情報管理LOGが、9月に注目した記事

情報管理LOGの@yoshinonです。
先月に読んだ記事で情報管理LOGが、注目した記事を集めてみました。あまりにもメジャーすぎる記事については、カットしています。それでも、ぜひ読んで欲しいという記事のみを厳選しましたので、まだ読んでいないという人は、ぜひ読んでみてください。
❏ 5歳児が値段を決める美術館
5歳児が値段を決める美術館
ちょっとした話題になっていた「5歳の時の作品を販売する」というWeb美術館です。でも、子ども自身が、自分の作品の値段を設定しているので、18325万円とか訳の分からない感じの値段付けもされています。子どもの作品を眺めているだけで癒やされます。実は、これをプロデュースしているのは、このお父さんです。そして、この手のことをほぼ毎年しているのです(実は、毎年楽しみにしてる)。例えば、3歳の時には、こんなこともやっていました。
3歳の写真家
こうやって、その時にしか出来ないことを、親と一緒にやるというのは悪くない試みだなと思うのです。
❏ 今まで出張してきた中国の各地方の印象を語る
今まで出張してきた中国の各地方の印象を語る:哲学ニュースnwk
中国全土でビジネスを展開していたという方が、中国の各地方それぞれの特徴を語るというもの。あくまでのこの人の目を通してということです。しかし、それでも我々日本人からしてみたら、中国人の多様性には驚かされるはずです。たぶん、日常的に中国に対する悪いニュースばかり接種している人は、かなり中国における一部分の人しか観ていない可能性があるということを知っておいた方が良さそうですよね。この大きさの国である日本ですら、地域によって文化も違えば、言葉も食生活も考え方も違いますよね。広大な中国が1つなわけないのです。そういうことが、よく分かったまとめでした。
❏ シーランド公国の“建国”から50年。自称「世界最小の独立国」とは?
シーランド公国の“建国”から50年。自称「世界最小の独立国」とは?
シーランド公国という国をご存じでしょうか?
かなり以前から「独立国だ!」と自称し、実際に独立国っぽく振る舞っているという海の上の人工島です。これだけ聞いたら、単なる変人の戯れ言と一蹴してしまうことも出来るかもしれませんが、なかなかドラマティックな歴史を展開しています。クーデターにあったり、国土の半分が焼失したり、経済的な危機が訪れたりと、本当の国のようです。国とは、一体何なのか?と考えるとき、一つの考えるきっかけをくれる社会実験っぽくもありますね。
❏ 青春18きっぷで日本縦断。最南端の鹿児島から稚内まで行ってみた[PR] | SPOT
青春18きっぷで日本縦断。最南端の鹿児島から稚内まで行ってみた[PR] | SPOT
青春18きっぷというのは、普通列車を5日分乗り継ぐことが出来るという券です。それを使って鹿児島県から、北海道の稚内まで日本列島を縦断してみたというチャレンジものです。タイトルに[PR]と入ってるように、スマホのアプリの宣伝になっています。しかし、そんなことが吹っ飛ぶような旅記事の面白さなのです。
ちなみに、宣伝していたアプリは、コレ。駅にチェックインして、陣取り合戦みたいなことをするというポケモンGoの駅版みたいな感じ。
私たちが、列車で旅をする場合、それは通常は新幹線であったり、特急であったりします。しかし、普通列車は、あくまでも日常使いの乗り物であるため、普通の旅では目にすることの出来ない、様々な地方の名もなき日常をつぶさに見ることができるのです。
青春18きっぷの旅は、その地方の日常に突如として放り込まれる。学校帰りの高校生、仕事をさぼっているサラリーマン、お団子を親戚に持っていくお婆ちゃん、それらの日常の中を旅していくことは多分に興味深くて面白い。
青春18きっぷで日本縦断。最南端の鹿児島から稚内まで行ってみた[PR] | SPOT - Part 5
この方の書いた記事は、かっちり5日分。果たして本当に青春18きっぷで稚内に着くことができるのか?ぜひとも記事を読んでみてください。ただし、すごいボリュームなので、心してかかること!
