情報管理LOG
yoshinon

ITやモバイル機器、iPhone、手帳や本など。

GIGAスクール構想とは何なのか?

2020年02月07日
子育て 0
2020020700.png


情報管理LOGの@yoshinonです。
先日、渋谷区で導入予定の生徒一人一人に支給するPCが、27万円ということで、「高すぎるのではないか?」と話題になっていましたよね。これに関しては、誤解されている面があると明らかになりましたが、皆さんの関心の高い分野であるのは、間違いなさそうです。

1台27万円? 小中学校に「PCを1人1台」で膨れ上がる予算|ニフティニュース

今回は、意外にまとまって説明しているところが少なかったので、情報管理LOGの方でGIGAスクール構想について、わかりやすく説明していきたいと思います。


  
【 GIGAスクール構想とは何なのか? 】  

 1.GIGAスクール構想とは何なのか?(概要)

 2.1人1台学習者用端末の整備

 3.校内LAN(通信環境)の整備

 4.クラウド・バイ・デフォルト

 5.ICT支援員などの人員整備

 6.デジタル教科書やデジタルコンテンツなどの整備








まず、GIGAスクール構想とは何か?ということからです。
27万円PC問題で話題になって初めて知ったという人も多いと思われるので、一応説明しておきます。まずは、文部科学省のサイトから。

GIGAスクール構想の実現について:文部科学省

この中で色々と詳細に語られているのですが、毎度のことながら分かりやすいようで分かりにくいことこの上ないので、ポイントだけを超ざっくりとまとめてみました。
※もし、違っている部分や抜けているぞ?というところがあれば、教えてください。

 1.1人1台学習者用端末の整備
 2.校内LAN(通信環境)の整備
 3.クラウド・バイ・デフォルト
 4.ICT支援員などの人員整備
 5.デジタル教科書などの整備


これが、概要になります。
※クリックしたら大きく表示されます。

2020020702.png




2020020701.png

まず、これが一番話題になっているし、注目度でも高い部分ではないかと思います。今回、渋谷区の27万円PCが話題になっていたのは、まさにこの部分ですよね。しかし、上のポイントを見ていただきたいのですが、このGIGAスクール構想自体は、それだけにとどまりません。確かに一人1台のPCが、27万円であのスペックだったら、「ボッタクリだ!」と言われても仕方がないですが、後ほど明らかになったように、これは1~5を含めた一人あたりの予算だったと考えられます。

「1台27万円」はぼったくりなのか?|稲田 友 @NTT Com|note

そう考えると、そこまで非難されるような値段じゃないし、逆に無理があるような気もするぞ?とも思えますよね。
この1人1台というのは、PISA(国際学力比較調査)において、日本の読解力がさらに低下した結果を受けての決断でした。その中で情報活用能力の項目があり、総じて悪かったのが原因だったと考えられます。日本の若者のPC所有率の低さが、たびたび話題になりますが、それがいよいよ学力として表れてきたということです。


画像引用: データえっせい: 若者の情報機器の所持率(2018年)





校内LANとしていますが、一人1台端末をスタンドアローンで使うわけにもいかないので、当然ネットにつなげるための設備が必要になります。学校って今までそういう設備がなかったの?と思われるかもしれませんが、ちょっと想像するとわかると思います。今まで数十台ぐらいで済んでいた接続数が、全校生徒が全員接続するとなると、相当増強しなくてはいけなくなりますよね。会社だと全ての端末が、何らかの形で接続されていますよね?渋谷区の学校の生徒がどれぐらいいるか知りませんが、1校あたり200人とか300人接続する(マンモス校だったら1000人ぐらい?)環境とか考えると、なかなか大変そうだなとは思うわけです。だからこそ、渋谷区ではLTE接続をデフォルトでと考えた可能性もありますね。

2020020703.png
※クリックしたら大きく表示されます。
引用:GIGAスクール構想の実現パッケージ


それにしても、この台数を裁けるだけのインフラがあるか?というのは、やや疑問ですね。





これは、クラウドサービスやクラウドサーバーなどをデフォルトにしましょうということです。企業によっては、当たり前のようにAWSなどを自社仕様にして使っていたりしているでしょうが、これを学校にも適用しましょうという流れですね。
うっかり教員が、生徒の個人情報や成績を流出させてしまいそうで怖い感じですが、そういう対策も含めてやるように明記していますね。
とはいえ初期段階では、クラウドサーバーを使うとかではなく、生徒が各自で学べるようなサービスが主体になるような気がしますね。

