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電子書籍の所有と閲覧について考えてみた

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情報管理LOGの@yoshinonです。
eBooksJapanが、Yahoo!に統合されたというのは、ニュースでは知っていたのですが、あまり重要視していませんでした。しかし、久しぶりにeBooksJapanのリーダーアプリを開いてみたら、大変な事になっていました…。そりゃ、荒れるワケよね。
というわけで今回は、電子書籍における所有と閲覧について、真剣に考えてみました。


  
【 電子書籍の所有と閲覧について考えてみた 】  

 1.電子書籍には、所有権はない

 2.eBooksJapan騒動から見えてくること

 3.電子書籍に対する提言







checkmark.png 1.電子書籍には、所有権はない

たぶん、多くの人にそろそろ知られていることだと思いますが、ほとんどの電子書籍サービスでは、電子書籍の所有権を認めてはいません。どういうことかというと、基本的に電子書籍は、閲覧する権利(ライセンス)を購入していると見なしているのです。

例えば、電子書籍最大手であるKindleは、このように規約で明記しています。

Kindleコンテンツの使用。Kindleコンテンツのダウンロード又はアクセスおよび当該料金(適用される税金を含む)の支払いが完了すると、当該コンテンツプロバイダーからお客様に対して、Kindleアプリケーションまたはその他本サービスの一部として許可される形で、Kindleストアより指定された台数の対象デバイス上でのみ、お客様個人の非営利の使用のみのために、該当のKindleコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます(定額購読コンテンツの場合は、お客様が定額購読プログラムの有効な会員である限り。)。Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません。

Amazon.co.jp ヘルプ: AMAZON KINDLEストア利用規約



hontoでは、このように明記してます。

1.DNPは、本サイトにおいて注文の手続が完了した電子書籍について、会員がその電子書籍の閲覧用端末として登録した端末(以下「登録端末」といいます。)で電子書籍を使用することのできる権利を会員に付与します。会員は、注文の手続きが完了した電子書籍について、本規約、ヘルプ及び注文した電子書籍の説明画面に記載する条件に従って、その配信を受け、使用することができます。

サービス利用規約



Book☆Walkerでは、このように規約に書かれています。

”第8条【権利の許諾と制限】
1.「利用者は、本サービスを利用するにあたり、本規約及び利用条件等(以下、総称して「本規約等」といいます。)を誠実に遵守するものとします。
2.利用者は、本規約等にかかるいかなる権利も、第三者と共有、あるいは第三者に譲渡、貸与、質入等を行わないものとします。
3.本サービス、本サービスで提供されるコンテンツ等、および本プラットフォーム上の文書、写真、イラスト、動画その他表示される内容に関する知的財産権等を含む一切の権利は、当社または権利を有する第三者に帰属します。
※太字、色は、筆者。


というわけで、一部の例外を除き、他の電子書籍販売サイトも同様の規約を設けており、基本的には、所有という概念がないと考えた方が良いです。コンテンツプラットフォーマーが、圧倒的に有利な状況であるとも言えますね。




checkmark.png 2.eBooksJapan騒動から見えてくること

さて、一時期かなり電子書籍販売サイトが、盛り上がっていましたが、この数年は大手に吸収合併されることもチラホラ見られ、少しずつ収斂しつつある状況が見えてきています。つい最近でいうならば、eBooksJapan騒動が記憶に新しいですね。

というか、私自身もeBooksJapanも利用していたので、「えっ」となりました。

ヤフーの電子書籍が新「ebookjapan」に一本化。Yahoo! ブックストア終了

こちらの記事では、Yahoo!ブックスが、eBooksJapanに統合みたいなニュアンスですが、実際上は逆に近い感じですね。そのため、ユーザーから不満爆発なご意見が殺到という状況でした。

ebookjapanがヤフーのサービスに強制移行となり、あまりの使い勝手の悪さに不満を爆発させる方々


eBooksJapanは、他の電子書籍サービスと比較しても、本棚をかなり意識した作りになっており、それがコアユーザーにとっては、他のサービスとの差別点になっていました。しかし、新eBooksJapanのアプリでは、その良さがほとんど失われてしまったことにユーザ達は、怒っているという構図が見られます。
そして、eBooksJapanからのお返事。





