見てみます。

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1.「やりたいこと・やらなくてはいけないこと」を書き出す
アウトプット思考法では、まずはアウトプットすることを推奨しています。
この場合は、不安の元となっているタスクを全て可視化することを表しています。そして、この点はGTDと変わりない手順です。


2.ツールに投げ込む
ここからが本領発揮です。「ツール」とは、たくさんの人たちが使っていて実績があるツールだったり、自分が今まで実践してきて実績があるツールのことを指します。
私は、タスクはGTDに投げ込むことにしています。ちなみに、GTDとは、Getting Things Doneの略で、デビット・アレン氏が提唱しているストレスフリーになれるタスク管理の手法です。これに関しては、こちらに詳しいです。




GTDのフローは、こんな感じです。

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ここで重要なのは、GTDだけでも十分に優れたツールといえるのですが、それをあえて

ツールの入れ子状態

にしていることです。
アウトプット思考法のフローの一部分として、GTDを組み入れているのです。
GTDの中にも見直しのフローが用意されていますが、それ自体をさらに見直してメタ視するというのが、アウトプット思考法のキモです。

GTDで処理してきたタスクの総量を見直すとともに、
タスク管理そのものを見直すということもしている


のです。そうすることで、常に「不安のもと」となる部分に光を当て続けます。そして、「不安のもと」に光があたることで、「不安」はいつまでも「不安」という形をとり続けることができなくなるのです。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 「不安」は、外に出す

私たちは、「不安」や「焦り」が生じたときに、それらを頭の外に出すことがなかなかできません。そうすると、さらに「不安」の周りに、新たな「不安」が形成され、不安の虜になってしまいます。
私が、GTDで感じた素晴らしさは、「不安のもと」を、外側に出してしまうという手続きそのものでした。一度、頭の外側に出て、上の文章で書いているように、白日の下に晒してやると、きちんと「不安」と対峙できるようになるのです。その対峙する相手は、大きくても小さくても、少なくとも頭の中で生成されるモンスターではなくなるのですから。


「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか?#アウトプット思考法

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情報管理LOGの@yoshinonです。
「やりたいこと」や「やらなくてはならないこと」がたくさんあるのに、自分はほとんど「やれていない」という自己嫌悪を覚えたことって一度や二度ぐらいあるのではないでしょうか?
妙な焦りと苛立ちで、余計に手がつかなくなるだけではなく、自己嫌悪によるセルフイメージの低下など、良いことがありません。今回は、「やりたいこと(やらなくちゃいけないこと)がやれていない」に対して、どのように闘っていけば良いか?について考えてみました。


  
【 「やりたいことがやれていない」というジレンマとどう闘うか? 】  

 1.元となった記事

 2.「やりたいこと・やらなくてはいけないこと」=時間

 3.脳の外へ一度出す







checkmark.png 1.元となった記事
やりたいことがやれていないというジレンマとどう闘うか?
先日、こんな記事が上がっていました。
佐々木正悟氏の記事です。

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック
タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック





で、その記事は、この記事に対する返歌的に書かれていました。

【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです
【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです





詳細は、元記事を読んでいただきたいのですが、下の記事では、筆者であるやままさんの抱えている苦悩が描かれています。

放っておくと、タスクはどんどん増えていく。焦燥感が募るばかりだ。増えるばかりのタスクに優先度をつけていないから、結局あっちもこっちも手を出して、どれも終わらない。達成感ゼロどころかマイナス。ああ、私はなんてダメな人間なんだろう!

【日記】タスクリストを断捨離した - 言いたいことやまやまです



「あーこういう苦悩そういえば、自分にもあったな」と思い出しました。
まるで過去の自分はそうであり、今の自分には皆無みたいな書き方をしていますが、今でも時々そう感じることもあります。

しかし、昔感じたやままさんのような自己嫌悪は、かなり薄れています。

上の佐々木正悟氏の記事では、以下のように分析しています。

ひとり時間(ひとりの時に自分らしく自分のことを忘れる時間)が足りないのか、親密時間(二人以上の時に自分自身を意識させられすぎる)が足りないのか、集中時間(トリンプさんのがんばるタイムのような時間)が足りないのかは分かりませんが、これらの時間が不足してくると、人は現状に強い不満を抱くようになります。

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック



私も「なるほどな」と思い、このようにツィートしました。





もう一度整理すると

1人だけの自分時間=ひとり時間
2人以上の自分時間=親密時間
仕事中の自分時間=集中時間”


