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私たちは、未来の授業の形をちょっと見ているのかもしれない

2020年03月21日
考察 0
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情報管理LOGの@yoshinonです。
何だか最近、学校系の話題が多くなっている気がしますが、きっとアレだ。
我が子が、コロナウィルスの関係でずっと家にいるので、否が応でも子どものことを考えてしまうからですね。人生で一度きりの卒業式が微妙な感じで終わったり、長い休みなのにあまり外に出歩けないことに対することを考えているので、学校に関することを一杯考えてしまうのです。
でも、こうやって現実的にできるかもしれないことを色々考えてみたり、様々な事例を調べてみると、

「おや?これは、未来の授業(学校)の形を見ているのかもしれないぞ?」

と思うようになったのです。
言っている意味がよく分からないって?
では、以下の文を読んでみてください。


  
【 私たちは、未来の授業の形をちょっと見ているのかもしれない 】  

 1.コロナショックで思わずもたらされたこと

 2.リアルと双方向性

 3.新しい授業の形








今回のコロナウィルスによって、お子さんをもつご家庭だったら少なからず大きな影響があったのでは無いかと思います。まさに、コロナショックと言って良いぐらいの影響ですよね。我が家もご多分に漏れず、上で書いたように保護者不参加の卒業式やら、長い長い休み期間となかなかハードな状況が続いています。

とまあ、負の側面に目を向け始めたらどこまでも行きそうなので、視点を変えて、これがもたらしたプラスの側面に目を向けてみたいと思います。


1.オンラインに対する障壁が下がった?
学校って何だかよく分からないけど、オンラインに対する謎の抵抗感があるように思うのですよね。未だに「SNS禁止!」とか(あるんだなこれが、うちの子が通うことになる中学校もそれ言ってるし)、生徒関係の情報が一切載らない学校HPとか、頑ななんですよね。まあ、子どもの個人情報を垂れ流しとかは、勘弁願いたいですが、それでもややそれが度を超している感じがするのです。
他の国の教育を見ると、オンラインで宿題を出すとか徐々に普通になっていたり、Google Classroomとか普通に使っているしね。そう考えると、日本のICTがかなり出遅れた感はあるのですよね。
しかし、今回のことを契機に、学校がオンラインで何ができるのか?ということを必死に模索しているように思えます。文部科学省も珍しくなんとかしようと必死だしね。

新型コロナ感染症による学校休業対策『#学びを止めない未来の教室』 | 未来の教室 ~learning innovation~

うちの子どもの卒業式では、YouTubeLiveでリアルタイム中継をやってくれました。
そう考えると、こういう危機的な状況を前に、オンラインに対する毛嫌い感が多少緩和されているのかな?と観測しています。



2.サービスが充実してきた&浸透してきた?
人間、他人事ではなかなか具体的なアクションに結びつきませんが、いざ状況に追い込まれると、今まで避けてきたことにも真剣に検討し始めるものです。そのおかげか、急速に教育向けのサービスが充実&浸透してきたように感じます。
というよりも認知されてきたと言った方が良いでしょう。

Zoomなんて以前から何度も情報管理LOGで取り上げてきましたが、「企業向けのサービスだよね?」ぐらいのイメージしかなかったのではないでしょうか?YouTubeLiveもね。
それが、身動きが取れなくなってから、初めて検討の俎上に上がってきたみたいなところが多いように思います。

卒業式をライブ配信する方法



3.学校外のコンテンツとの融合
例えば、YouTubeに大量に塾や個人がアップした授業動画がアップされています。こんな感じのね。





我が家の子どもも、中学の数学の予習をするのにそういう動画を自分で探してきて観ています。子ども曰く「すげー分かりやすい」だそうです。
下手なテキストや先生より分かりやすいとか。

今までだったら教育コンテンツ提供者というのは、こんな感じだったかと思います。

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それが、今回のことを契機に少し勢力図が変わってきているのではないか?と思うのです。
上が公の機関による教育。そして、下が家庭がそれぞれに与える教育です。「通信制塾」というのは、ベネッセとかがやっているアレですね。
「テキスト系」というのは、ドリルとか参考書とかそういうの。そして、学校教育と少しかかる感じに存在していたのが、「動画系」でした。「動画系」というのは、NHK for SchoolみたいなNHK教育とかの番組コンテンツやそういうのですね。皆さんも小中学生の頃に学校でもテレビで観たでしょ?

