FC2ブログ
TOP > 子育て > title - プログラミング教育が誤解されているようなので、何が誤解なのかを解説する

ITやモバイル機器、iPhone、手帳や本など。
MENU

プログラミング教育が誤解されているようなので、何が誤解なのかを解説する




情報管理LOGの@yoshinonです。
こういうブログを書いているので、これはいつか書かざるを得ないと思っていたのが、「プログラミング教育」についてです。
文部科学省が、2020年から新学習指導要領で必修化を目指しているのが、このプログラミング教育なのです。今回は、ネットなどでも散見されるプログラミング教育についての誤解を解いていこうと思います。
耳障りの良いデマに対しては、早い正確な情報の浸透が何よりも大事ということの実践ですね。

  
【 プログラミング教育が誤解されているようなので、何が誤解なのかを解説する 】  

 1.プログラミング教育が出てきた背景

 2.誤解その1:プログラム言語を学ぶものではない

 3.誤解その2:プログラミングという教科があるわけではない

 4.誤解その3:中高ではすでにプログラミング教育はやっている







checkmark.png 1.プログラミング教育が出てきた背景

まず、この記事を書く直接のきっかけになったツィートがこれです。




あぁ、この方は、プログラミング教育についてかなり誤解をされているなと思わされました。

まず、プログラミング教育についてですが、2020年から本格実施される新学習指導要領において、小学校で必修化になるものです。次期、新学習指導要領では、英語、道徳に並んで注目されているのが、このプログラミング教育なのです。

そこで、無闇に誤解したまま焦って、

子どもにプログラミングを習わせなくちゃ!

などと慌てなくても良いです。

まずは、誤解している部分をしっかりと解消した上で、どんなことが子どもにとってプラスに働くかを考えても遅くはありません。

ちなみに、このプログラミング教育が出てきた背景ですが、高度情報化社会と呼ばれ、ITが世界と切っても切り離せない状況なのは、皆さん十分にご承知ですよね?
世界的に見てもこの潮流にならい、このバックグラウンドの知識として「プログラミング教育」を行う国が増えてきています。そして、プログラミング教育を実施している国々(エストニアや韓国、アメリカなど)におけるITにおける競争力が高まっているという背景があります。また、今後IT系の人材が不足するという見通しも、この流れを加速させている要因ではあります。これらを受けて、日本でもいよいよやらなくてはいけないという気運の高まりが、今回のプログラミング教育なのです。

ちなみに、諸外国のプログラミング教育の現状分析したのが、文部科学省のサイトにあります。

【参考】
「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」

海外でのプログラミング教育の実情としては、小学校に相当する段階で必修化している国は、

英国(イングランド)
エストニア
ハンガリー
ロシア
インド
オーストラリア
フィンランド



中学校相当で必修化している国は、

英国(イングランド)
ロシア
韓国
上海
香港
台湾
インド
オーストラリア
フィンランド
日本


となっています。(2018年現在)
※中国は、都市ごとに違うためあえて国ではなく、都市としてカウントしました。
※もし、データで間違いなどございましたらご指摘お願いいたします。
※アメリカないじゃん!!とか言われる可能性もあるかと思いますが、アメリカは国として必修化していないのと、学校毎の裁量が大きいので、進んでいるところはすでにやっているし、やっていないところはそれ以前と大きく隔たっている現状があります。




checkmark.png 2.誤解その1:プログラム言語を学ぶものではない

では、誤解を1つずつ解いていきましょう。

一番大きな誤解が、これですね。

プログラム言語を学ばせるのでは?

残念ながら違います。

小学校段階において学習活動としてプログラミングに取り組むねら いは、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得 したりといったことではなく、論理的思考力を育むとともに、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技 術によって支えられていることなどに気付き、身近な問題の解決に 主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい 社会を築いていこうとする態度などを育むこと、さらに、教科等で学 ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある。

プログラミング基礎資料


ウナギ文で非常に分かりづらいのが、こういう官公庁からでているものなのですが、要約すると

・プログラミング言語は学ばないよ
・コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるよ
・ITがどのようなことに役立っているか学ぶよ


ということなのです。

子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することが できるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、 時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」 などを育成するもの。コーディングを覚えることが目的ではない

プログラミング基礎資料


コーディングを覚えることが目的ではないと明記すらされていますね。

この段階で、前述のツィートが間違いだらけなのだということが理解できますよね。

【参考】
小学校プログラミング教育の手引(第一版)

新学習指導要領 (小学校及び中学校:平成29年3月告示)~情報教育・ICT活用関連部分のポイント~




checkmark.png 3.誤解その2:プログラミングという教科があるわけではない

さらに、よく誤解されがちなのが、小学校に新たに「プログラミング」という教科が新設されるのではないか?ということですね。残念ながら、それはありません。

それでは、どうやってプログラミング教育を行うんだ?と思いますよね?

実は、教科の中でプログラミング的思考を養うこととされているのです。
現在、教科として明記されているのは、

数学、理科、総合

の3教科です。
つまり、これら3つの教科を中心に「プログラミング的思考力」を養うことを求めているのが、次期新学習指導要領なのです。

プログラミング的思考についての概念図

Image from Gyazo



checkmark.png 4.誤解その3:中高ではすでにプログラミング教育はやっている

日本のプログラミング教育は、世界から遅れているという言説もよく聞きます。しかし、何をもって遅れておると決めつけているのでしょうか?そういう人たちの脳みそは、自分たちが義務教育だった時代の記憶のままでアップデートされていない可能性が高いです。

そもそも、そういう人たちは、中学や高校でプログラミングが、すでに必修化されていることすら知らないのではないでしょうか?

ロボットにプログラムを転送して動かさせるみたいな授業は、どこでもやっているんですよ(「どこでも」は、言い過ぎかも。自治体によるかな。金銭的な面で)。
そういうことをしっかりと押さえた上で、批判した方が良いのかなと思うのですよね。



 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 憶測やデマには、正しい情報でアップデートしていきましょう

教育の分野ってどうして、エビデンスに基づかない適当な言説がまかり通るのでしょうね?大阪の某市長さんもそうだけど、国の偉い人ですら、思いつきで言っているよね?と思ってしまうことも多いです。一般の方々だったら、なおさらというのは、さもありなんです。
では、偉そうにプログラミング教育について語っているけど、どれだけ詳しいんだよ?
と言われると、決して研究者レベルで詳しいわけではありません。今回の記事に関しては、文部科学省の文章を読み込んで書いているだけです。それでも、適当な言説よりは、何百倍もマシだと思っています。結局、根拠なきデマや憶測に対しては、正しい情報でアップデートしていくしかないのですよね。

というわけで、私が返信したツィート。少しでも広まると良いですね。片や5000リツィートされているに関わらず、こちらは10数ツィートレベルです。デマは、捗るわけですわ。




関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://hokoxjouhou.blog105.fc2.com/tb.php/1237-743ea13d
該当の記事は見つかりませんでした。
SEO
loading
情報管理LOG