プライバシーに配慮した検索サイトを5つ紹介します

情報管理LOGの@yoshinonです。
昨日は、Qwantというフランス政府公認検索エンジンが、かなりプライバシーに配慮したものだという記事を書きました。
フランス政府公認のQwantって何?使ってみたよ!
Google一強という検索エンジン界にあって、なかなか他の検索エンジンが脚光を浴びることは少ないのですが、広告や自身の様々な情報が握られていることを快く思っていない人も多いのではないかと思われます。
そういうわけで、今回は、プライバシーに配慮した検索エンジンを5つ紹介したいと思います。
【 プライバシーに配慮した検索サイトを5つ紹介します 】 1.Qwant 2.DuckDuckGo 3.searX 4.Peekier 5.Startpage.com |
まずは、昨日、ご紹介したフランス政府公認検索エンジンであるQwantです。
Qwant - The search engine that respects your privacy
Bookmarklet: instantly generate a Card for any web page. | Embedly
昨日も書きましたが、さすがにGDPRを厳格に運用しようとしているEU内で開発されているだけあって、個人情報保護の配慮には、かなり気を配っている様子がうかがわれます。
・検索クエリは、暗号化されている
・Cookieやトラッカーなどは設置しない
・検索履歴や検索自体を一切記録しない
・そして、それらを販売したりしない
基本的にフランス製ということもあって、おしゃれ感あります。

Educationモードもあったり、音楽検索などもあって、単に政府公認だから堅苦しいといったこともありません。

検索エンジンは、独自のものを開発しているようで、だからこそフランス政府として政府機関での利用をデフォルトにさせることを決定したという経緯があります。
ちなみに、検索速度も悪くないのですよね。
続いては、個人情報保護を謳った検索エンジンとしては超有名なDuckDuckGoです。Firefoxにもデフォルトで入っていたりしますよね。
DuckDuckGo — プライバシーをシンプルに。

DuckDuckGoは、
個人情報を一切保存しない
広告で追跡しない
プライベートブラウジングモードでも、それ以外でも追跡しない
ことを謳っています。

Chromeの拡張機能もあります。
DuckDuckGo Privacy Essentials - Chrome ウェブストア
独自の検索エンジンを使用しており、フィルターバブル(アルゴリズムによって見たいものだけしか見えづらくする)をしない設計になっています。
検索カテゴリは、「Web」「画像」「動画」「ニュース」「Twitter」に別れています。

また、日本語のみの検索もできるようになっています。
※日本語のみにすると、日頃の検索結果に近いように感じます。

さらに、検索窓に「!」と打つと、検索エンジンを選ぶこともできるのです。
したがって、「!g」の後に半角スペース+検索語句でGoogle検索もできてしまったりします。

searXは、新手の検索サイトです。検索エンジンとしていないのは、あとで触れますが、他の検索エンジンを横断的に利用しているからです。
searx.me
シンプルな外観で私は特に設定していなかったのですが、最初から日本語化されていました。

設定項目は、非常に充実しています。
一般設定だけでもこんだけある!

searXは、メタ検索エンジンなのです。複数の検索エンジンを横断的に利用し、直接各検索エンジンに個人情報を渡さないという仕組みのようですね。
Searx is a metasearch engine, inspired by the seeks project. It provides basic privacy by mixing your queries with searches on other platforms without storing search data. Queries are made using a POST request on every browser (except chrome*). Therefore they show up in neither our logs, nor your url history.
このサイトについて - searx.me
実際に検索エンジンの設定を見てみると、このように多数の検索エンジンが登録されています。それぞれの検索エンジンのサポート範囲も細かに見られるので、自分なりのカスタマイズができますね。

こちらは、検索エンジンですね。あらゆるユーザーに関する情報を収集したり保存しないことを明言しています。
peekier - 新しい検索方法

設定項目は、こんな感じ。
セーフサーチのモードを3段階で設定できるのが、特徴ですね。

で、検索してみると、このPeekierの特徴がよく分かります。

このようにサムネイルで検索結果が表示されるのです。面白いですね。
このサムネイルは、Peekier上で生成されているとのことです。
こちらは、検索サイトです。
Startpage.com - The world's most private search engine

検索エンジンとしては、Googleを使用しています。
しかし、Googleの検索エンジンを使用した検索結果を利用しているだけで、個人情報を渡したり、逆にフィルターバブルを避け、なるべく素のGoogleの検索結果を出すようにしているようです。
このあたり、やっぱりGoogleの検索結果の方が良いなと思っている人にとっては、ありがたいかもしれませんね。
検索結果も普段見ている検索結果に近いですね。そして、広告はない!

さらによーく見てもらいたいのですが、検索結果の右側の方に「Anonymous View」というリンクがあります。これをクリックすることによって、プライベートブラウジングができ、個人情報が漏れないようにするという仕組みのようです。

設定でダークモードなどが選べるのが、良いですね。
これは、ナイトモードです。なんか、かっこいい!


Don't Evil
「Don't Evil(邪悪になるな)」とは、その昔、Googleが掲げた社是でした。しかし、今や「Do the Right Thing(正しいことをやれ)」に変わり、当初のGoogleの理念が変質してきています。
私自身は、未だにGoogleをある程度信頼して、利用しまくっていますが、だらからといって個人情報を軽々しく扱われるのは、あまり気持ちよくはありません。
このあたりの兼ね合い難しいですね。
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