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小中学生が音楽を買わなくなっている構造について

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情報管理LOGの@yoshinonです。
まず、この記事を書くにあたって最初に書いておきますが、観測範囲狭いです。
自分の家の子どもやそのお友達、親戚のお子さんやその周りの子という範囲です。なので、これが現在の日本の子どもの現状だ!と言い切るつもりは、一つもありません(こう書かないと面倒だからね)。
とはいえ、若年層に音楽が売れなくなってきているという話は、そこかしこでも聞かれる話なので、そうそうズレた話ではないかと思います。そういうわけで、どうして子どもたちは、音楽を買わなくなってきているのか?そしてそれはどういうことなのか?ということについて書いていきます。


  
【 小中学生が音楽を買わなくなっている構造について 】  

 1.若年層に音楽が売れない…らしい

 2.どのように音楽を聴いているのか

 3.若年層が音楽を購入するには






checkmark.png 1.若年層に音楽が売れない…らしい

昨今、良く聞かれるのが、

「若者の音楽離れ」

というやつです。
もうね。「若者の○○離れ」って表現聞き飽きたわ!
メディアでこういう記事を見たら、最近は鼻で笑うようにしています。

さて、実際に音楽が売れなくなってきているというのは、本当でしょうか?まずは、一次情報に当たってみましょう。


データ引用:一般社団法人 日本レコード協会

綺麗な左下がりなグラフが表れました。

このグラフ自体は、CD(アルバム、シングル)やアナログメディアにおける売り上げです。

でも、ダウンロード自体は上がってきているのでは?ということで、ストリーミングも併せての状況を見てみると、こんな感じ。




ダウンロードすら2009年の半分ほどになってきています。
それに対して、ストリーミングは、一気にこの数年で数字を伸ばしてきており、全体で見るとV字回復みたいに見えます。

では、若年層(小中高生)では、どうなっているのかというと、全体から見るとまだ購入している方なんですよね。




誰?若者が音楽買わないとか言った人?
買っていないのは、(比較的お金のある)中高年層だからね。むしろ、一番音楽にお金を使っているのは、若者の割合が高いという事実。

とはいえ、この10年で見てみると、やはり下がってきているのは確かですね。




checkmark.png 2.どのように音楽を聴いているのか

さて、ここからは私の狭い観測範囲からの情報です。

1.音楽を聴く方法
まず、小中学生に圧倒的に支持されているのは、YouTubeです。ニコニコ動画に関しては、ボカロ系が若干強いかな?ぐらいな感じですね。その当のボカロ系の方々も大挙してYouTubeに移動してきているので、もはやニコ動を観る意義が低下しているというのが、彼らの共通した見解のようです。ニコ動は、オワコンとか言われていますが、実感としてそうなのかも。

それにしても、CDで聴いているというのが、ものすごく少ないというか、私の観測範囲では少数派になっています。

自宅にCDデッキがない、自分専用のCD再生装置がないという家も増加しているようなので、なるほどさもありなんという感じではあります。





2.CDの購入
では、全くCDを購入していないかというと、そうでもなく、前述のデータのように10代は、CDを購入するメイン層といえる状況ではあるようです。
で、CDの購入についてですが、男子より女子の方が、圧倒的に購入している子が多いように思えます。女子は、

・ジャニーズの初回特典CD
・好きなアーティストのCD
・ボカロ、歌い手系のCD


を購入していて、それぞれの購入区分毎の棲み分けが上手くされているように思えます。
それに対して、男子は残念ながら音楽に対する興味関心が、女子よりも総じて低い感じです。(皆さんの観測範囲ではどうですか?ぜひ、聞かせてください)

イメージとしては、男子の方が現物にこだわるように思えますが、実際は、女子の方が特典などが付く現物にこだわる傾向が高そうに見えます。

ちょっと古い資料ですが、お金の使い道の違いについてのデータです。


出典:第1回子ども生活実態基本調査(2005年)ベネッセ教育研究開発センター

そもそも、小学生にいたっては、CDなどに費やすお金は、ものすごく少ないことが分かります。さすがに、中高生になると増えますが、それでも多いとは言えませんよね。

さらに、小中学生では、お小遣い自体もらっていないという層もなんと5割を超えていたりします。

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「小中学生のおこづかいに関する意識調査」 結果 - 株式会社バンダイ


