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人工知能に任せたら良いのではないか?と思える職業について考えてみる

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情報管理LOGの@yoshinonです。
この数年人工知能が非常に熱くなってきていますね。このままいけば、シンギュラリティもほんとうに起きるのではないかという気がしてきますね。それぐらい、世界中の知が結集して、激しく進化しまくっている分野だと思っています。
以前、今後人工知能によって失われる仕事というのが、記事として話題になっていました。

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今は本当にそういうことが、起きるだろう感じがしてきています。
今回は、上記の記事によらず、もしも人工知能にこの職業を任せてみたらどうなるだろうか?という仮定をしてみました。あくまで思考実験です。異論反論大いにあるかと思います。ぜひ、考えるきっかけになるとありがたいです。


  
【 人工知能に任せたら良いのではないか?と思える職業について考えてみる 】  

 1.カスタマーサービス(主に苦情受付)

 2.裁判官

 3.医者

 4.配送業

 5.政治家や官僚







checkmark.png 1.カスタマーサービス(主に苦情受付)

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カスタマーサービスで主に苦情などを受け付ける電話窓口というのがありますよね。たいていの場合、怒りを貯めながら電話してくる人が多いので、その時点で相当なクレームになりそうなものです。また、そういうところにクレームをつけるのが、趣味という人もいるらしく、担当者も相当疲弊するそうです。
実際、厳しいカスタマーサービスは、離職率も高く、精神を病んでしまう人も多いのです。

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そこで、人工音声+人工知能でカスタマーサービスを運営してみるというのは、どうでしょうか?少なくともすでに膨大なノウハウやQ&Aが蓄積されているならば、簡単な疑問や苦情に関しては、即答も可能でしょう。

実際、オンラインでのみしか受け付けないというところも出てきているので、実は一番実現可能な分野かと思います。

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さらに、ある程度機械的に(まあ人工知能だしね)対応してもらうことで、ほとんどの人の問題は解決されるばかりではなく、真に困っている人と単なるクレーマーを選り分けることも可能になるでしょう。真に困っている人にこそ、人によるきめ細やかなケアが必要になります。その時に初めて人が担当することで、簡単な質問や単なる悪質クレーマーに時間や精神的な体力を奪われることなく対応できると思われるのです。

最近のカスタマーサービスは、ほとんど録音しているので、機械学習にかけるためのデータは、かなりあると思われます。もしも、カスタマーサービスを専門とする企業が出てくれば、カスタマーサービスに関わるノウハウや苦情などが、業種などをこえてデータが蓄積されていきます。そうすると、ビッグデータ的に解析し、クレームや苦情に関わる共通の傾向なども割り出せるかもしれませんね。




checkmark.png 2.裁判官

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私は、裁判員裁判にはどちらかというと反対です。裁判は、人が人を裁くというシステム上どうしても避けられない様々なバグが出てきます。どんなに完璧な制度を目指したとしても、それには限界があるのは仕方が無いとは思っています。しかし、裁判員裁判の場合だとそこにさらに感情などが入り込む余地があり、量刑をゆがめてしまっている現状があります(裁判員裁判の方が、重く判断される傾向がある)。

視点・論点 「裁判員制度6年の歩みと課題」 | 視点・論点 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス
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自分の中では、最終的な判断は人間の裁判官が行うべきだと思いますが、その途中または量刑判断の最終局面の一歩手前まで、人工知能に任せてしまっても良いのでは無いかと思うのです。特に軽犯罪レベルや量刑の確定しやすい裁判などにおいては、ほぼ人工知能でまかなえてしまえるのではないかと考えています。それは、過去の膨大な判例の数々がデータとして使えるからです。そうすることで、裁判の迅速化と裁判制度のスリム化を図ることが可能になるでしょう。

イメージとしては、攻殻機動隊のこのイメージ?

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逆に家庭裁判所など、仲介や和解などがメインとなるような裁判には、全く向かないかもしれませんね。

アメリカでは、法律事務所でIBMのワトソンを雇ったというニュースも流れましたね。法律関係は、今後間違いなくこの流れに乗っていきそうです。

米大手法律事務所、破産法担当としてAI弁護士を世界で初めて導入 - BusinessNewsline
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checkmark.png 3.医者

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たぶん、これは賛否が分かれるであろうと思います。
私も全てを人工知能に置き換えることができるとは全く思っていません。むしろ、人間でなければならない部分もまた多い職種であると思っています。しかし、あえてここに載せたのは、そこに人工知能が入り込む余地があると考えたからです。

少し前のニュースで人工知能が、ある特殊な白血病患者の病名をかなりの速度で特定したというのをご存知でしょうか?

