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SonyのMP3プレイヤーに何を思うか~なぜSonyはAppleに破れたのか

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情報管理LOGの@yoshinonです。
今回は、Sonyの初代MP3プレイヤーに思いを馳せていきたいと思います。そして、日本のプロダクトとそれを取り巻く環境について。それらを振り返ることで、日本が何度同じ間違いを繰り返せば、気づけるのかについて書いていきたいと思います。


  
【 SonyのMP3プレイヤーに何を思うか~なぜSonyはAppleに破れたのか 】  

 1.その時日本ではMP3プレイヤーが手に入りづらかった

 2.Sony VS Apple

 3.歴史の勝敗を分けたのは、ソフトウェアの問題だったのか?







checkmark.png 1.その時日本ではMP3プレイヤーが手に入りづらかった

先日、MDの生産が終了しそうだというニュースが話題になっていました。

「MD」今も細々と製造、国産技術の結晶が一瞬で消えた理由 青春マイベスト再生してみたら......平成B面史(withnews) - Yahoo!ニュース

確かに、MDありましたよね?
今やほとんど跡形もなく消え失せてしまいましたけど。まさか、CDの方が寿命が長くなるとは思いもよりませんでした。やはり世界的なデフェクトスタンダードをとれなくては、そういう運命が待ち構えているということなのでしょう。

さて、思い起こすと、Appleの初代iPodが誕生したのは、2001年でした。

しかし、すでに時代はMP3に突入しつつあり、私も買ってきた音楽は、リッピングしてPCで聴くみたいな感じでした。Winampで聴いていましたよ。
Winampが分からないという人は、このあたりをご参照ください。

Winamp - Wikipedia

なので2000年以前には、すでにMP3音源で聴くという行為が当たり前とは言いませんが、徐々に市民権を得つつあったと言えます。

そうなると、必然的にMP3を外に持ち出したいという欲求が生まれてくるわけです。MDもCDもポータブルプレイヤーありましたからね。

でも、家電量販店に行っても売ってないのですよ!
いや、2001年ぐらいから徐々に売り始めてはいました。でも、ほとんど隅っこの方で売られている感じだったのですよね。アングラ的な売られ方とでも言うのでしょうか?
2002年には、着うたが始まるなど、音楽はダウンロードして聴くみたいな流れが、徐々に出てきたにも関わらずです。

これからデータで音楽をダウンロードしたり、聴く時代がやってくるのに、肝心なプレイヤーがないじゃないか!

という憤りさえ感じていました。
いや、ありましたよ。Rioとか。さらに怪しげなプレイヤーとか。



しかし、音楽を巡っては、違法アップロードなども問題が顕在化し、日本でのMP3のイメージは悪化していたというのも事実でした。
例えばこんなニュース。

音楽業界を震撼させるNapsterの可能性 ユーザーと直接つながることが可能に

Napsterありましたよね…。
そういうわけで、よく分からないけどMP3は、アングラくさいし、危ないイメージがあるからというような理由かどうかは分かりませんが、少なくとも一般的な消費者が手に入れるための手段としての家電量販店での扱いは、お寒い感じであったのは確かです。




checkmark.png 2.Sony VS Apple

今でこそ圧倒的なまでの強さを誇るAppleですが、2000年代初期の段階では、そこまでではありませんでした。初代iMacがバカ売れしたという程度で、まだまだ今の大躍進という状況でもありませんでした。

しかし、状況は2001年に発表された初代iPodで徐々に風向きが変わってきます。

初代 iPod 発表イベントで配られたCD20枚の全タイトル(ジョブズが愛した音楽)

そこで、発表されたHDD内蔵の音楽プレイヤーである初代iPodは、大きな反響を呼びました。(内蔵HDDというところに注目!)

音楽産業の巨人であったSonyも黙っていません。
1999年にかなりMP3プレイヤーを発表しました。2年も前にですよ?


※画像引用:News and Information "NW-MS7"

重さも圧倒的にiPodの方が重かったです(だって、HDDだし)。
しかし、Sonyのネットワークウォークマンでさえ、家電量販店での扱いは隅っこレベルでした。

そして、満を持して出したフラッシュメモリー対応のNW-MS70Dを発表!

NW-MS70D(SONYの遺伝子): SONY的ライフスタイル

見よこのデザインの格好良さ!!


※画像:ケータイWatch おとなのおもちゃ

クレードルすら美しい!