❏ 日本人がジョージア(グルジア)料理を食べると「え!何これすごい!我々の口に合う!なんで広まってないの!」という反応になるらしい
日本人がジョージア(グルジア)料理を食べると「え!何これすごい!我々の口に合う!なんで広まってないの!」という反応になるらしい - Togetterまとめ
そういえば、最近「グルジア」って言わないで「ジョージア」って言ってるなと思っていたら、ロシアとの関係悪化→外名として「ジョージア」を積極的に使おうという流れだったのですね。それに関しては、こちらに詳しく載っています。
ジョージアの国名 - Wikipedia
で、ジョージア料理なのですが、もうね見た目に美味しそう!
グルジア料理に初挑戦。ヒンカリうまい! pic.twitter.com/gOknt3K4jj
— Daisuke Tano (@tanosensei) 2017年8月22日
2日連続でハチャプリ等のグルジア料理三昧。#サンクトペテルブルク pic.twitter.com/uCVgQyxsFR
— Сакэ.ру (@Moscow_now) 2017年9月2日
どうやら、味も日本人にかなり合うっぽい。すごい気になりますね。
日本から来た方が初めてロシア料理を食べた時の反応が「あ、美味しいですね。ロシア料理って今まであまりイメージなかったけどとても気に入りました」だとすればグルジア料理を食べた時の反応は「え、何これすごい!我々の口に合う!日本であまり広まってないんですか?!どうして?!」という感じ
— toriyamayusuke (@toriyamayusuke) 2017年9月6日
❏ 自走式彼女
自走式彼女
あまりアノニマスダイアリー(通称:増田)の記事をここで取り上げることってないのですが、インパクトが強かったので載せることに。ウソか本当か分からないのが増田なんですが、それでもたぶん本当なのだろうなと思わせる彼女とのやりとりが、面白いです。なんだか少し心が温まるエントリーですよ。
❏ ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで
ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
日本の大学や学術に関する政策のまずさというのは、かなり前から言われています。実際に短期の結果ばかりが求められ、基礎研究がないがしろにされがちになったり、研究よりも書類作りに追われたりと、日本沈没させたいの?と目を疑うような政策が行われています。たぶん、間違いなく今後数十年単位で日本の科学は、下降線をさらに辿るのは間違いないです。
だって、首相自らがこんなことを書いているのですから。頭が痛いです…。
だからこそ、私は、教育改革を進めています。学術研究を深めるのではなく、もっと社会のニーズを見据えた、もっと実践的な、職業教育を行う。そうした新たな枠組みを、高等教育に取り込みたいと考えています。
ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
それに対して、現在経済でも科学分野でも絶好調のドイツでは、こんな感じです。
「広く深く教育を進め、政治宗教から自由でなければならない」というフンボルトの思想をドイツ教育のDNAと捉え、将来展望に立って安定的に科学技術を推進するためメルケル政権が行った二つの政策についてだ。一つは大学改革で、これまで州政府の予算で運営されてきた大学に、連邦政府も「卓越クラスター」として直接予算を導入し大学の学術研究を促進する政策、そしてもう一つは大学やマックスプランクやヘルムホルツなどの研究機関を競わせるだけではなく、垣根を払った共同研究を促進するために行った政策だ。
ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
まさに日本の真逆。
一体、日本の学術研究は、どこへいってしまうやら…。
とか、思っていたら、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のところからすらこのようなことが。
ご支援のお願い | iPS細胞研究基金 | 京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)
日本の経済は、オリンピックなどのスポーツで食べてるのではなく、科学立国だということを忘れてしまっているようです。老人達のノスタルジーには、付き合いきれないです。
❏ さよならカッシーニ、ついに土星衝突軌道に突入
さよならカッシーニ、ついに土星衝突軌道に突入 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
約13年にわたり、土星に関する様々な情報や写真を送り続けてきたカッシーニが、いよいよその使命を終えて、その最後のミッションである土星の大気に突入し、自らを燃やし尽くすというのです。それは、自身が土星周辺のデブリ化することを防ぐという意味合いで、最初から予定されていたのだということでした。そして、15日に最後のミッションを終えたようです。
胸に迫る美しさ、カッシーニの最後の写真集 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
カッシーニが送ってきた写真の数々に関しては、以下で見ることができます。
この十数年の土星に関する素晴らしい写真の数々は、ほとんどがカッシーニが撮影したものでした。こういう意外なトラブルもなく、きちんとミッションを追えることの方の素晴らしさこそ称えたいですね。
NASA Image and Video Library
❏ 社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない
社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない - HONZ
決して人ごとでは済まされない英国事情に関しての本の紹介文です。
しかし、HONZは読み応えがありますね。いつも感心してしまいます。
このチャブというのは、下層社会を指す言葉のようです。
”英国において用いられる「粗野な下流階級」を指す蔑称である。”
日本で言うところのDQNに相当するかと思います。
前も情報管理LOGで書いていますが、果たしてその境遇は、どこからもたらされたものか?と考えたとき、私たちはバイアスを外して見ることができるでしょうか?
