情報管理LOGが、2018年10月に注目した記事

情報管理LOGの@yoshinonです。
早いものであと2ヶ月で今年も終わりになります。
1年なんてあっという間ですね。
さて、月初めといえば、情報管理LOGによる「注目した記事」シリーズです。10月に私が読んだ記事の中で、これは!と思ったものをピックアップしています。まだ、読んでない記事がありましたら、この機会にチェックしてみてください。
❏ 科学や数学の分野において男女に成績の差があるのか、160万人の高校生のデータから判明したこととは?
科学や数学の分野において男女に成績の差があるのか、160万人の高校生のデータから判明したこととは? - GIGAZINE
私たちが、小さい頃から理数系は、男子が強いみたいなことが、まことしやかに囁かれてきていました。しかし、それは、本当か?ということを、全米の約160万人を対象にした調査によって検証したというのが、この記事です。
結論としてあげられているのは、
・STEMの学力において、ほぼ男女差はない
・「Variability hypothesis(変動仮説)」は、確かに存在するが、わずかなものである
→男性の方が、わずかながら突出する者と負の意味で突出する者が、わずかに広く分布する傾向にある
・STEM系の大学でトップ10%に入る男女は同数程度で差はない
というわけで、男性の方が数学に向いているなどというのは、どうやら間違いのようです。
しかし、そのように思い込まされることによる弊害は確かにあると考えられるので、そういう無自覚な決めつけが及ぼす影響について、さらなる研究が必要かもしれませんね。
最近は、「キズナアイ騒動」など、ジェンダー周りが、やや騒がしい印象ですが、お気持ちだけで推察するのではなく、ちゃんと明確な根拠を持って考えていきたいものですね。
❏ SEO会社が公益団体をその毒牙にかける事は許されるか
SEO会社が公益団体をその毒牙にかける事は許されるか - web > SEO
最近のSEOは、Googleをいかにハックするのか?というのが、もっぱらの課題だったりします。そして、Google自身もそのことをある程度わきまえて、検索エンジンをアップデートし続けているというのが現状です。そのため、以前は通用していたテクニックが通用しなくなってしまうというのもよく聞く話です。
この記事では、悪質なSEO会社が、健全な公共性の高いサイトから人工リンクを貼ることによってPV稼ぎをするということを宣言しているところがあるというのです。それによって、何が起こるのかというと、PVは上がらないばかりか、Googleからもペナルティをくらうようになっているのです。さらに酷いことに、元となる公益性の高いサイト自体も検索での順位を下げられてしまうということが起こっているのです。
この記事では、ひたすらにそのSEOの問題点を指摘していますが、Googleもそのようなリンクテロを見逃している現状を改善すべきかな?と思っています。
だいぶ前にしたSEO業者(新宿・梅田にある会社)に、また騙されてた。。
— 山口克志「グッチ」 (@gucchi_rakuto) September 20, 2018
検索順位も全く上がらず、営業マンが嘘ばっかりだった。
違う人が担当だと連絡があり「規約に基づいてやってました」の一点張り。
大きい会社だからといって信用なんてできないなぁ。
失敗って、本当にいい勉強になる!!