※画像:News and Information 内蔵メモリーに音楽CD約11枚分*の長時間記録が可能、小型でさらに携帯性が向上した新スタイル"ネットワークウォークマン" 発売


しかしだ!しかし、MP3対応してなかったのよ…。
ATRAC3という著作権保護技術が使われたSony独自の規格でした。

それでも、軽くてカッコイイ!!
もうすぐに買いに行きましたよ。しかし、扱っている店舗が少ない上、あっという間に売り切れ。そして、再入荷無し。さらに扱いとしては、まだ量販店で隅っこレベルでした。

そう、日本では著作権問題が徐々に大きくなりだし、MP3なんて著作権無視な規格は、論外みたいな論調だったのです。それに対して、AppleのiPodは、AACという規格を採用しつつも、MP3もちゃんと聴けたし、iTunesでもMP3リッピング可能でした。

Sony VS Appleの音楽プレイヤーにおける勝敗という面では、2019年の我々は、どのように決したのか分かっています。

世界戦略的にも大コケし、Sonyの低迷期が続いたのです。




checkmark.png 3.歴史の勝敗を分けたのは、ソフトウェアの問題だったのか?

さて、Sonyの敗因を考えたときに、よく言われるのが、

SonicStageが、クソ過ぎた

というものです。
うん、それは全面的に賛成しますね。あれは、確かに酷かった。
それに対して、その当時のiTunesは、比較的軽く操作もシンプルで扱いやすかったのは間違いありません。でも、それだけに敗因の原因は押しつけられないと思っています。

iTunes Store(その当時は、iTunes Music Storeだった)が誕生したのは2003年で、日本での登場は、著作権団体のごにょごにょで結局2005年までもつれ込みました。
CDからリッピングしつつ、ストアでも音楽を購入というスタイルの確立まで、そこまで時間を要しました。その間にSonyの音楽資産を活かしたコンテンツの作成やら、色々できたはずなのですが、ここからは全てAppleに対して、周回遅れを演じ続けていくのです。

では、

ソニーの敗因はソフトウェアの敗北が原因であったのか?

私は、それもあるかもしれないけれど、それだけとは思っていません。

初代iPodシリーズは、HDD搭載ですごい重たかったのです。
初代が185g、二代目が204gとこんなもの首から提げてたら、肩こるわ!みたいな重さでした。しかし、SonyのNW-MS70Dだったら、たったの54g。しかも、メモリは外付けと良いことづくめだったのです。

しかし、それでも負けたのです。

このSony VS Appleにおける音楽戦争は、様々な方々が分析していることなので、その主な論調を挙げてみましょう。

 ・iTunesに対してSonicStageの使い勝手の悪さ
 ・iTunes Music Storeによる音楽の囲い込みの成功
 ・iTunes→iPodへの転送の容易さ
 ・iTunesが、MP3をサポートしていた

  ※Sonyが、MP3に冷たかった

まあ、こんな感じでしょうか。
概ねその通りかと思います。

しかし、私があえてここには記載されていない勝敗原因を挙げるとするならば、

 ・MP3は、アングラ扱いというイメージを払拭できなかった
 ・独自規格の囲い込みに拘泥しすぎた


だと思っています。

特に、MP3に対する風当たりの強さというのは、ここ最近の10年では考えられないほど激しく、それが家電量販店での扱いに直結していたといっても過言ではないと思います。歴史に「IF」はないのかもしれませんが、もしも、あの時、家電量販店で大々的にMP3プレイヤーの売り出しをしていれば、風向きはかなり変わったかもしれません。しかし、Winnyの盛り上がりと同時に、その制作者である金子勇氏の逮捕。JADRAQによる著作権関係の必要以上の締め付けなど、新技術に対する冷たい扱いが続きました。
それによって、日本のアングラ的な新技術よりも、Appleの技術の方が、キラキラと輝いて見えてしまったという面は確実にありました(MP3を扱っていたにも関わらずです)。

独自規格の囲い込み&新技術に対して風当たりが冷たい

というのは、この失われた20年の中で特に顕著になってきているように感じます。
※何のエビデンスもないです。私の感想。

今見渡してみると、まさにQRコード決済の囲い込み戦略の乱立&電子マネー決済の浸透度の低さというのが、これにあたるのかな?と思っています。

まずは、世界的なデフェクトスタンダードをとらなくては、小さなパイを取り合っているだけでは意味がないのですよ。いずれ、小さなパイもなくなってしまうのだから。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 再販して欲しい

SonyのNW-MS70Dは、デザインが今見ても超カッコイイのですよね。あれ、今の技術に焼き直して再販したら、普通に売れるような気がするのですよね。今のウォークマンは、残念ながら買う気になれないのは、何かのデザインの焼き直し(まあ、Appleのだけど)に過ぎないように感じるからなんですけどね。
そういうわけで、SDカード対応のMP3プレイヤーとして再販してくれないでしょうかね?Sonyの中の人!



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