この記事では、最後にこのように結んでいます。
政治が分断を産み、分断が差別を産む。そして、さまざまな事件を通じて、知らず知らずのうちに、その差別が当然のこととして社会に受け入れられてしまう。はたして英国だけの問題なのだろうか。
社会分断による英国の『チャヴ 弱者を敵視する社会』は日本の近未来かもしれない - HONZ
ある集団の結束力を高めたければ、仮想的を作る。分断する。クラスタで管理する。という悪魔的な技法が存在します。そして、それは様々な歴史の中で実際に用いられてきました。
先日話題になっていた博多高校の教師に対する暴力動画が話題になっていましたね。もちろん、一切暴力を肯定はしません。しかし、あの教室に漂っていたDQNな雰囲気は、社会の分断の断面でないと言い切れるでしょうか?
私は、あちら側に行くことはないのだ
という確信は、みなさんどこから来ていますか?
❏ 子供の貧困で日本が失うカネと未来
子供の貧困で日本が失うカネと未来
貧困が、さらに貧困を生むというスパイラル現象というのは、かなりまえから指摘されていました。この記事では、さらに深くメスを入れ、そういう貧困の連鎖が、どれほど社会負担を増やす結果になり、社会を不安定にさせていくのかということに切り込んでいます。
上の「チャブ」でも書きましたが、自分が分断される方になるかもしれないという想像力を失っては、いけないのです。少なくとも未来にお金を使わない国は、早晩厳しいことになるとだけは、明記しておきたいです。
そのためには、未来に関係する若者こそ、選挙に行って欲しいですね。
20代~50代までの働き盛りの人たちと、60代以上の人たちの投票率を比較すると2倍以上になっている。そりゃ、老人に有利な政策になるわな。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2017年9月28日
総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について https://t.co/5znCeV1EAi pic.twitter.com/1NLwttD96O
❏ 『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か
『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ
またしても、HONZから。HONZいいですよね。
さて、この記事を書いた人は、山本直樹を知らないのか…というツッコミを最初に入れたくなりますが、それ以外は面白いので、ぜひ読んでみて欲しい記事です。
なぜ、えっちなことは良くないと思わされているのか?ということに関して、きちんと分析した本の紹介になっています。昔は、性に対してオープンでおおらかだったみたいだし、どうして禁忌の対象になったのだろう?という素直な疑問がわきます。
エロ表現と表現規制というのは、権利の代理戦争化するというのは、以前に書いた気がするのですが、こちらでもそのように指摘しています。
えっちであることがいけなくないのは自立した人間のみで、自立していない人間にとってえっちであることはいけないことだし、同時にえっちなものにさらされないように保護されるべきであるということだ。これは政治参加能力展開の歴史と重なる。つまり、性的な事象は政治の代理戦争として使われる側面があるということだ。
『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ
この本面白そうですよね。
❏ 動画:QWERTYキー搭載スマホ決定版!いち早くGemini実機に触れてきた。日本語配列もチラ見せ
動画:QWERTYキー搭載スマホ決定版!いち早くGemini実機に触れてきた。日本語配列もチラ見せ - Engadget 日本版
こういうミニパソ大好きなんですよ!
