情報管理LOGが、8月に注目した記事

情報管理LOGの@yoshinonです。
毎月恒例の前の月に読んで注目した記事についてです。
先月は、オリンピックやまだまだ盛り上がりを見せているポケモンGo関係、そしてなぜかDIY関係の記事が目にとまりました。基本的に大量にシェアされている記事に関しては、あえて取り上げない方向でやっています。
❏ 女を否定され、競技人生を絶たれたアスリート 性を決めるのは性器かホルモンか?
女を否定され、競技人生を絶たれたアスリート 性を決めるのは性器かホルモンか?
8月は、やはりオリンピック関係の記事が多く上がっていましたね。私は、その中でもこの記事に注目しました。
「オリンピックにおいて、女性とはどのように定義されるか?」という内容の記事です。どういうことかというと、女性器があれば、それがアスリートとしての女性かというと難しいという問題です。私の中では、全く意識していなかったテーマなので、非常に興味深く読みました。
例えば、
元男性である場合。要するに性転換をした場合は、それをアスリートとしての女性と見なせるか?染色体上の異常があった場合は?
もはや、人類としてギリギリのラインを競い合うオリンピックという場だからこそ、「性別」の見極めが、どんどん難しくなってきているという素晴らしいレポートでした。
❏ 「具体的な『安全』は存在するのでしょうか?」安全を追求するJALの機長が語る驚きの事実と絶対安全に向けたJALの取り組みとは? - GIGAZINE
「具体的な『安全』は存在するのでしょうか?」安全を追求するJALの機長が語る驚きの事実と絶対安全に向けたJALの取り組みとは? - GIGAZINE
「安全」とは、どういうことか?
旅客機の機長が、安全ということに関して答えた目から鱗のインタビューです。
私たちは、漠然と
安全とは、「危険性がないこと」
という思い込みがあります。しかし、危険性がないという状況というのは、どういうことかと突き詰めていくと、そこには具体性が失われてしまうのです。
このJALの機長が語ったのは、
安全とは「許容できる危険度」
と定義していました。
100%の安全を目指すべきとは思いますが、どんなに突き詰めても、100%の安全というのは担保し得ないということが分かります。その代わり、起こりうる危険性がコントロール可能なものか?という視点で考えるということです。
実は、この記事は、それだけではなく、実際上危機をコントロールするためのテクニックなども述べられていたりと、まさに知見の宝庫ともいうべき、記事でした。
❏ Webで使えるTaskChute Cloudをリリースしました! | jMatsuzaki
Webで使えるTaskChute Cloudをリリースしました! | jMatsuzaki
TaskChuteが、とうとうクラウドでも使えるようになったというニュースです!
もうすでに、使っている方もいらっしゃると思いますが、いつでもどこでも使いたいというニーズが高かっただけでに、待ちわびていた人は多かったのではないでしょうか?
TaskChuteって何?という人は、こちらを参照してみてください。
タスク管理というよりは、タスクにかかった時間を計測することによって、タスク自体への心理的な障壁を下げるという役割を持つものという認識しています。
タスク管理ツール・TaskChute2
short : http://goo.gl/7vmib4
❏ たくさんの意見に踊らされるとデザインはダサくなる - MIKINOTE
たくさんの意見に踊らされるとデザインはダサくなる - MIKINOTE
ちまたにあふれる「ダサいデザイン」というのは、どうして生まれるのだろうか?
という素朴な疑問に真っ正面から答えてくれています。
そう、ダサいデザインをするデザイナーなんていないんですよ(たぶん)。
でも、「総意」を旨とする会議を経ると、どんなに優れたデザインであっても、当初の趣旨や意味がどんどんそぎ落とされて、中身のない空っぽのデザインができあがるといいうことなのだろうと思っています。
ここに例示されている会議の話は、本当によくあるよなーと思ったり。
でも、本当に優れたデザイナーは、コンセプト段階から深く関わっていくので、そういうことが起こりにくいのでしょうが、実際は、相当段階固まってにっちもさっちも行かない状況からスタートというのも珍しくもない、というのもあるある話ですよね。
雑誌をはじめとして、ごちゃごちゃしたデザインが、日本のデザインの特徴みたいになってきていますが、「そちらの方が売れるから」というのも、デザイナーだけの問題ではない根深い問題だなと思っています。
❏ 多言語を話す人たちのアドバイス:日経ビジネスオンライン
多言語を話す人たちのアドバイス:日経ビジネスオンライン
日本人は、外国語を習得するのが苦手という人が多いと聞きます。それでも、昔よりは話せる人も増えてきているようです。しかし、多言語(母国語以外に2カ国語)を話せる人というのは、本当に少ないのではないでしょうか?
