情報管理LOGが、6月に注目した記事
情報管理LOGの@yoshinonです。
6月は、世界的には、イギリスのユーロ離脱が国民投票で可決など激震が走りましたね。もちろん、そういう記事も軒並み読みましたが、一応メジャーすぎる記事の紹介は、避けるということでやっているので、割愛させていただきました。このユーロ離脱がらみでは、かなり読み応えのある記事も多かったんですけどね。
途中にもお知らせとして、書いておきましたが、「ふらいんぐうぃっち(1)」が99円のセール情報も書いておきました。
❏ 人工知能とレタス:食糧危機から人類を救うのはAIかもしれない|WIRED.jp
人工知能とレタス:食糧危機から人類を救うのはAIかもしれない|WIRED.jp
まずは、今月も人工知能がらみの記事を4つ連続でご紹介。
人工知能のディープラーニングは、画像認識技術からの発展してきた経緯から考えると、雑草とレタスの芽との違いを認識するというのも実は、そんなに大変なことではないんですよね。この記事では、雑草を抜くのではなく、そこにピンポイントで低濃度の除草剤を射出することで、除草するという方式です。さらに、間引きなども、同様の手法でやることにより、従来よりも90%ほど化学薬品(農薬のことかな?)を減らせるということのようです。素晴らしい。
GPS+人工知能で、ほぼ無人の農業が実現したり…というのもありえない話じゃなくなってきました。
❏ 知的情報処理の最前線:人工知能の就職活動「転移学習」 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
知的情報処理の最前線:人工知能の就職活動「転移学習」 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
転移学習というのは、ざっくりと説明すると、
人工知能が事前学習した内容に対して区別させたい情報の特徴を教える(ファインチューニング)ことによって、区別できるようになる。そのベースとなる学習さえあれば、他の特徴を読み取ることにも利用できるということ。
と、理解しました。
「転移学習」に関しては、こちらのPDFが詳しいので、併せて読んでみると、さらに理解が深まります。
転移学習2010-s-jsai_tl.pdf
実は、人間においても、転移学習というものにすごく興味があって、現在勉強しているところなのですが、Aという内容に習熟することによって、Aで培った考え方や方法論が、全く違う分野のBという内容を理解する際に応用可能ではないか?ということなのです。
人工知能自体が、人間の脳をモデルとして考えているので、同じようなことが出てきても驚きはしないのですけどね。
❏ ディープラーニングで既存の映像をありとあらゆる絵画テイストに自動で変換できる驚異のアルゴリズム - GIGAZINE
ディープラーニングで既存の映像をありとあらゆる絵画テイストに自動で変換できる驚異のアルゴリズム - GIGAZINE
こちらも人工知能関係ですね。
まあ、説明はいいので、この動画を観てみたら一発で理解できると思います。
様々な名画を読み込ませて、その特徴を導き出し、それを動画に反映させることができるというものです。4月に紹介したレンブラントの新作を描くという記事の動画版みたいなものです。あまりにも自然なので、ムービーのエフェクト?とか思っちゃいますよね。
【 関連記事 】
□ 機械学習したAIがレンブラントの"新作"を出力。絵具の隆起も3D再現した「The Next Rembrandt」公開 - Engadget Japanese
❏ 戦闘機AIが空中戦シミュレーターでベテランパイロットに圧勝。無人戦闘機が空を支配する未来は近い? - Engadget Japanese
戦闘機AIが空中戦シミュレーターでベテランパイロットに圧勝。無人戦闘機が空を支配する未来は近い? - Engadget Japanese
人工知能がらみの記事の最後です。
戦闘妖精風雪という小説を読んだことありますか?
神林長平さんの小説なのですが、人工知能(本作ではそういう表記ではないけど、ほぼそう)が搭載された戦闘機が、エイリアンと闘うという物語です。その物語の中では、人が戦闘において、もはやボトルネックにしかならなくなってくるのですが、まさにそれが現実に起きようとしているのです。
人間のような脆弱な肉体という限界がない機械においては、肉体に配慮せずに動けることによって、人間を軽々と越えていくのかもしれません。
何よりも戦場からますます人間がいなくなっていく未来しか見えないですね。
この「戦闘妖精・雪風(改)」は、そういう人とそれを越える存在との葛藤がうまく描かれているので、とてもオススメです。未読の人は、ぜひ!