まあ、安易なSEOに頼るのではなく、地道にコンテンツの充実と内容面での価値を高めていくことが、最大のSEOだと私は思うのですけどね。
❏ フェイクニュースと闘う味の素 ニューヨークから世界へ情報発信
フェイクニュースと闘う味の素 ニューヨークから世界へ情報発信
食品添加物にしてもそうだけど、過剰に拒否反応を示すのはよくないと思っています。そんな中、味の素が世界に向けて、正しい情報を発信しているという記事です。
日本に住んでいると味の素が身近にありすぎて、いまいちどの程度嫌われているのかということを認識できないのですが、アメリカでは「noMSG」(味の素入ってないよ)というような表記の商品が目立つというのです。そして、自然由来のグルタミン酸と人口のグルタミン酸に違いがないにも関わらず、それを避けようとする傾向があるので、それに対して正しい知識で考えてもらおうという取り組みをしているということでした。
さらに、その心理には、人工物を口に入れたくないという側面よりも、レイシズムが根底にあるのではないか?と深掘りしていきます。それは、日本という極東から来た怪しげな添加物という認識が、認知のゆがみを生じさせている可能性があるということなのです。
そして、認知のゆがみから来るフェイクニュースと闘うには、正しい情報を積極的に発信すべきということで、味の素が積極的に情報発信に転じたというニュースでした。
アメリカでも少しずつそういう気運が高まってくるというのは、良い傾向ですね。
❏ 「割らなくなった」デザイン
「割らなくなった」デザイン|spicagraph|note
まずは、このマンガを読んでもらいたいです。
私の中では、結構衝撃的でした。
偽装不倫, List1 | XOY
東村アキコさんのWeb連載しているマンガなのですが、なんとコマ割りがないのです。
全てが、縦スクロールだけで進んでいくのです。そう、まるでWebページのように。でも、実際に読んでみると、何の違和感もないのですよね。そう、iPhoneならね(笑)というように、モバイルで読む事が前提となったマンガだったのです。確かにスマホでマンガを読むときには、コマ割りは読みづらくさせてしまう要因ではありました。しかし、あっさりとモバイルファーストなマンガが登場すると、そういう時代の転換点にいるのかも?と思わされたのです。
マンガにおけるモバイルファーストの始まり。か。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年10月6日
「割らなくなった」デザイン|spicagraph|note https://t.co/yrkMwOPvKQ pic.twitter.com/qJbPSJw4pD
でも、紙ベースでも出しちゃうんだよな。
これ、紙で読んだらどうなるんだろ?興味があります。
❏ 電子書籍ストアアプリに本棚機能はどこまで必要か?
電子書籍ストアアプリに本棚機能はどこまで必要か? : Tedious Days More×3
電子書籍つながりということで、電子書籍の本棚の話。
電子書籍もだいぶ一般化してきていますよね。しかし、まだまだ歴史が浅いので、それに対するこれが正解だ!という電子書籍における本棚の概念が、まだまだ確立されていないのも事実です。
私の中では、Kindleの本棚は、酷いという認識なのですが、皆さんはいかがですか?
きっと我々の中の物理的な本棚のイメージに引っ張られすぎているなと感じています。しかし、電子書籍なので、よく読まれている本だとか、お気に入りだとか、シリーズ毎にまとめたりとか、そういう柔軟なリストを作成することも可能なハズなんですよね(ちなみに、Kindleはやっとシリーズまとめに対応した)。
それどころか、家族共用本棚、自分専用本棚とか、デジタルでしか実現できないことを、もっと盛り込むべきではないか?と思っています。
あと、情報管理LOGとして強く要望していきたいのは、「共通本棚」ですね。電子書籍販売元それぞれに本棚が分かれている状況を何とかしてほしいのですよね。別にKindleで購入したからKindleで、hontoで購入したからhontoの本棚でなんて、不便でしかありません。
どなたか、これビジネスにしてくれないかな~。
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❏ キノコが木材を完全分解する酵素を獲得したため石炭が出来なくなってもう数億年経つらしい→「キノコすごい」「石炭はいつか無くなるのか」などとびっくり
キノコが木材を完全分解する酵素を獲得したため石炭が出来なくなってもう数億年経つらしい→「キノコすごい」「石炭はいつか無くなるのか」などとびっくり - Togetter
おいおい、本当かよ!とビックリしたまとめ記事です。
まとめの中に関連記事もあったので、読んでみるとその通りのようで。