しかも、2カ国語だけではなく、4カ国語、5カ国語とマルチに言語を話せる人というのは、かなり珍しい存在です。しかし、それができる人というのが、実在するのです。
その人たちの共通点が、以下の6点なのだそうです。
①まずはリスニングから入る
②文法から入るのは絶対に避ける
③ミスをしないと話す力は伸びない(=完璧主義では話す力は身に付かない)
④真似して覚えてしまう(=暗唱につながるところです)
⑤興味のある素材にこだわる
⑥語彙(単語・イディオム・コロケーション)が重要
日本の英語教育は、色々間違ってるような気がしますね。
❏ 単語登録で「ブラインドタッチ」から「ブラインド変換」の境地へ - toricago
単語登録で「ブラインドタッチ」から「ブラインド変換」の境地へ - toricago
情報管理LOGで以下の記事を書くきっかけとなった記事です。
☑ Windowsをブラインド操作する(ファイル操作編)
☑ Windowsをブラインド操作する(ショートカットキーまとめ編)
☑ フリック入力でも単語登録で入力速度を爆速化する
単語登録を大量にすることによって、推測変換などよりも高速に入力できるというワザの紹介でした。視覚による認識よりも早くできるブラインド○○ということを意識化させてくれました。
❏ 大石始と宇多丸 音頭じゃないのに盆踊りで使われる音楽ベスト5
大石始と宇多丸 音頭じゃないのに盆踊りで使われる音楽ベスト5
先月読んだ記事の中で猛烈に面白かったもの。
盆踊りって地域によって、すごく独自に発展してきている文化だとは思っていましたが、その独自進化っぷりがすごすぎてビックリさせられます。
この記事では、音頭じゃないのに盆踊りに使われている曲ということで、5つ取り上げられていますが、ぜひとも5つとも見て欲しいと思います(動画は、5つ以上あります)。
私が一番衝撃を受けたのが、これ。「一休さん」でノリノリ。
自分の中の盆踊りって、あんまり若者がノリノリになるイメージがなかったので、衝撃がデカイ。こんなのだったら、自分も参加したいと思わせてくれます。
しかも、屋台の上にいる人たちが、お坊さんというのいい!
❏ 今こそチューブレスタイヤの闇を語ろう IRC FORMULA PRO インプレッション
今こそチューブレスタイヤの闇を語ろう IRC FORMULA PRO インプレッション
人が、夢中に自分の好きなことを一生懸命に力説するのを読むのが大好きです。例えそれが自分にとって、それほど詳しくない事柄であっても。
こちらの記事は、なんと30000文字(!)の分量があります。
自転車におけるチューブレスタイヤについて熱く語っています。そして、それがきちんとした詳細な知識の裏付けがあるからこそ、ものすごいリアリティと説得力を持ち得るのです。
ちょっとした小冊子を読むような感覚で、ぜひ読んでみてください。
❏ 「現代の野球中継」となったポケモンGOの圧倒的功績を讃えたい | ライフハッカー[日本版]
「現代の野球中継」となったポケモンGOの圧倒的功績を讃えたい | ライフハッカー[日本版]
「野球中継」と「ポケモンGo」??