❏ 「悪魔のように賢い」とGoogleのエンジニアが舌を巻く「悪意あるハードウェア」が登場 - GIGAZINE
「悪魔のように賢い」とGoogleのエンジニアが舌を巻く「悪意あるハードウェア」が登場 - GIGAZINE
プラグラム的にバックドアを仕掛けたりというようなレベルではなく、ハードウェア上でバックドアを仕掛けるというもの。しかも、極小化するトランジスタの中に組み込むことで、見つけることがほとんど不可能に近いというのですからやっかいです。
”PCで特定のスクリプトが仕込まれたサイトにアクセスすると送られてくるトリガーを受けて、論理ゲート内のコンデンサに電荷を蓄え、閾値を越えると出力をするという仕組み”
原発とか重要施設に仕組まれていたら…。恐ろしいですね。
❏ Raspberry Pi3で自動ノート取り装置を作った - いきるちから
Raspberry Pi3で自動ノート取り装置を作った - いきるちから
先月は、日経のラズパイコンテストの影響か、ラズパイがらみの記事も多く見られました。
日経Linux、日経ソフトウエア 主催 | みんなのラズパイコンテスト2016
その中でも面白かったのが、これです。
黒板の前にカメラを設置しておき、板書を記録するという装置をラズパイで処理するというものです。必ず黒板の前にいる教師を画像認識させて、それを教師がその場所からいなくなったときの画像と入れ替えることで、完全な黒板のみの画像を創り出すというアイデアです。それほど難しいことをしている感じではないのですが、実際にやってしまうところに面白さがあります。
ラズパイって何?という人のために説明すると、超小さくすごく安いコンピュータのことです。Raspberry Piっていいます。
↓これね。
興味のある人は、このあたりから始めてみるのもいいかもしれませんね。
❏ FlashAirを使って、ネットに繋がっていなくてもつかえる地図アプリを作る | #GUNMAGISGEEK
FlashAirを使って、ネットに繋がっていなくてもつかえる地図アプリを作る | #GUNMAGISGEEK
もはや、単なるSDカードとは呼べないくらいに、面白機能が満載なFlashAirですが、これを使って、地図を配信するサーバーにしてしまおうというすごい記事です。
FlashAir自体が、Webサーバー機能をもっているので、こういうことができちゃうんですよね。
これと、先ほどのラズパイを組み合わせたら、本当に面白いことが、色々できそうでワクワクしますね。
❏ ドバイで3Dプリンターだけで建設されたビルが完成 | ライフハッカー[日本版]
ドバイで3Dプリンターだけで建設されたビルが完成 | ライフハッカー[日本版]
ドバイだし、単なるネタ記事?と思わないでもないですが、私は逆にスルーできませんでした。まだ、この段階では、コスト的や強度的に見合うものではないかもしれませんが、今後、もっとこの方式が一般的になってきたら、一気に主流になってしまいそうな気がします。日本の建築業界もこの分野の研究を進めた方が良いのでは?(それとも、もう進んでいるのかな?)