リグニン分解酵素の進化が石炭紀の終焉を引き起こした-担子菌ゲノム解析コンソーシアムの共同研究成果がScience誌に掲載 | 東京大学大学院農学生命科学研究科
へぇー。思わずリグニンをぐぐって https://t.co/msKxZ6YRkc 「白色腐朽菌は、地球上で唯一木材を完全分解できる生物で、リグニン分解能を獲得したのは古生代石炭紀末期頃(約2億9千万年前)であると分子時計から推定された。」でさらにへぇー。 https://t.co/vsjVLGu52J
— Shiro Kawai (@anohana) 2018年10月13日
私も「へぇー」という感想でした。
❏ AIが自動生成するイラストが、数年で劇的に進化していて驚嘆「AIは既に私たちを超えている」「絵師が血ヘド吐く勢い」と話題に
AIが自動生成するイラストが、数年で劇的に進化していて驚嘆「AIは既に私たちを超えている」「絵師が血ヘド吐く勢い」と話題に - Togetter
ほぼこのツィートで事足りてるまとめです。
AIによるイラスト自動生成の進化がここ数年でかなり...やばい。 pic.twitter.com/UmuwZCmxRg
— コノギヨシヲ@変女IT担当 (@yoshiwo_konogi) 2018年10月2日
確かに進化の速度が早い。そして、かなりナチュラルな仕上がりになってきているのが分かります。とはいえ、何かを学習させないとできないのがAIなので、学習元があっての初めて成り立つ分野ではあるのですよね。しかし、ある程度線画が描ければ、これぐらいの彩色ができるというのは、すごいというしかないかも。
❏ VRで断頭台に……刃が落とされた瞬間ユーザーに起きた“異変”
VRで断頭台に……刃が落とされた瞬間ユーザーに起きた“異変” | Mogura VR - 国内外のVR/AR/MR最新情報
VR内で断頭台にて首や腕を切り落とされるという経験をしたら、身体にも影響が出たという話です。
まずは、こちらのツィート。
本日、断頭台のワールドにて合意の上で斬首されてきました。その結果、しばらく動くこともできないほどの精神的な衝撃を受けました。全身から冷や汗が吹き出して、手足が痺れ、力は入らず、意識は遠のき、首に違和感が現れました。VRに魂が引っ張られている人たちは注意です。
— narihara@VRC(晶葉に声を) (@Benishoga_2) 2018年10月22日
これは、まだリアルさとはほど遠い状態のVRの中でさえこうなのですから、さらに現実感を持たせたVRが登場したときは、かなり恐ろしいことになりそうです。よく昔からSFの題材に「これは現実か、それとも仮想現実の中なのか?」みたいなのありますが、私たちの精神は、仮想と現実を区別できなくなる日も近いのかもしれません。その時に仮想的に味わう死は、どのように認識されるのか…。場合によっては、人死にが出るかもしれませんね。
それさえも慣れる可能性も否定できませんが。
❏ リプライで送られた画像で架空の文庫本を作る「ない本」なるアカウントが登場!!
❏ “表紙あるある”の知恵がこのタグに集結! #それっぽくなる表紙 - Togetter
リプライで送られた画像で架空の文庫本を作る「ない本」なるアカウントが登場!!「普通に読みたい」「あらすじが本気」 - Togetter
“表紙あるある”の知恵がこのタグに集結! #それっぽくなる表紙 - Togetter
下の方のまとめの方がバズっていましたが、上の方の方が先だったりします。コレを受けての下のまとめという感じ。
どちらにしても、本の表紙のデザインというものをある程度ノウハウ化して「あるある化」してみたというもの。実際にありそうで困る。
いかにもありそうな「ない本」ができてる!
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年10月8日
センスの塊だ。
リプライで送られた画像で架空の文庫本を作る「ない本」なるアカウントが登場!!「普通に読みたい」「あらすじが本気」 https://t.co/0rw7rYzNik pic.twitter.com/cUVMpvArSo
上の記事では、リプライで送られてきたどうでも良い画像をそれなりに表紙に仕上げるという職人技を披露しています。なかなかの手練れ感あります。
そして、それが一種の遊びとして広がっていったのが、コレ。
玉石混交という感じでした。やはりデザインは、ある程度レベルまではノウハウ化できるものの、それ以上はセンスが必要になることが浮き彫りになった形です。
わかりみー。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年10月25日
“表紙あるある”の知恵がこのタグに集結! #それっぽくなる表紙 https://t.co/9w3IWdtClT pic.twitter.com/7h1pdE51es
❏ インスタ映えの次は「ブレラン映え」だ!
