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著作権保護期間に関する新しいアイデアを提案するよ

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情報管理LOGの@yoshinonです。
TPP11発効によって、日本の著作権保護期間が、2018年12月31日をもって70年に延長されました。今までの50年でも長いなと思っていたのに、さらに20年上乗せというのは、本来の著作権保護の考え方からいってもあまりにも、色々納得がいかない感じです。そこで、情報管理LOGとしては、ささやかながらない知恵を絞り、著作権保護期間に関する新しいアイデアを考えてみました。単なる妄想ですが、ツッコミ歓迎です!
一緒にこの問題について考えてみませんか?


  
【 著作権保護期間に関する新しいアイデアを提案するよ 】  

 1.著作権保護期間とはそもそも何なのか?

 2.TPP11発効で50年→70年に延長

 3.著作権保護期間に関する新しいアイデアの提案







checkmark.png 1.著作権保護期間とはそもそも何なのか?

まず、著作権保護期間とは、何なのか?について。

(保護期間の原則) 第五十一条 著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。 2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)七十年を経過するまでの間、存続する。

著作権法 | 国内法令 | 著作権データベース | 公益社団法人著作権情報センター CRIC


上の条文は、すでに改定されているものとなります。
この条文を読むと、作者が作品を創作した瞬間から始まり、作者の死後70年存続するとなっています。

著作者の権利そのものも考え方が2つあって、

・著作物は、著作者の自然権として捉える(ヨーロッパを中心にした考え)
・著作物は、著作物の独占的利用権を与えることによって、著作者に正当な利益が分配されることを促し、その結果として創作活動へのインセンティブを高めることとする(イギリス、アメリカを中心とした考え)

日本は、ベルヌ条約というものに加盟しており、基本的にベルヌ条約で定める期間より短くならないようにするとしています。その「ベルヌ条約」自体は、前者のヨーロッパを中心とした考え方が元になっており、なんと「レ・ミゼラブル」のヴィクトル・ユゴーの発案が元になっていたりします。このあたりの経緯を読むと面白いです。

文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約 - Wikipedia

上記の件を読むと、ベルヌ条約により日本は、最低でも著作者の死後50年以上は、守る必要があるのです。(※世界貿易機関(WTO)加盟国は、ベルヌ条約に加盟していなくても、その主要部分を遵守する必要があります←大事!)

そして、なぜ50年なのかというと

ベルヌ条約7条(1)によれば、加盟国は、著作権の消滅までの期間を最低でも著作者の死亡から50年としなければならない。著作者の死後50年まで著作権を保護する趣旨は、著作者本人およびその子孫2代までを保護するためであるとされている。

著作権の保護期間 - Wikipedia


子孫2代分までというのが、今の時代に合っているかどうかもはや疑わしいですよね。これが発効したのが、1887年なので、130年以上前ですからね。寿命も延びてるし。

さて、著作権保護期間ですが、これは1つの大きなジレンマを抱えています。それは、

・著作権者の権利(利益)を守ること
・著作物の利用促進による社会的利益を上げること


という相反する利益を守らなくてはいけないからです。
確かに、著作権が守られなくなれば、コピーし放題、改竄し放題で、そもそもの著作物を作ろうというインセンティブが失われます。しかし、著作者の権利を保護しすぎてしまうと、社会における知的流動性が失われてしまい、社会全体の損失になってしまうことも考えられます。
つまり、著作権保護期間というのは、その微妙なバランスによって成り立っているものとも考えられます。





checkmark.png 2.TPP11発効で50年→70年に延長

さて、上でも書いたように、昨年の12月31日にTPP11が発行されたことにより、著作権保護期間が50年から70年に延長されました。

平成30年12月30日施行 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)の発効に伴う著作権法改正の施行について | 文化庁
平成30年12月30日施行 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)の発効に伴う著作権法改正の施行について | 文化庁





私自身の感想としては、著作権法期間の70年というのは長過ぎるように思われます。ベルヌ条約が発効された130年前の頃にはインターネットは、ありませんでした。しかし、現在は、著作物はネットを駆け巡り瞬時に伝播されます。つまり、著作物の消化速度としては、130年前では考えられないほどの速度になってきているのです。そう考えると、社会的還元という側面で、若干機能不全に陥っている感じがします。私見ですが、著作権保護期間は、20年から30年が妥当ではないかと考えています。





checkmark.png 3.著作権保護期間に関する新しいアイデアの提案

さて、ここからが本論です。
私は、著作者の権利が守られるべきではないとは考えていません。むしろ、絶対にある程度は守られるべきだと考えています。しかし、上でも述べたように、過剰な保護は社会全体の活力を落としてしまいます。そこの辺のバランスをとりつつ、ミ○キーマウスなどの著作権で多額の利益を上げている企業にも配慮したような新しい著作権保護体系がないかと考えてみました。

1.著作権は、表現と同時に発生する。
2.著作権保護期間は、作者の死後20年から30年とする。
3.ただし、それ以上の著作権の保護期間を延長したければ、その著作物によって得られる利益から、規定の割合に応じて、各国の著作権を保護する機関に収めなくてはならないとする。
4.その機関は、得られた利益を、必ずその国の著作物の権利保護と文化振興に還元するものとする。
5.著作権保護期間の延長をするたびに、徐々に納めなくてはならない金額が上昇するものとする。
6.著作者の死後70年において、ほぼ著作物による利益と支払う額が同額になるような割合に設定する。そうすることによって、著作保護期間70年以上を主張することが無意味になるようにするのである。


以上が、私のアイデアです。
これを施行することによって、著作物によって作者の死後利益を得ようとしても徐々に制限されることになり、徐々にそれ以上の著作権保護期間を延長するインセンティブが失われていくという仕組みです。
こんな感じね。

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著作権保護と社会への利益還元、そして著作権保護機関が長すぎる故の社会的硬直化を防ぐ良い方法では無いかと思うのですが、いかがでしょうね?




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ベルヌ条約自体が古くさくなってきているかも?

私は、ベルヌ条約自体が、すでに時代に合わなくなってきていると感じています。この130年間の技術革新を鑑みても、仕組み自体をアップデートしても良いのではないかな?と思っています。とはいえ、多くの利益がらみの思惑が交錯して、なかなかまとまらないような気もしますが…。難しいね!



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