ここでは、QWERTYキー付きスマホみたいな紹介のされ方してますけど、こういうキーボード付きの小さなガジェットは、ミニパソ扱いです。思わず、すぐにツィートしてしまいました。ぜひ、実機に触れたいですね。
久々に胸が高鳴るガジェットですね。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2017年9月18日
動画:QWERTYキー搭載スマホ決定版!いち早くGemini実機に触れてきた。日本語配列もチラ見せ - Engadget Japanese https://t.co/SiSVgQOtQ0 pic.twitter.com/GCWbwBsj2o
❏ 【やじうまWatch】 その数なんと約880万件、URL短縮サービス終了により発行済みの短縮URLがすべて無効化
【やじうまWatch】 その数なんと約880万件、URL短縮サービス終了により発行済みの短縮URLがすべて無効化 - INTERNET Watch
非常に危険な話です。
URL短縮サービスが、終了することになり、880万件ものリンク切れが発生するであろうということ。まあ、URL短縮サービスというのは、自分の中では恒久的に使うものではないという認識なのですが、それでもブログやサイトなどに使用していて人は、若干打撃を被るような気がします。
しかし、それよりも私が危惧しているのは、これです。
このあと、ドメインがスパム業者に買われて、二次災害が起こるまでがテンプレートか?
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2017年9月19日
その数なんと約880万件、URL短縮サービス終了により発行済みの短縮URLがすべて無効化【やじうまWatch】 https://t.co/Hoyg0Y7OGT
こういうサービスを提供する人も使用するユーザーも十分に気をつけて欲しいですね。
❏ 雑草化現象 – R-style
雑草化現象 – R-style
「雑草という名の植物はない」
というのは、某天皇が述べたと言われています。
まさにその通りで、雑草という名の植物は、この世には存在しません。しかし、私たちは単なる草地を見たときに、それを雑草として認知してしまいます。多種多様な植物群からなる草地を、十把一絡げに「雑草」と言い切ってしまっているのです。それは、脳が少しでも認知に関わるコストを下げたいということから来ています。
これと同じことが、日常の様々なタスクなどにおいても、「雑草化」してしまうことについて、非常に分かりやすく書いています。確かに「雑草化」という言葉が、ぴったりくる現象ってありますよね。
❏ 「戦争は、時間と空間のジレンマである」現代ウォーゲームが発見した“真実”——ゲームはいかに戦争の「本質」を捉えてきたか【徳岡正肇氏インタビュー】
「戦争は、時間と空間のジレンマである」現代ウォーゲームが発見した“真実”——ゲームはいかに戦争の「本質」を捉えてきたか【徳岡正肇氏インタビュー】
まず、ウォーゲームというのは、何かという話なのですが、以下のように定義づけています。
「現実の戦闘自体を優先してシミュレーションし、ゲームに落とし込んだジャンル」
だということです。
このウォーゲームについて、非常に深い造詣で話をしています。自分自身は、あまりそういうゲームをしないのですが、とにかくめっぽう話が面白いのですよね。AIよりもサイコロの方が、現実の揺らぎを表現してるとか、時間リソースと空間リソースを両軍が持っていて、これを等価に交換できるものとしたとか、そのジャンルに詳しい人特有の面白さがあるのですよ。
❏ 出先での長文入力は「iPhone+キーボード」か「MacBook Air」か 〜QWERTYキーボードから逃れられない私〜 – いつもていねいに
出先での長文入力は「iPhone+キーボード」か「MacBook Air」か 〜QWERTYキーボードから逃れられない私〜 – いつもていねいに
私は、iPad miniと超軽いBluetoothキーボードをいつも持ち歩いています。同じようなジレンマに悩んでいる人って多いのだなぁとつくづく思わされた記事でした。
PCが、軽量化して欲しいという感覚すごーくよく分かります。ミニパソ好きとしては、大賛成な方向です。
とはいえ、今はiPad mini+外付けキーボードでかなり満足している自分もいるのですよね。みんなこのキーボードを買うのだ!150gしかなくって、ウソみたいに軽いよ!