そう考えると、そもそもお小遣い自体ない状況で音楽を楽しむというような環境もあまりないということを考えると、音楽を聴かない若者が増えているという状況とも合致するなと思えます。

そんな中でも音楽を聴きたいと思うならば、YouTubeにというのは、何となく必然な流れがしてきますよね。
さらに、彼らが言うには、「YouTube観ていると、オススメが神がかっている!」というのです。

確かに自分のYouTubeも、オススメされているのを観ると、「そう来たか!」と思えるような、レコメンドされていることも多いので、彼らの気持ちも分からないではないのですよね。そうやって、彼らの音楽世界を広げるのに役立っているとしたら悪いことではないのかもしれません。




checkmark.png 3.若年層が音楽を購入するには

昨年の暮れ頃の記事ですが、子どもに音楽を聴かせたいけど、意外に大変だという記事が上がっていました。

小学生の息子に贈る音楽プレーヤーどうする!? 案外高い"サブスクの壁"【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】

最近だったら、SpotifyやAppleMusicやAmazon Prime Music、Google Play Musicなどサブスクリプションが、メインストリームになってきていますが、家族共用アカウントならばできるけど、個人専用のというのは、敷居が高く現実的ではないというような内容の記事でした。

前述のように基本的に本当に好きなアーティストとかではない限りは、YouTubeでOKみたいな感じになってきているので、音楽は基本無料で聴くものという感覚が強くなっているのは確かです(昔は、FMとかだったけどね)。


さらには、違法アプリの存在もあります。

MusicFMを使っている高校生が大人になっていく。|あおいで|note


このMusicFMというのは、無料で音楽が聴けるというのをウリにしているアプリです。こういう系のアプリは、ちょっと探せば山のように見つかります。上の高校生のように、仲間に働きかけをしても焼け石に水であり、そもそも働きかける層としては、ズレているのかもしれません(無駄とは言わないけどね)。

嘆いても仕方が無いので、ここからは、提案です。

1.ゲーム機にストリーミングサービスを提供する
例えば、任天堂あたりが、Switchとか向けにストリーミングサービスを割と安い金額で提供するというのは、どうでしょう?音楽を聴くための再生機器を新規購入する必要も無く、既存のゲームなどを販売するようなノリで売るのです。アニメと同じようなノリで、ゲームとのタイアップ曲がすぐに買えるというのは、中高生にとってはグッとくる気がします。
Nintendo Switch 本体 (ニンテンドースイッチ) 【Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド】



2.完全に個別化できるファミリーアカウント
ファミリーアカウントの扱いに関しては、各社それぞれなので一概には言えませんが、ストリーミングサービスで若年層専用で親に何を聴いているのか知られない、プライバシーに配慮した格安サービスの展開です。
保護者としては、音楽でつべこべ言わないので、そういう追加サービスがあればいいですね。



3.ストリーミングサービス付き音楽プレイヤー
音楽プレイヤー自体にサブスクリプションが組み込まれており、最初払った機器代に含まれる形で、3年間聴き放題みたいな売り方をするのはどうでしょうか?
前述の子どもに音楽を聴かせたいけど、良い方法がないという方の不満にも合致すると思われます。3年間なのは、中学校で1台。高校で1台みたいな売り方ができるかな?と思ったからです。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 まだまだ逆転のチャンスはある

私自身は、一度音楽のサブスクリプションを契約していて、辞めたという経緯があります。

サブスクリプションとその外側で~私がサブスクリプションを辞めた理由

音楽にきちんとお金を払う価値があると思っているので、最終的には別にサブスクリプションが悪いわけでも何でもなく、単にどのように音楽と向き合うのかというスタンスの違いに過ぎなかったということでした。

しかし、若年層はそうではありません。
これから、どのように音楽と向き合うのか(向き合わないのか)という個人的なスタンスを確立していく時期だと思うのですよね。その時に「無料が当たり前」というのが、前提になっているのは、どうかな?と思うのです。だからこそ、しっかりと考える必要があるなと思うのです。

上で提案を3つほどしましたが、日本発のサービスが世界を席巻することも、まだまだ可能だと思っています。ぜひとも、音楽産業に携わる皆さん、ご検討を!




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