FC2ブログ
TOP > 考察 > title - デマに対してどのように対抗すべきかを考えてみる

ITやモバイル機器、iPhone、手帳や本など。
MENU

デマに対してどのように対抗すべきかを考えてみる

2018082300.png


情報管理LOGの@yoshinonです。
今年の夏、はてなブックマークで多数のブクマを獲得したまとめ記事がありました。

【追記】学校の体育館にエアコンが設置されるも『1回で2500円の電気代がかかるから使用しないでください』とのお達しが教育委員会から届く→デマであると箕面市長が否定 - Togetter
【追記】学校の体育館にエアコンが設置されるも『1回で2500円の電気代がかかるから使用しないでください』とのお達しが教育委員会から届く→デマであると箕面市長が否定 - Togetter



せっかく体育館にエアコンを設置したけど、1回あたり2500円かかるから、使用しないでくれと委員会からお達しがあり使用できないと嘆くという内容でした。

それ以外にもヘイトを交えたデマなどが、溢れかえるほど蔓延していますよね。さすがにウンザリ感が高まります。さて、これは自分とは関係のない対岸の火事として、捉えれば良いという考え方もあるかもしれませんが、デマを放置しておくことによる社会的な損失は大きいと考えています。

そこで、今回はちょっとだけ真面目にデマに対して、どのように対抗すべきかについて考えてみました。


  
【 デマに対してどのように対抗すべきかを考えてみる 】  

 1.デマは、古典的かつ効果的な手法

 2.デマが拡散される背景を考える

 3.デマと対抗するには







checkmark.png 1.デマは、古典的かつ効果的な手法

さて、私たちは「デマ」と読んでいますが、正確には「デマゴギー」を略していっています。
デマを撒き散らかして、先導する人物のことを「デマゴーグ」といいます。ただし、この記事では、あえて2つを分けて書きません。

デマゴーグ - Wikipedia
デマゴーグ - Wikipedia





さて、古くは関東大震災の時に朝鮮の方を虐殺したという「関東大震災朝鮮人虐殺事件」が有名です。

関東大震災朝鮮人虐殺事件 - Wikipedia
関東大震災朝鮮人虐殺事件 - Wikipedia





こういうデマは、震災や人々が不安に駆られるときに起こりがちです。東日本大震災の時には、それこそデマがたくさん出ましたね。

地震の最中、死にかけ釣りツイートで大混乱 - Togetter
地震の最中、死にかけ釣りツイートで大混乱 - Togetter





そして、そういうデマを否定するのに労力を割かれたりしていたのも事実です。




これだけではなく、もはや日常レベルでデマに遭遇することも多いはずです。
あえて、例は出しませんよ。でも、「あれ嘘だったの??」という経験をしたことがある人は、少なくないはずですよね?

過去から現在まで連綿とデマがこれほど続けられるのは、それは

費用対効果が高い から

です。
少ない手間にも関わらず、大きな効果を生むという意味では、相当レバレッジ効果が高いと言えるのです。しかも、リスクが低いのです。
もちろん、バレてしまえば、それ相応のリスクを甘受する必要もありますが、そもそも口コミとして広がってしまえば、その元を探すのは、困難を極めます。

さらにデマは、拡散しやすいセンセーショナルな内容であるのに対し、デマを是正しようとする情報は、情動的な要素に乏しいので、どうしても拡散しない傾向が高いのです。この非対称性が、より一層拍車をかけているということになります。



checkmark.png 2.デマが拡散される背景を考える

デマが拡散されるときの背景を考えていきましょう。

1.不安・ストレスなど強い精神的な圧迫
災害時にデマが拡散しやすい背景として考えられるのが、この要因が大きいです。災害時は、非日常であり、過度なストレスがかかります。災害当事者はもちろんですが、その災害を目撃したり、ニュースで目にした者もストレスを感じています。そういう過度なストレスにさらされいている時というのは、情報の正確性を冷静に見極めることができず、デマが広がる温床になってしまうことが多いです。


2.正確な情報が乏しい(または正確な情報に触れづらい環境にある)
正確な情報に乏しい場合もデマが広がりやすい温床になります。元より正しい情報が、ほぼない状態だった場合は、それを正すべき根拠もないので、それが当然のこととして広まったり、疑うべきのないものとして扱われてしまいます。
例えば学校などで、EM菌の授業を受けてしまった子どもなどは、まさにそういう状態にあるといえますね。