インスタ映えの次は「ブレラン映え」だ! :: デイリーポータルZ
ブレランとは、「ブレードランナー」のことですね。
で、あの世界観を写真で表現してみたら、格好良かったという記事です。
確かにブレードランナーっぽさあるわ。
ある程度画像加工すれば、できるっぽいので皆さんもチャレンジしてみたら良いかも。
❏ もはや「中に人が入っている」としか思えない華麗なジャンプを魅せるボストン・ダイナミクスのロボット「Atlas」
もはや「中に人が入っている」としか思えない華麗なジャンプを魅せるボストン・ダイナミクスのロボット「Atlas」 - GIGAZINE
例のボストン・ダイナミクス社のロボットなのですが、さらなる進化を遂げていたという記事です。
百聞は一見にしかず、まずはこのYouTubeを観ましょう。
あまりにも自然な感じで飛び跳ねているので、中に人が入っているのか?と思わず疑ってしまうぐらいです。2足歩行すらやっとという時代から来るところまで来た感じしますよね。
人を超えた人型ロボットというのが、いよいよ現実味を帯びてきました。
❏ 日本人の知らないアメリカのBBQ事情とアメリカ4大聖地のBBQの特徴を紹介【追加版】
日本人の知らないアメリカのBBQ事情とアメリカ4大聖地のBBQの特徴を紹介【追加版】 - Togetter
なんだか、まとめ記事ばかりで申し訳ないのですが、そういうこともあるということで。
私が小さい頃に観てきたアメリカのアニメ(トムとジェリーとか)では、とにかくアメリカ人=BBQぐらいBBQ好きなんだろうなというイメージが定着しています。
この方も指摘していますが、日本人にとってアメリカ人のBBQって、ただデカイ肉を焼いてBBQソースで喰うというイメージしかありませんでした(貧困なイメージ)。
しかし、実際のBBQの聖地では、かなりイメージを覆す料理(料理なんです)が繰り広げられているではありませんか。
むしろ、こういうBBQ食べてみたい!と思わされました。
テネシー州のメンフィスはドライとウェットの両方が楽しめるのとポークリブで有名。
— USKSK (@kaykbay) 2018年10月12日
ドライのはすごく辛いのもあったり。あとプルドポークとコールスローを挟んだBBQサンドイッチも有名。これは絶対に美味い。絶対にだ。 pic.twitter.com/Mi2P6GXYzL
❏ OLになりたくて性別適合手術しました 「第1章 女の子になる手術の方法を知る!」|さよならちんちんウェルカムまんまん
OLになりたくて性別適合手術しました 「第1章 女の子になる手術の方法を知る!」|さよならちんちんウェルカムまんまん|上川依子/鈴木倫|cakes(ケイクス)
LGBT関係にやっと光が当たり初めてきて認知が高まってきているなと思ってきています。これは、性同一性障害に関わる性転換手術についてのマンガです。まあ、モロなタイトルではありますね…笑。
とはいえ、こういうことがちゃんとマンガになって広まるということは、同じ悩みを持つ人達にとって福音になるのではないか?と思いました。日本は、まだ偏見が少ない方だとは言われていますが、知らないために誤解を生むということもあるので、きちんと理解できるようにはなりたいですね。そういう意味で、このマンガには注目しています。
❏ ペットボトルすげぇ
ペットボトルすげぇ :: デイリーポータルZ
ペットボトルは、日頃から資源ゴミとしてバンバン捨てられるものですが、それを改めて、プロダクツとしての再評価をしてみようという記事です。