❏ 東京新聞:中3の15%、短文も理解困難 教科書や新聞で読解力調査:社会(TOKYO Web)
東京新聞:中3の15%、短文も理解困難 教科書や新聞で読解力調査:社会(TOKYO Web)
これ、かなり話題になっていましたよね。
それで、設問の仕方が悪いとかなんとかも、話題になっていました。
「中3で25%が教科書理解できない」、でも読解テストの問題文が少し悪い - 世界のことを知りたい
とはいえ、良問であったとしても、一定数の子どもが短文理解も難しいという結果はぶれなさそうな感じです。そう考えたときに、社会としてやるべきことがあるような気するんですよね。それは、認知的な問題で出来ていないのか、それとも単に国語力がないだけなのか?ということも、今後もっと明確にしてもらえれば、手の打ちようがありそうです。
❏ 「完全にオリジナルな文化はない」を納得できない生徒たちについてのぼやきが広がる…教師の言葉に賛成の声と、教授法見直しの意見が集まる - Togetterまとめ
「完全にオリジナルな文化はない」を納得できない生徒たちについてのぼやきが広がる…教師の言葉に賛成の声と、教授法見直しの意見が集まる - Togetterまとめ
いかに文化に対する寛容性が大事かと思わされる件ですね。
自分たちの文化が、完全オリジナルだと思い込むというのは、恐ろしく放漫な考え方であるということを理解するところから始めないと難しいのかな?
❏ 「10万人の宮崎勤」はあったのか?
「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - 個人 - Yahoo!ニュース
宮崎勤容疑者が逮捕されたときに、「オタク」をひとくくりにして非難したという時期が確かに一時期ありました。今でこそオタクに関して、かなり寛容な社会になってきましたが、そうではない時期もあったわけです。まさに、その時期にコミケの会場で「ここに10万人の宮崎勤がいるのです!」と報道されたと、まことしやかに流布されていることについての検証記事です。かなりの良記事ですので、ぜひ読んで損はないです。
まさに悪魔の証明そのものですね。
こういうときに、「それは、確かにあった」と主張するのは簡単なんですが、逆に「なかった」と証明するのは、非常に骨が折れるのです。丹念に調査し、かなり詳細に健闘しているものの、当のTV局が協力的ではなかったというところが困ったところです。
私たちは、ほんの20~10数年前のことですら、記憶の改ざんや歴史改変を平気でやってしまう生きものだということを、きちんと認識していた方が良いようですよね。
記憶の改ざんと歴史改変のまさにリアルな現場。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2017年9月29日
こういう丁寧な調査には、頭が下がります。
「10万人の宮崎勤」はあったのか?(dragoner) - Yahoo!ニュース https://t.co/vUBMUPjjuL pic.twitter.com/g3lywV3Yzx
❏ 【教職課程】11月号特集
【教職課程】11月号特集は「教職はブラックか」。教員志望者のために“教職”という仕事の未来を真剣に考えてみました。内田良2万字インタビューや学校のける「死」、中教審の緊急提言や教委の試み、教員志望者の声など、もう活字だらけの80ページ特集です。閲覧注意。詳細はまた後日!(編) pic.twitter.com/LX9c8cxXuy
— 協同出版【教員志望者を応援します】 (@kyodoshuppan) 2017年9月16日
最後は、学校のせんせいを輩出するための雑誌で学校がブラック企業だという特集を組んだというツィートから。
学校、特に中学校の部活動などでの長時間勤務が、ここ最近クローズアップされてきています。それだけではなく、モンスターペアレント問題や様々な教育を取り巻く状況が、ブラック企業化しているというのです。
私の子どもは、現在小学生ですが、先生方はいつもものすごく忙しそうで、長時間勤務が常態化しているようです。果たしてそんな状況で、子どもたちを心豊かに育てることが出来るのでしょうか?私は、道徳教育の充実なんてどうでも良くて、それよりも人間として豊かで充実している先生の姿を見せてあげる方が、よほど社会をよくするのではないか?と思うのですよね…。

社会の分断と断面
他の国の出来事だと、私たちは比較的冷静に考えることができます。
例えば、ドイツでの移民問題やイギリスの階級社会、トランプ大統領が移民に対して厳しい政策をとるなどなど。
しかし、目線を自分の身の回りに向けた瞬間、そういう冷静な目線が吹き飛んでしまいます。キラキラネームやその名付け親であるDQNな人々、貧困問題や荒れた高校など、そういうのを冷静に社会の問題として扱えるかというと、そうではない場面が見られます。きっと、どの国も自国のことに関しては、冷静な視点が吹き飛んでしまいがちなのかもしれません。
そういう意味合いで、どんな原理でそういうことが起こるのかということを思索することは、冷静な視点を養う一つの方法なのかもしれませんね。
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