6年生 EM菌の効果に関する授業 - 高千穂町立岩戸小学校
6年生 EM菌の効果に関する授業 - 高千穂町立岩戸小学校





3.不満・願望という感情面の高まり
1のストレスに広義の意味では、含まれるかと思いますが、あえて区別していきます。
社会的にしても政治的であっても、ニュースなどで多く目にする情報というのは、不満の温床になります。例えば、遠くの国の理不尽な政治的な弾圧というのは、世の中に溢れていますが、ニュースにならなければそれらに不満を抱くこともありません。しかし、自分の目の前に置かれたニュースには、感情的に飛びつき安いのです。

そして、そこで生まれた「不満」は、いずれ負の側面をもった「願望」へと変わっていきます。どういうことかというと、一番最初に例に挙げたエアコンの予算の関係のデマツィートの経緯を見てみると、


①猛暑によって学校で熱中症になる事例が頻発
②しかも、猛暑にもかかわらず野外活動をさせていた事例も散見
③学校においてのエアコン設置率が、都市によって大きく違うという報道


という流れがあったと思います。
①、②において、学校に対する不満の感情がエスカレートしていきます。しかも、そのニュースを見ている人達自身も暑いという1における過度のストレス状態である点も重要なところです。
そして、③の報道により、予算によって対応の差があるという件が明らかになったことにより、「予算によってエアコンが稼働(または設置)しないということもあるのではないか?」という疑惑が生じます。そして、負の願望として

「予算によって、エアコンが稼働(設置)しないことがあるであろう」

ということが想起されるのです。
ここまでくれば、ダム決壊まであと少しです。

あとは、件のツィートがとどめを刺したわけですね。これです。

2018082302.png



悪い言い方になってしまいますが、負の願望として、そういうことが学校現場で起こっていてもおかしくはないという強い推測をしてしまったことが、デマツィートを横行させてしまった原因になったと言えます。




checkmark.png 3.デマと対抗するには

まずは、デマ自体についての理解を深めることが重要になります。
まずは、これ。

話題になった上位1%の偽ニュースはおおむね1000〜10万人によって拡散されたのに対し、正しいニュースが1000人以上によって拡散されることはまれな事態だったという。偽ニュースがリツイートされた割合は正しいニュースの1.7倍、1500人が拡散するまでの時間は6分の1だった。

MIT、「Twitterでは嘘は真実よりも速く拡散される」との研究結果を発表 | スラド IT


デマは、正しい(正確な)ニュースの1.7倍も拡散される傾向があるという研究。
先ほどのエアコンの件のリツィートに対し、市長さんが訂正するツィートを載せました。




本日段階でも3800リツィートです。
それに対して、件のツィートは、46000リツィートですからね。10倍以上です。

それでも、やるべきはこの市長のように、正しい(正確な)ニュースを流していくことなのです。拡散率は、デマよりは遥かに劣りますが、それでも無駄な拡散を防ぐことにつながるのです。少なくともそれ以上の拡散をある程度抑止する力には、なるのです。

この図のように少なくともデマを広げる役割を持つフォロワーに向けて抑止力になり得る可能性があるのです。

2018082301.png



この時に、なるべく「正確で」「素早く」情報を届けることが、デマ拡散への最大の抑止力になります。なぜならば、デマ拡散を担うのは、デマを最初に言い出した人ではなく、そのフォロワーにあるのです。したがって、早ければ早いほど、拡散力は弱くなっていきます。また、そういうデマを拡散しようという人は、元々からそういう傾向にある人が多いようです。したがって、何度も様々な人が、正確な情報を提供することによって、その信用力が低いというシグナルをフォロワーに送り届けるというのも大事なポイントなのです。
拡散しきってから、正しい情報を伝えるのは、非常に労力がかかるのです。

2018082303.png


デマに対して、とても地味な対抗手段しかありませんが、しかし最終的に効力を発揮していくことを期待するしかありません。

というわけで、私も地味にですが、こんな感じでやっていますので、良かったらリツイートでもしてくれると助かります。








eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 人は信じたいものしか信じないという事実

デマは、それ自体がキャッチーで人の心を動かしやすい言葉でできています。それとともに、拡散しやすい背景が加わり、一気に拡散していくのです。

ユリウス・カエサルの有名な言葉で

「人間は、自分が信じたいと望むことを喜んで信じるものである。」
(「信じたいものしか信じない」とは言ってないようです)

というものがあります。
これは、なかなか深い洞察のある言葉だと思いますよね。そして、自分自身にも常に言い聞かせなくてはいけない言葉でもあると思うのです。
真実は、意外に面白みがなく、センセーショナルでもないことの方が多いのです。




関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://hokoxjouhou.blog105.fc2.com/tb.php/1242-98e18522
該当の記事は見つかりませんでした。
SEO
loading
情報管理LOG