文科省がイメージするクラウド・バイ・デフォルト。

2020020704.png
※クリックしたら大きく表示されます。
引用:GIGAスクール構想の実現パッケージ





モノだけ整備すれば良いかというと、そこはスタートラインでしかなく、それを使いこなしていくだけの力量を教師たちが持たなくてはなりません。残念ながら、文部科学省のサイトを見ても、このあたり非常に重要だと思うのですが、やや軽視しているように思えてなりません。

ちなみに、この人員整備では、特に現職の教員に対する研修は、特段組んでいる様子はなく、以下の数字から必要がないと判断している可能性が高そうです。

(参考)教員のICT 活用指導力 (平成31年3月)
「わりにできる」もしくは「ややできる」と回答(自己評価)した教員の割合
A 教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力 86.2%
B 授業にICTを活用して指導する能力 69.7%
C 児童生徒のICT活用を指導する能力 70.2%
D 情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力 80.5%

引用:GIGAスクール構想の実現パッケージ

この数字をそのまま信じて良いかかなり疑わしいですが、これをもとに「なんとかなるだろう」と考えているとしたら、若干楽観的すぎるなと思うのです。

まあ、そこでICT支援員という民間の力を借りようとしているようです。とはいえ、民間の力を借りても、日常的にずっと入るとかは無理な話だと思うので、あくまで補助的かつ問題発生時に対処するための要員かと思われます。

「令和4年度までに、ICT支援員は4校に1人程度配置」なので、まああくまでアドバイザー程度に考えた方が良いのかもしれません。

それとは別に「教職員支援機構による、各地域の指導者養成研修の実施」という形で先生方向けの研修もやるようですが、果たして間に合うのか?





今回のGIGAスクール構想の中でち出されていることの一つにデジタル教科書やデジタルコンテンツの活用&整備が謳われています。

2020020705.png



私は、残念ながらデジタル教科書は、そこまで広がらないのではないか?と思っています。なぜならば、ものすごく値段が高いから…。
「デジタル教科書 値段」でググるとすぐ出てきますよ。例えば、東京書籍の1教科分の値段は、こんな感じ。

2020020706.png
引用:【東京書籍】 ICT 小学校デジタル教科書・商品情報

国語1教科だけで520,000円って!全教科揃えたら、一体いくらになる??って値段ですよね。

義務教育の教科書は、無償だろ?

という方もいるかもですが、デジタル教科書はまだ対象ではなさそうです。
※紙の教科書は、無償です。
今回のGIGAスクール構想では、デジタル教科書に関わる予算付けを調べてみたのですが、見つけられませんでした。どなたか、このあたりの情報を持っている方いらっしゃいましたら、教えていただきたいと思います。

そういうわけで、デジタル教科書よりも先にデジタルコンテンツの充実の方が、先に来そうな気がしますね。各家庭で自習できるようなWebベースのものです。実は、すでにうちの息子の学校は、整備しており(たぶん自治体で一括で整備したのか?)日常的に使える状況にはなっています。

一人1台が実現したら、デジタル教科書やデジタルコンテンツを使う場面は、激増しそうですよね。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 これは巨大な改革になるかもよ?

「一人1台とか予算大丈夫かよー」というのが本音の9割ですが、日本の教育はここ最近ずっと先進国中最下位という非常に不名誉な状態だったので、むしろ教育にお金掛けるよ?のは、悪いことではないのではないか?と思っています。むしろ、未来の宝にお金掛けなければ、日本の将来は暗くなるばかりなので、ガンガンかけるべきだと思っています。
私の中では、「一人1台」は、ちょっとしたイノベーションになるのではないか?と考えています。学校の借り物として、誰もが使うデバイスではなく、常に持ち運びできるデバイスが、子どもに与えられることによって、ちょっとした化学変化がおこるのではないか?と正直期待しています。


[エムピウ]m+ 折り財布 MF2p25 (black)

null ()
5つ星のうち4.3
¥ 15,120




関連記事

コメント0件

コメントはまだありません