確かにあまりにも身近すぎて、まじまじと見ようと思った事もなかったかも。
しかし、子細に観ていくと、これがよくできているのですよね。多くの人達がしのぎを削って改良している最先端が、手にしているペットボトルなのです。そう考えてみると、私たちの生活にもはや背景化しているプロダクツって、すごい技術の結晶なのだよなとしみじみと思ったのでした。
❏ 色んなタスクの大半は10分かからずサクッと終わる。
色んなタスクの大半は10分かからずサクッと終わる。|Takanishi Manami Private Site
一日の大半のタスクって実は、とても短い時間で完了するものの集合体なんですよね。なかなか気づけないですが、きちんと「たすくま」などで管理すると見えてくるのですよね。
けれども多くの人達は、見えないがために取り組みが遅れたり、見通しが付かなかったりします。
この記事のように「何が」、「どれぐらいで終わる」というイメージを持つことは、タスク消化に役立つと言えますね。
❏ 「バンクシーって誰?」毛利嘉孝さん& 鈴木沓子さん1万6000字インタビュー
「バンクシーって誰?」毛利嘉孝さん& 鈴木沓子さん1万6000字インタビュー(*ブック&DVDガイド付)|鈴木沓子|note
すっかり、サザビースでの裁断絵画によって、日本でも有名になってしまったバンクシーですが、じゃあ一体バンクシーってどういう人なのさ?というのは、まだまだ知られていません。こういうニュース的なセンセーショナルな部分のみが取り上げられがちですが、彼の芸術活動全体を知ると、サザビースでの一件も単なる話題作りだけではないことが見えてくるはずです。
バンクシーの絵、1億5000万円で落札直後にシュレッダーで裁断。なぜ? | HuffPost Japan
単に有名なニュースの一場面だけではなく、彼がどういう思想を持って取り組んでいるかを知ることは、彼の作品を知る上でとても重要なことなのです。
そして、この一文。
あれ?どこかで聞いた話題だな。
サーチギャラリーがロンドン北部から、観光地化したリバーサイドに移転したじゃないですか。あの時に、ひとつの時代が終ったという気がしましたよね。ブレア政権主導で「クール・ブリタニア」と言いはじめて、YBAの一部のアーティストはある種の成功を手にしたのかもしれないけど、国のコンテンツ政策に買い取られたというか......。「美大生が新しいことやってる」という感じは消えちゃったなって。
「バンクシーって誰?」毛利嘉孝さん& 鈴木沓子さん1万6000字インタビュー|鈴木沓子|note
❏ え、これ写真ってレベルじゃない! 1万人が騒然としたAdobeの新技術(しかもリリースされます)
え、これ写真ってレベルじゃない! 1万人が騒然としたAdobeの新技術(しかもリリースされます)
「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」というクラークの三法則を喩えに出すまでもなく、Adobeが発表したものを観ると「魔法か?」と思ってしまうはずです。
Adobe MAXというAdobeの新技術が発表される場で披露されたテクノロジーが、突き抜けていて、技術革新かくあるべしと思わされました。
私が個人的に感心したのは、リアルタイムに指定した人をマスクし続けるという技術です。これ、もうクロマキーいらないじゃん!ってなりますよね。
これ、ホントすごいよね!