何のつながりがあるのかと一瞬頭の中が混乱するタイトルの付け方が秀逸な記事です。
娯楽が今のように多様化する前、世間では(好きか嫌いかは置いておいて)「野球で話をする」ということが、行われていました。
みんなが、一つのことを話題にすることによって、同時性が感じられていたのです。それが、21世紀の現在、ポケモンGoがその共通ワードになってきているよということでした。
確かに趣味の多様化は、一人一人の幸福感を高めてくれていますが、同時性は感じられづらくなってきているのも確かですよね。みんな、「多様性」は好きだけど、それと同じぐらい「同時性」も好きなんですよね。
だから、「バルス!」とかツィートしちゃうんです。
❏ 【報告】ポケモンGOマップの大量のURLスキームが意図的であると思わせる事実 - もう一人のY君
【報告】ポケモンGOマップの大量のURLスキームが意図的であると思わせる事実 - もう一人のY君
ポケモンGoがらみの記事をもう1つ。
こちらは、セキュリティ関係の記事です。iPhoneにおいて、同じURLスキームをもつアプリが複数ある場合、どれが発動されるかは指定できないということを利用している悪質なアプリについてのレポートです。
これ、アカウント毎BANでいいでしょ?
❏ ワイヤレスマウスを安価な物理ボタンとして使う - Qiita
ワイヤレスマウスを安価な物理ボタンとして使う - Qiita
DIY系の記事を3つ。
まずは、ワイヤレスマウスを物理ボタンとして使ってしまおうというもの。
確かにワイヤレスマウスって、Bluetoothの製品としては、規格も安定しているし、何よりも安いですよね。これと、Raspberry Piと組み合わせることで、お手軽IoTが実現できちゃうのが、すごいですよね。
見た目さえ気にしなければ、かなり簡単にできますよね。さらに、マウスを分解しちゃって、もう少しカスタマイズすることもできそうです。
この記事では、Hueを使って、無段階調光機を作成しています。
❏ 顔が大きくなる箱 - デイリーポータルZ:@nifty
顔が大きくなる箱 - デイリーポータルZ:@nifty
DIY記事2つ目。
DPZからなのですが、顔をでかくする箱を作ったという記事です。
何がスゴイって、インパクトでかすぎです。しかも、自然な顔の色に見えるように試行錯誤したりと、DPZクオリティが炸裂しています。
これ、安価にできるので、イベントとかでけっこういいんじゃない?

※写真:顔が大きくなる箱 - デイリーポータルZ:@nifty
❏ 「エネルギーは“育て”よう!」古民家再生&薪ストーブの給湯システムをDIYし、節エネを実践するエリックさんの暮らし | greenz.jp
「エネルギーは“育て”よう!」古民家再生&薪ストーブの給湯システムをDIYし、節エネを実践するエリックさんの暮らし | greenz.jp
DIY記事3つ目。
古民家を自分でリフォームしてしまうだけではなく、なんと薪ストーブで給湯システムをDIYしちゃったという記事です。
この記事をツィートしたら、バズってしまいました。
これは、すごいDIYです。 「エネルギーは“育て”よう!」古民家再生&薪ストーブの給湯システムをDIYし、節エネを実践するエリックさんの暮らし | greenz.jp https://t.co/WDI8zk0Ims
— yoshinon (@yoshinon) 2016年8月20日
とにかく、個人でここまでできちゃうの??
という驚きに満ちています。
❏ 【ひもの漫画】牛肉を燻製にして最高の自家製ビーフジャーキーをつくる!『干物道(ひものみち)』第5回 - メシ通
【ひもの漫画】牛肉を燻製にして最高の自家製ビーフジャーキーをつくる!『干物道(ひものみち)』第5回 - メシ通
最後は、食べ物系から。ん?これもDIYと言えないこともないか。
自家製のビーフジャーキーを作ったよという記事です。
私自身燻製が大好きで、自分で作ったりもするのですが、ビーフジャーキーもそういえば燻製だったと思い出させてくれました。これは、かなり燻製熱が高まります。
この記事の中で、肉の水分でチップがぬれてしまうという部分があるのですが、煙さえ回れば良いので、上にアルミの皿などをかぶせると良いのにと思いました。

自分の手を使うこと
最近、DIY系の記事を読むことが多くなってきました。
既存の製品を買うのではなく、個人の力でやれることを拡張できることが楽しいのです。製品を買う方がお手軽だし、何の苦労もないのですが、その中で動いている仕組みがブラックボックス化しているのが、気になるのです。ところが、DIYするということは、その中の仕組みまで理解しないとできないので、ブラックボックスを開け放つ感覚があるのです。
自分の手をあえて煩わせることによって、そのものに対する理解が深まる感覚って好きなんですよね。
燻製機では、これがオススメかな?
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