という時間が、きちんと確保されていないと、現状に強い不満を覚えるということでした。

上の記事のやままさんは、

「自分にとっておもしろいかどうか」というフィルタ

をかけることによって、タスクの総量を減らすというタスクの断捨離を行うことで、「時間」を確保しようとしているというところで話は終わっています。

果たしてこのフィルタは、正しいかどうかは私には分かりませんが、少なくとも短期的には、効果をもたらすだろうなと思いました。しかし、長期的には、やはり同じジレンマに陥る可能性もあるだろうなという気もしています。





checkmark.png 2.「やりたいこと・やらなくてはいけないこと」=時間

佐々木正悟氏は、上で書いたように、「ひとり時間」「親密時間」「集中時間」という「時間」と「やりたいこと」「やらなくてはいけないこと」の総量が、釣り合っていないためであるという主張でした。

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そのために、

・やるべきだが実際にはやれないこと→リストから削除する
・やったほうがいいが実際には時間が取れないこと→リストから削除する
・やれるとおもったけれどやれなかったこと→リストから削除する

タスク管理とセルフイメージの低さにはどんな関係があるのか? - 佐々木正悟のメンタルハック


とするべきであるということでした。

つまり、「やりたいこと」「やらなくてはいけないこと」の総量を削ることによって、自分の持てる時間の総量とバランスを取るという結論です。

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仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則」におけるクローズリストにする方法ですね。

これは、やままさんもタスクの断捨離という方法をとることによって、同じ結論に達したように感じられます。

確かに私たちに与えられた「時間」という枠組みは、有限で1日には24時間しかありません。タスクシュートなどで自分の時間を計測していくと、そのうち自由になる時間というのは、頭の中で予想しているよりも、恐ろしく少ないことが理解できます。

もしも、まだ自分の仕事の時間というのを計測したことがない人は、タスクシュートをやってみることをオススメします。
タスクシュートというのは、エクセルベースでタスクあたりの時間を計測し、可視化するツールです。

タスク管理ツール・TaskChute2
タスク管理ツール・TaskChute2





最近では、そのクラウド版であるTaskChuteCloudというのが、出てきているのでそれでも良いかと思います(こちらは、有料です)。

TaskChute Cloud by jMatsuzaki
TaskChute Cloud by jMatsuzaki





たぶん、そもそも自分の「時間」の総量がどれほどあるのか?
ということを理解している人というのは、かなり少ないのではないか?と思っています。

もしも、こんな複雑なツールは合わないというならば、ストップウォッチでも何でも良いです。時間を計測できるものを横に置いておいて、自分のタスクにかける時間を計測してみると良いですよ。







checkmark.png 3.脳の外へ一度出す

私が、GTDに出会って取り組んだときに一番の衝撃を感じたことは、「気になっていることを」を全て書き出すことによるスッキリ感でした。

ただ単に書き出すだけで、そんなにスッキリするのか?

と思う人は、ぜひともやってみると良いです。こればっかりは、やらない限り理解することはできません。

私が提唱している「アウトプット思考法」という考え方があるのですが(今回の記事もその連載の一部)、その最もベーシック版は

書き出す → 見直す

です。

そのフローをもう少し詳細にしたのが、これになります。
これは、自分の思考をアウトプットし、可視化することの効能について図示したモノです。

2017012101.png




私が、タスクシュートが優れていると思う点は、

タスクと時間の両方を可視化している

点だと思っています。

そして、GTDもタスクシュートも、どちらにも共通しているのは、

頭の中のことを可視化する

です。

頭の中で思い描いていた自由になる時間 と 実際の時間
次々襲いかかるタスクの山という思い込み と 実際のタスク量


頭の中から「不安」を払拭するには、その目に見えない「不安」を目に見える形にして対峙することでしかありえないのです。

というわけで、この記事ですが、続きます。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 「不安」という怪物は、頭の中

私たちは、常に様々な不安に晒されています。
けれども、その「不安」は、実際は頭の中にしかありません。それが、リアルなものとして、目の前に現れたときは、それはもはや「不安」という形をとってはいないのです(安堵だったり、虚脱だったり、恐怖に変わります)。

上でも書きましたが、「不安」との闘いは、頭の中からそれらを追い出して、目の前に見える形にすることです。
そうすることで、初めて「不安」の正体に気づくことができるのです。


【 アウトプット思考法:目次 】
❏ 第1回:ゼロ秒思考・GTD・マインドマップに共通する「アプトプット思考法」とは何か?
❏ 第2回:アウトプット思考法の基本的な取り組み方
❏ 第3回:アウトプット思考法では、何をアウトプットするか?
❏ 第4回:人は、なぜ1日10分のことさえも続けるのが難しいのか?
❏ 第5回:GTD、ゼロ秒思考、手帳術、メモ術などに挫折した人たちへ ~アウトプット思考法が生まれたワケ
❏ 第6回:アウトプット思考法のフローを理解する
❏ 第7回:アウトプット思考法になぜ「熟成期間」が必要なのか?
❏ 第8回:レコーディングダイエットは、アウトプット思考法なのか? #アウトプット思考法
❏ 第9回:あとで検索したいことはWunderlistに入れておく




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