NHK for School


それが、今回のことでこんな風に変わってきたのではないかと思うのです。

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学校と家庭の中間に緩衝地帯のようにグリーンのゾーンが生じていますが、これが一番印象的だったことですね。学校でも家庭でもないor学校と家庭の中間みたいな感じの部分です。
学校もZoomやら様々なネット上のサービスなどを使用して、家庭にいる子どもとアクセスして、少しでも教育をしようと働きかけています。私の知り合いの子どもの学校では、学校で契約しているネットサービスを用いて、家にいる子どもたちと連絡を取り合い、宿題の提供や分からないことの相談を受けるなどしています。今までちょっと見られなかった状況ですよね。
さらに逆に先ほどの紹介した文部科学省の特設サイトに紹介されているのは、塾を始めとした民間のサービスが大半です。そこでは、今まで学校が担っていた部分を積極的に(動機は何であれ)担おうとしています。あくまで学校の学習の補助や補強という側面だったサービスが、もっと学校教育の領域に足を踏み入れ始めているのです。
さらに、子どもたち側も動画サービスなどを使用して、自主学習に活用し始めてたりと、家庭と学校というなかなか交わることがなかった境界が次第に曖昧になり始めてきているのです。





私たち親世代(というか学生が終わった人達)は、基本的に教育は、リアルでのコミュニケーションありきでした。教室に行き、学校の先生の授業を聞き、友だちと意見交換をして理解を深めていましたよね?そこでは、必ず「リアル」でのコミュニケーションが前提にあり、「双方向性」が求められていました。

そう。学校教育って「リアル」で「双方向」で無いとダメだったのです。
でも、この状況が、強制的に「リアル」でなくてはいけないという束縛を断ち切ってくれたのです。

そうすると何が起こったのか?
学校の先生方も企業もナントカできないか?と動き始めたのです。

緊急企画!休校になった小学生に開催したオンライン授業が、素敵すぎた|かのん | Canon越しの世界|note

新型コロナウイルス感染症に関連する対応について 総長メッセージ | 東京大学

新型コロナ流行で起きた塾業界の異変。教育オンライン化の最適解は今こそ生まれる


まあ、苦肉の策ではあるのですが、それが一気に教育のオンライン化への道を切り開きつつあるように思えるのですよね。
他国では、すでに学校教育のオンライン化が進んでいる状況があるので、これが契機に道が切り開かれることに期待したいですね。





そこで、見えてきたのが、新しい授業の形なんですよね。
というか、自分の子どもを観察していたら、そう思わざるを得ないのです。

現在、様々な塾や教育系のサービスが、休校措置がとられている3月中の間、コンテンツを無料開放することをやっているのですが、我が家の子どももご多分に漏れず、そういうのを駆使して勉強しているのです。しかも、いくつかのサービスを並行して比較して、一番自分にとって分かりやすいやつをセレクトしていました。

その中でも彼の中で一番のヒットだったのが、家庭教師のトライが運営するYouTubeのチャンネルでした。家庭教師のトライといえば、これですね。このCM笑ってしまうわ。




で、これがそのサイト。

勉強のわからないを5分で解決 | 映像授業のTry IT (トライイット)

これと、テキストを併用して学習を進めているようです。

そこで、コレってもしかしたら新しい授業の形なのではないか?と思い始めたのです。
予習を自分にとって分かりやすい動画である程度理解しておいて、テキストで定着を図るという流れなのですが、ここで重要なのは、動画なんですよね。

これは、今まで教師がかなりの程度担っていた部分です。
教えるのが上手い先生に当たると、学力って伸びますよね?逆に教え方が下手な人に当たると悲惨なことになるというのは、皆さん経験から理解していると思います。
それが、このやり方だったら教師役を選び放題なんですよ。関数だったらこの講師だけど、図形だったらこの人みたいなことができるってことなんですよね。

もちろん、有名塾の講師だったら粒ぞろいかもしれませんが、同じことがYouTubeでも起こっているわけです。

一次関数 - YouTube


塾でも合わない人に当たったら厳しいかもしれませんが、YouTubeだとこの通り選び放題というわけです。

じゃあ、もう学校いらないじゃん!

みたいなことを早合点しないで欲しいのです。
やはり、リアルで双方向のコミュニケーション込みで、しかも仲間と共に学ぶことの意義や効果は、全く否定できないです。それどころか、学校から隔絶されて、一人で学習している様子を見ていると、学校というある種の強制装置の効果を改めて認識しているところです。

ただし、ある種の反転授業を実践している状態になっているのは確かなんですよ。反転授業って何?という人は、ここを読もう。

反転授業

これから、YouTubeでさらに教え方が上手い人が、どんどんアップして行けば、もしかしたら塾よりも優秀な予習装置ができるかもしれないですね。

そして、学校はそれを定着させて、理解&発展させる場になるみたいな情景が浮かんできました。というわけで、教えることに自信のある人は、もしかしたらフリーランスのYouTuber講師みたいな生き方もあるかもですよ?




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 学校という枠組みの拡張?

今回は、自分の子どもを観察して得られた、まとまっていない思考を書いてみたのですが、書いてみて少し整理されてきました。やはりアウトプット大事ですね。
少なくとも今回の災厄を一つの契機と捉えて、学校という強制装置のあり方や枠組みについて再考をしてみるのも良いかと思いました。




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