これの面白いところは、一般的な建築手法では絶対にできないような一体成形的な建築も可能になるところなんですよね。ものすごく、可能性を感じました。
❏ 「ふらいんぐうぃっち」 空を快適に飛ぶには? ( 夏 ) - チーム森田の“天気で斬る!” - Yahoo!ブログ
「ふらいんぐうぃっち」 空を快適に飛ぶには? ( 夏 ) - チーム森田の“天気で斬る!” - Yahoo!ブログ
「ふらいんぐうぃっち」というアニメがあるのですが、それのエンディングに流れている映像を、気象予報士の方が、「どれくらいの高さを飛んでいて どれくらいの強さの風が吹いているのか?」が気になって、考察してみたという記事です。
いいですね。こういう職業病的な記事。大好きです。
弘前市って風が少なくて、過ごしやすそうですね。
ちなみに、原作の「ふらいんぐうぃっち」は、「よつばと!」ベースの魔女の宅急便みたいな感じで、私は面白く感じました。こういうまったり系いいですね。
今、Amazonさんを見てみたら、なんと「ふらいんぐうぃっち」1巻が、99円!わぉ!安っ。
❏ スマホの音声入力が、仕事の生産性を上げる?|話すだけで書ける究極の文章法――野口悠紀雄インタビュー|野口悠紀雄|cakes(ケイクス)
スマホの音声入力が、仕事の生産性を上げる?|話すだけで書ける究極の文章法――野口悠紀雄インタビュー|野口悠紀雄|cakes(ケイクス)
『「超」整理法』で有名な野口悠紀雄氏ですが、私はけっこう好きなんですよね。実は、この人、『「超」整理法』だけじゃなく、様々なことを提言していて、それがいちいち面白いので、注目しています。
で、スマホの音声入力だけで、1冊本を書いてしまったという、この変態ぶり!(ほめ言葉ですよ!)素敵です。
これが、その本。
❏ 米Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」、bot戦争勃発で一般の個人作家も巻き添えに – hon.jp DayWatch
米Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」、bot戦争勃発で一般の個人作家も巻き添えに – hon.jp DayWatch
6月の終わりに飛び込んできた、Kindle Unlimitedサービスが日本でも始まるかも!?というニュースが耳に新しいですね。
この件に関しては、情報管理LOGでも書きました。
Bookmarklet: instantly generate a Card for any web page. | Embedly
もうすでにKindle Unlimitedが始まっているアメリカでは、この報酬ねらいの作家が、あの手この手を使って読まさせて、過剰報酬を得ようとしたり、さらにbotを使ってさらに報酬を得ようとするなど、定額制に対する攻撃が続いているようです。
日本でも始まったら、同じようなことが起きる予感がしますね。
❏ 「フライドポテト、長すぎない?」マックの疑問を直球で聞いてみた - デイリーポータルZ:@nifty
「フライドポテト、長すぎない?」マックの疑問を直球で聞いてみた - デイリーポータルZ:@nifty
私もずっと、「ポテト長いな~」と思っていました。
きっと、マッシュにして、整形しているのだろうと勝手に想像していたのですが、本当にあの大きさのジャガイモがあるんですね!ビックリな記事でした。
❏ アクエリアスとポカリスエットの違い決定版!成分,浸透圧,代謝まで徹底解説! - レコメンタンク
アクエリアスとポカリスエットの違い決定版!成分,浸透圧,代謝まで徹底解説! - レコメンタンク
こちらも食べ物系の記事ですね。
夏といえば、スポーツ飲料が欠かせませんよね。その2大スポーツ飲料であるアクエリアスとポカリを徹底比較した良記事です。
かなり細かく比較しているので、ぜひ読んでいただければと思います。私は、原材料の部分の記述が、すごく勉強になりました。
ま、結論としては、「味の好みで決めればいいんじゃない?」というのが、安心しました。
❏ 牛タン - パル
牛タン - パル
今月もこの方の記事をピックアップしてしまった…。
圧倒的なタンの大きさといつもながら、あまり美味しそうに見えない調理写真など、見所満載です。
でも、少しずつ写真が上手になってきていて、好きこそもの~だなと思ったり。
❏ 18周年をむかえて。 - ほぼ日刊イトイ新聞
18周年をむかえて。 - ほぼ日刊イトイ新聞
ほぼ日もとうとう18歳になったという記事。18年間かぁ…。
そりゃ、自分も年を取るわけだよと思いつつも、ダーリン節は冴えています。
岩田さんの思い出も語りつつ前を向いている姿が、素敵ですね。
「夢に手足を。」という言葉もいいなと思っています。

夢に手足を!
「夢ばかり追いかけやがって」とか「夢ばかり見てないで!」というのは、昔から大人の人たちが、年下の人によく言ってきた台詞です。
でも、夢がなければ人って動けないんですよね。だからこそ、糸井さんが書いていた「夢に手足を。」って言葉が素敵に感じます。
- 関連記事
-
- Amazonプライムデーでこれが欲しい!!50%以上オフでオススメ
- 情報管理LOGが、6月に注目した記事
- mosh!(モッシュ!) の牛乳瓶型マグボトルが可愛いぞ