基本的にサイト上で読むだけの電子書籍サービスではなく、アプリ上で読むタイプのサービスは、今後もこのような問題が勃発するのは、避けられそうにありません。




checkmark.png 3.電子書籍に対する提言

さて、ここで問題点を整理してみると、このようになるかと思います。現状としては、各電子書籍サービスが、それぞれに電子書籍を販売(閲覧する権利をね)し、それを各電子書籍サービスが提供する閲覧アプリで閲覧するしか方法がありません。

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つまり、

各電子書籍サービス=閲覧アプリ提供者

となっているわけです。

そこで、情報管理LOGでは、以下のように提言したいと思います。

私たちが、紙の本を買うときには、同じコンテンツが並んでいる様々な本屋さんで買い、それを閲覧しています。それをザックリと整理したのが、コレです(中継ぎ入っていないとか言わない)。

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どこの本屋さんで買ってきたとしても、同じ本であれば、基本的に同じ読み心地が得られますよね?(本屋さんに対する思い入れとかは、置いておいてね)

ところが、前述のeBooksJapan問題が、生じてしまうというのは、

電子書籍サービス=閲覧アプリ

である点が、問題なのです。

私は、以前、電子書籍サービスに関して、「各社横断的な統一的な本棚を」という提言をしました。

電子書籍の不満と解決への提言



これは、どの電子書籍サービスで購入しても、1つの本棚で管理できれば便利だよね?という提言でした。閲覧するときは、その共通本棚で本を開くと、自動的に関連付けられた電子書籍サービスの閲覧アプリが起動するという考えでした。割と現実的な落としどころだと思っていたのですが、どうでしょうか?


さて、ここから、今回の提言なのですが、シンプルに1つだけです。

コンテンツ提供者と閲覧アプリの分離案です。

現状としては、出版社と電子書籍サービスは、完全にイコールではなく、むしろ関係なくコンテンツを提供し合っていますよね。ところが、電子書籍サービスと閲覧アプリは、堅く結びついており、それがユーザーサイドに不必要なストレスをもたらしています。

「旧eBooksJapanのアプリ使い勝手良かった」
というのと
「Kindleのアプリ使いにくい」
というのは、同じ問題点を抱えているわけです。

あまりにも電子書籍サービスと閲覧アプリとの結びつきが強すぎるというのが、問題の根底にあるわけです。
したがって、このようにしてみたら、どうでしょうか?

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Aという電子書籍サービスで購入した電子書籍を、ロやハという閲覧アプリでも閲覧できるようにすれば良いのです。もちろん、完全なサードパーティーにも門戸を開くわけです。電子書籍閲覧アプリ専門業者が出てきても問題ないわけです。

あまりにもユーザーよりもコンテンツプラットフォーマーに強力な権限を持たせ過ぎな状況を緩和する策としては、悪くないと思うのですよね。まずは、EUあたりでやってくれないかな?日本だって、ダウンロード違法化とか馬鹿なことを考えてないで、ユーザーサイドに立ってやってほしいものです。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ユーザーに不利な独占状態の緩和

前述のようなeBooksJapanのYahoo!ブックスとの統合など、ユーザーが望む望まぬに関わらず、強制的に使い勝手そのものが変わってしまうというのは、不合理だなと思うのですよね。ユーザーとしては、「何を購入したか?」が大事であって、「どこで購入したか?」は、重要ではないのですよね。もしも、それが「どこで」が、重要すぎるような状態というのは、ユーザーに不利な独占的な状況を認めていることになります。
ブラウザ戦争における、OSとの分離なども、そういう経緯でしたよね。だからこそ、今日本としては、そのあたりを世界に先駆けてやってほしいなと思うのです。


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