情報管理LOG
yoshinon

ITやモバイル機器、iPhone、手帳や本など。

Firefoxは、いかにしてシェアを落としたのか?

2022年05月13日
Firefox関連 0
2022051300.png


情報管理LOGの@yoshinonです。
私は、ブラウザシェアをウォッチするのが好きなのですが、Firefoxのシェア下落が止まりません。
Firefoxは、一体どこでその行き先を間違ってしまったのかと遠い目をする人も多いはずです。今回は、そんなFirefoxの歴史を振り返りつつ、どこで大きく間違ったのか、または間違ってはいないかったのかについて書いていきます。



  
【 Firefoxは、いかにしてシェアを落としたのか? 】  

 1.Firefoxの現在のシェア

 2.Firefoxの転機はあったのか?

 3.Firefoxは、どこで間違ったのか?








現在のFirefoxのシェアは、こんな感じになっています。10%を切り、今では7%台になっています。もはや地を這うというようなシェアですね(OPERAは、もっとアレだけど)。

2022051301.png



Firefoxのシェアに関しては、この2022年に大きなトピックが続いています。
1つが、MicrosoftのEdgeに抜かれるということがありました。




実は、世界規模では、MicrosoftのEdgeは、そこまでシェアは多くはないのですが、日本ではなぜかFirefoxの2倍以上あるのですよね(2021年12月段階)。


画像引用:12月デスクトップブラウザシェア、日本のEdgeは世界の2倍 | TECH+


このあたり、日本のネットの特殊性が表れますよね(未だにYahoo!が強かったりとかね…)。

そして、もう1つが、NHKプラスが、Firefoxのサポートを終了するというニュースです。これですね。




ブラウザシェア的に10%を切っているようなブラウザをサポートするコストをカットしたいのは、分からなくもないけど、果たしてそれが(受信料を取っている)NHKのやることなのか?とやや問題になっていました。

そのおかげで追従してきたり、シェアの大きいChromeやSafariしかサポートしないサービスが増えてきたという記事です(Firefoxのシェアの数字が間違っていたりとか色々大丈夫か?と思える記載もありますが)。




ユーザーとしては、以前、IE一強時代の問題をまた繰り返しているのではないか?と懸念する声が上がっていました。IEによって、Web標準が蹂躙され、かなり酷い時期が続いたので、その時期を経験している人達からは、トラウマレベルになっているのですよ。1つのブラウザが独占するような状況は、Web全体にとってもあまり良いことではないと思うのですよ。







さて、そんなFirefoxについてですが、何か大きな転機はあったのでしょうか?
よく言われるのは、アドオンの互換性を切り捨ててしまったからと言われることが多いです。私自身もFirefoxを使わなくなったのは、以前愛用していたアドオンが使えなくなってしまったからです。今までできていたことが、できなくなってしまうことは、愛用していた人の心を折るには、十分な動機だと思えますよね。

では、実際どうだったのか?2009年~2022年までのシェアのグラフです。

2022051302.png


Chromeがリリースされてから、IEが急速にシェアを落としまくっていることは分かります。
しかし、Firefoxは、確かにシェアは落としてはいるものの、急減というほど急減ではありません。緩やかにシェアを落としていることが読み取れます。この時期のFirefoxに起こっていたことは、こちらで確認してみます。Wikipediaにものすごい圧倒的な量でまとめられています。素晴らしい。




ちょうど、2011年~2012年のあたりは、不具合解消とメモリ管理関係で意欲的なリリースをしているコトが分かります。今でこそ、だいぶChromeも肥大化していますが、その当時は、Chromeは軽くて表示が早いと言われていました。Firefoxは、その後を追うように速度アップに向けて、メモリ関連のアップデートを行っていました。とにかく、この時期のFirefoxは、メモリを爆食いするような感じで安定していなかった感じですね。

アドオンの互換性問題ですが、実は2009年~2016年ぐらいまで、バージョンアップのたびに問題を起こしていました。バージョンアップのたびに使えなくなってしまうアドオンや不具合も頻発していました。多少メモリ食いであっても、お気に入りのアドオンが使えるならば、使おうという気にもなりますが、何度も不安定化する状況を目の前にすると、「Chromeでいっか」となってしまったという人達の気持ちも分からないではないですよね。

そして、とどめを刺したのが、WebExtensionsベースではないアドオンを全切りするという決断をします。




この段階で、2009年段階のシェアの半分になってしまいました。
そして、Chromeにダブルスコアで差を付けられています。たぶん、その部分だけを切り取ってみれば、明暗の差は明らかで、

Firefoxは、アドオンを切り捨てたことが凋落を招いた

と言いたくなるのは分かります。
しかし、データ上で見てみると、そこまで大きな影響はなく、とにかく一定の割合で緩やかにユーザー数を落としていることが分かりますね。




では、Firefoxは、どこで間違ってしまったのでしょうか?
IEが、ユーザー数を激減していったのはEUのGDPRも影響が大きく、それがChromeの出現との対比でIEの古さが目立ち、一気にユーザーが流れたのもうなずけます。

しかし、細かい失策はあるものの、そこまで大きな失態はなかったようにも思えます。
確かにアドオンの互換性は、失望させるのは十分だったと思いますが、それもデータ上ではそこまで大きな原因であるようにも思えません。

では、何が原因だったのか?
ここからは、情報管理LOGが考えたこととなりますので、反論されたい方はいくらでもどうぞ。

情報管理LOG的な分析としては、

モバイル分野のブラウザシェアを全く獲得できなかった

に尽きるのではないか?と考えています。

Firefoxは、モバイルアプリはあるにはあるのですが、もはや1%もシェアを獲得できていません。
モバイルのブラウザシェアは、ほぼChromeとSafariの独壇場ですね。

2022051303.png


モバイルとデスクトップは、関係ないじゃん?

と思う人もいるかもしれませんね。しかし、Chromeを使っている人は分かると思いますが、モバイルのChromeは、デスクトップ版のChromeとも同期しています。他部の情報もブックマークも同期しているのですよ。そう考えると、モバイルとの連携を考えると、もはやFirefoxを使用するメリットはほとんど無くなってしまったのです。
Safariもしかりですね(Macの場合は)。

しかも、スマホの普及で2008年以降モバイルのブラウザシェアは、無視できない状況になってきています。そう考えると、非常に大きなパイを取り損なったことが、大きな失態だったと言えるのではないでしょうか。




 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 Chrome一強は、良いとも言えない

私個人としては、Chromeは好きなブラウザなのですが、それでも一強は決して良いことだとは全く言えないなと思っています。今のところは、Googleは、Webを我が物顔で塗り替えてしまおうとまではしていないので良いのですが、一強であるということは、そういう問題をいつも孕むことになるのです。そういうわけで、最近は、Firefoxも意図的に使うようにしています。まあ、最近のFirefox悪くないのですよ。そういうわけで、一強に少し抵抗するのも悪い活動ではないなと考えています。






関連記事

コメント0件

コメントはまだありません