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年11月1日
“Adobe MAX” https://t.co/IN87OuVvEy pic.twitter.com/SRs5LfIQFd
❏ これ、実はけっこう深遠な話
これ、実はけっこう深遠な話
例えば、保存アイコンが未だにフロッピーディスクのアイコンであるのはなぜか?という明快な回答である記事です。アノニマスダイアリー(通称:増田)に書かれているのが、もったいない感じの記事です。
機能性アイコンというのは、あくまでアクションを伝えるもので、それは3つしかないとしています。
①その機能を表象するモノをそのまま使う(フロッピーや虫眼鏡や錠前など)
これ、実はけっこう深遠な話
②その機能を表象するモノに、動作や変化を示唆するプラスやマイナスやバツや矢印を重ねる(削除行に×マークをつけたスプレッドシートなど)
③その機能を実行したときの視覚的結果を表す(中央寄せや下罫線など)
確かにその通りかも。
そして機能性アイコンの利点として挙げられるのは、この2つ。
機能アイコンの利点は、今では①UIの省スペース性(たくさんの機能を有限のUI領域に整然と詰め込める)と、②瞭然性(学習さえ済んでいれば、文字列の読解処理を経ずに瞬時に判別できる)の2つにある
これ、実はけっこう深遠な話
そう考えると、フロッピーディスク自体を知らなくても、機能としては「保存する」ということを知っているので(②の瞭然性)、問題はないということなんですね。
だからこそ、私たちは普段は疑問を挟む余地もなく、フロッピーディスクアイコンを押し続けるということなんですね。
こういうことをきちんと説明してくれるのは、ありがたいなと思います。
❏ ドキュメントスキャナーPFU ScanSnap iX1500が満を持して登場
ドキュメントスキャナーPFU ScanSnap iX1500が満を持して登場
私が、日常レベルで超ご愛用名ScanSnapの新作が出ました!その名もiX1500。
待ちに待ったという製品なのですが、この5年という歳月に負けないぐらいに正常進化していて、喉から手が出るほど欲しくなっています。
実は、何気に旧製品が1万円ほど安くなっているので、特にスキャンさえできればという人は、買いだったりしますよ!
❏ 「ブロッキング法制化」結論出ず 3時間半の激論、政府検討会は無期限延期に
「ブロッキング法制化」結論出ず 3時間半の激論、政府検討会は無期限延期に - ITmedia NEWS
漫画村問題は、もはや広告主への草の根攻撃と漫画家と弁護士によるサイトフレアに対する開示請求によって、ほぼ解決への糸口が見えたにもかかわらず、未だにサイトブロッキングに執着し続けているという謎展開についてです。
もはや、政府が「クールジャパンのマンガを保護する」というのを単なる名目に、憲法違反の可能性が高いサイトブロッキングができる体制を整えたいだけとしか思えない状況です。
出版社は、真摯に対応すべきだし、私たちも通信の秘密を脅かすような法案に安易に賛成すべきではないと思っています。
ブロッキングに反対した9名の方々グッジョブです!
「両論併記はありえない。両論併記の報告書を基に、『こんな議論がありました』としてブロッキング法制化が進んでいくだけ。修正案の通りにならないのであれば、まとめないとしても報告書は出すべきではない。議事録だけ残せば十分だ」
「ブロッキング法制化」結論出ず 3時間半の激論、政府検討会は無期限延期に - ITmedia NEWS
憲法違反なんだもの当たり前の反応だと思うよ。むしろ、残りの(かわんご含め)半数の委員は、なぜ賛成の立場を取っているのやら…。やれやれ。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年9月21日
前代未聞、ブロッキング法制化巡り委員の半数が反対 https://t.co/AKrapuyUka pic.twitter.com/3RebfX2vDR
❏ 中国のウィグル族強制収容所関連記事
情報管理LOGが、ここ最近ウォッチしている中国におけるウィグル族強制収容所関連です。一気に4本紹介していきます。
CNN.co.jp : 中国政府、ウイグル族収容施設の存在認める 「幸福度高まった」と主張
中国当局が反「ハラル」キャンペーン、新疆で取り締まり開始 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
もはや、明らかに人権侵害というより、民族浄化が始まっていると考えて良い事案です。これに対して、「幸福感高まった」とか主張しているとか、もはや何の喜劇かと。
それならば、当のウィグルの皆さんを海外のメディアに取材させたら良いですよ。国連常任理事国だったら何をしても良いとは、ならないと思うのです。闇が深すぎる。
新彊ウイグル地区の中国当局の暴力的政策について徹底検証~中国政府がウィグル族への弾圧を暴走せざるを得ない理由 - 木走日記
ここ最近になって、やっとマスコミも騒ぎ始めてきましたが、弾圧自体はかなり前からスタートしています。こちらは、2014年の記事です。
中国にとっては、新彊ウイグル地区や内モンゴルなどは、領土も広大なだけになんとしてでも抑えておきたい場所だということが、地図から見てみると分かるはずです。かなりの大きさになります。そして、ここが反乱の拠点になったり、他国に干渉されることになると困ったことになると考えているのも事実。だからこそ、やっきになっているとも言えます。
そして、2014年の記事。
— yoshinon@情報管理LOG (@yoshinon) 2018年10月20日
この頃には、すでに暴力が露呈してます。
ウィグル地区って、ものすごく大きいんだな。
新彊ウイグル地区の中国当局の暴力的政策について徹底検証~中国政府がウィグル族への弾圧を暴走せざるを得ない理由 - 木走日記 https://t.co/2HhSD9m7WP pic.twitter.com/LS0XHxkkS9
新疆ウイグル「純粋な悪魔はいない」:日経ビジネスオンライン
そして、これは10年前の記事です。
この頃からやる気満々だったことがうかがい知れます。
とにかく現在の強制収容所は、こういう10年間の軌跡を描いて、周到に行われていることが分かるはずです。そして、アウシュビッツから私たちが学ばなくてはならないことは、他人事ではないという認識を持つことが、取り返しの付かない事態に歯止めをかけるということなのです。
❏ 朝鮮人虐殺:親の目の前に子供たちを並べて首を切った「本庄事件」
朝鮮人虐殺:親の目の前に子供たちを並べて首を切った「本庄事件」 - 読む・考える・書く
軽い感じで前半持っていって、後半はかなりヘビーな感じになっています。すみません。
まずは、目を背けずにこの記事を読んでみてください。
ハッキリ言って、途中から読む事自体辛くなってきます。
しかし、これは私たちの国で起こったことなのです。
私たちは、こういうものを読むと、自分とは遠い世界の話で自分とは関係ないと思いがちですが、集団心理に晒された状態で冷静さを保てるか?同じように自分が残酷な行いをしないと言えるのか?と思ってしまいます。
ヘイトをまき散らかすというのは、こういう場面に遭遇したときに、残酷さへの障壁を下げる効果があります。だからこそ、ヘイトを許すべきではないし、そういう者達には、素早い対応が望まれるのです。
はてさて、教育勅語とやらに教育的な価値があるとか世迷い言を言っている人達は、こういう事実が、あっとことをどのようにとらえるやら…。これさえも修正しちゃうのかな?
❏ 100均(ダイソー)で売ってたUSB Type-Cのケーブルやアダプタをたくさん分解してみた:ウェブ情報実験室
100均(ダイソー)で売ってたUSB Type-Cのケーブルやアダプタをたくさん分解してみた:ウェブ情報実験室 - Engadget 日本版
ダイソーで売っているType-CのUSBケーブルを実際に分解したり、測定したりして確認してみたという記事です。こういうの本当に助かりますね。
とはいえ、100均って中身すぐ変わっちゃうからなんともなんですけどね。
❏ 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた
「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 緊急寄稿 | 高橋源一郎 | Webでも考える人 | 新潮社
小川榮太郎氏といえば、杉田水脈の「新潮45」におけるLGBTがらみの記事で擁護記事を書いたり、「LGBTは、性的嗜好の問題」みたいなことを書いて炎上しちゃった人です。
全くもって擁護すべき点がない感じではあるのですが、高橋源一郎氏のスゴいところは、彼の全著作を(可能な限り)読んだということでしょう。
そして読んだ上で、彼が当初は単なる文学が好きすぎる青年だった彼が書いた「小林秀雄の後の二十一章」をある意味好意的に書いています。
しかし、もちろん旧字体で綴られる文学好きなだけの文章は、多く読まれるわけではなく、しばらく鳴かず飛ばずだったところ、右翼系の文章を書くことによって脚光を浴びるという展開が起こることを暴き出すのです。
そして、慈しみの目を持ってこのように高橋源一郎氏は、書いているのです。
「小川榮太郎・A」と「小川榮太郎・B」は、お互いのことをまるで知らないように存在している。同じ人間だと知ったら、内部から崩壊してしまうことに薄々気づいているからだろうか。その構造は、ジョージ・オーウェルが『1984年』で描いた「二重思考」にもよく似ている。あれは、強大な権力に隷従するとき必要な、自らの内面を誤魔化すための高度なシステムだったのだが。おれは、憎しみのことばを吐き散らす人たちの内面も、こんなふうに悲しく分裂しているのではないかと思うことがある。そう思うと、おれは、彼らを、簡単に責めることができないのである。
「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 高橋源一郎 | Webでも考える人 | 新潮社
たぶん、この文章を一番読むことができないのは、小川榮太郎自身なのではないか?と思ってしまいます。しかし、あえて読んで欲しいな。
❏ 学校へは行かなくてもよいのか?――不登校をめぐる諸問題
学校へは行かなくてもよいのか?――不登校をめぐる諸問題 / 木村拓磨 / 心理学・応用行動分析学 | SYNODOS -シノドス- | ページ 2
最後は、不登校に関する研究です。
最近よく目にするのは、安易に
「学校が辛いなら、学校なんて行かなくてもいいんだよ」
というものです。
確かに死んでしまうよりは良いのかもしれません。しかし、そこまでライトに言ってしまって良いのか?という疑問にこの記事は答えています。
要するに不登校を継続するというのは生涯的に見た場合、就職率にも大きく響き、生涯にわたって大変な思いをするかもしれないことを示唆しています。
平成26年に公表された文部科学省の不登校児童生徒の追跡調査に関するデータを見ると、平成18年度に不登校であった中学3年生の生徒は、20歳になった時点で就業のみ34.5%、就学のみ27.8%、就学と就業は19.6%でした。未就学・未就業率は18.1%となっています。就学に関しては正社員の割合が9.3%でした。これは就職氷河期と言われた平成5年に調査した結果(22.3%)よりも低い値となっています。 また、進学率については、大学・短大・高専への就学している割合が平成5年の調査よりも増加(8.5%→22.8%)しているものの、社会的にも大学進学率は増加(28.0%→50.8%)しています。平成5年には不登校であっても正社員で就職していたような人が、日本社会において大学への進学率が上昇したため、就職する代わりに大学に進学するようになったとも取れます。これらのデータのみで一概には言えませんが、相対的にみた場合、実際にこれまで不登校児童生徒対して行ってきた支援にどれほど効果があったのかについては疑問が残ります。
学校へは行かなくてもよいのか?――不登校をめぐる諸問題 / 木村拓磨 / 心理学・応用行動分析学 | SYNODOS -シノドス-
そして、切り込んでいるのは、不登校支援に関する部分についてもです。
単に「学校になんて行かなくても良い」というのは、本当に責任のある言葉なのか?ということを問い直さなくてはいけないかもしれません。
それよりも、その子がどのようにしたら学校に足を向けられるかを、たくさんの人達で考えることが、責任ある言動と言えるのではないでしょうか?

自分事ではないというスタートからの地獄
歴史上の悪夢として名高いアウシュビッツは、絶対悪という文脈で語られることが多いです。もちろん、容認すべきポイントは一つもないのですが、ではそれらは、どこからが「悪である」と断じて良いか?と考えたとき、恐ろしいほどのグレーゾーンが広がっているのです。
ユダヤ人に星のマークを付けさせるとことからか?
店に入れないということをしたときか?
収容所に入れたところか?
歴史上の大量虐殺なども、最初はおずおずと、そして徐々に圧倒的なまでの暴力によってなされます。それも、「ここからが開始です」という明確な線を引けないことが多いのです。
私たちにできることは、声をまずは上げることからかと思います。
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