IBMのWatson、わずか10分で難症例患者の正しい病名を見抜く。医師に治療法を指南 - Engadget Japanese
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しかし、それだけではなく、人工知能の得意とするのは、画像の解析であったり、人間が見分けることができない大量のデータの中から意味のあるデータを見つけ出すといった部分です。

人工知能ワトソン、がん診断支援 8割で有用な情報提供:朝日新聞デジタル
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そこで、ふと考えてみると、医者の行なっている診断というのは、まさにこれではないかと思うのです。人の経験によるのではなく、様々な医療データと照らし合わせ病名を特定していくという作業は、まさに人工知能の分野ではないかと思うのです。その時に果たして人間の医者は、どの部分を担当していくことになるかというと、先ほどの裁判官と同じ「最終判断」の部分と、患者からしっかりと情報を引き出すことではないかといでしょうか?
少なくとも、しかめっ面で患者をチラリとしか見ず、診察もそこそこに薬だけは大量に出す医者は、もはや必要がなくなるのかもしれません。

患者さんの立場に立ち、コミュニケーション能力にすぐ入れる医者こそが、人工知能とともに仕事をする医者になっていくような気がします。インターフェイスとしての人間ということです。




checkmark.png 4.配送業者

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これは、そこかしこですでに言われていることで、わざわざ言及する必要もないかと思ったのですが、あえて書いておきます。現在、急ピッチで研究開発が進んでいる自動運転技術が、実用レベルで使い物になる状態になれば、間違いなくこの配送業務における運転手の役割は必要なくなる可能性が高いです。

Amazonの倉庫業務が、ほぼオートメーション化しているという事実から考えても、同様な事態が生じる可能性が高いと言えます。

Amazonのオートメーション化したピックアップ作業の様子。




自動運転によりほぼ完璧なまでに高効率化した配送順や道順など実現した時に、人が果たすべき役割は何か残っているでしょうか?実は逆説的ですが、人の果たすべき役割はある、と考えます。

確かにドライバーとしての役割は無くなっていくでしょう。しかし、ラストワンマイルという「道から家の中まで」は、さすがに色々難しいのではないか?と思うのです。大きさも重さも異なるモノを、丁寧に扱いつつ、呼び鈴を鳴らし、話しかけ、受け取りのサインをもらうという一連の流れは、案外人間の方がうまくいくと思っています。このような様々な複雑な要素が折り重ななる場面で、物理的に実現するというのは、人の得意とするところだからです。

そういう意味では、タクシーやバスなどの公共交通機関のドライバーに関しては、人の入り込む余地はかなり少なそうな気がします。




checkmark.png 5.政治家や官僚

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最後は、政治家や官僚です。
これも異論反論大いにありうるところだと思います。

もちろん、これも完全に人工知能に置き換えることはできないと思っています。少なくとも今のところは。
政治家の仕事は、非常に多岐にわたるので100%置き換えるのは不可能だとも思います。しかし、税を徴収し、それを最適な形で再配分するという本来の政治業務の一つを見た場合、そこには少なくとも人工知能が活躍する部分が見出せそうです。医療、福祉、公共事業に始まり、軍事、金融など多岐にわたる分野を貫くのは、「お金」です。現在は、各省庁や各地方から「予算要求」があり、それに対して適切だと思われる額が割り当てられます。しかし、それが本当に適切かは分かりません。そして、それが全体として最適化されたものであるかもわからないのです。さらには、あらゆるファクト(国際情勢やら気候など)が複雑に折り重なり、混沌としたように見えます。

しかし、まさにその混沌としたデータの集合体から意味を見抜くのが、人工知能の役割です。
政策立案に関わる分析官としての役割としてならば、大いにありではないでしょうか?それを表明し、議論の俎上にあげていくのは、人の役割になるのです。少なくとも勘や経験、感情などに振り回されることがなく、適切に分析してくれる人工知能をブレインとした政治家が出てきた時、私たちの目には「情けない」と映るでしょうか?それとも「頼もしい」と感じるでしょうか?

とはいえ、世界は全て理論尽くで動いているわけではなく、どちらかといえば非論理的&感情的な思惑で動いていることも非常に多いことを考えると、あえて不合理な判断や非論理的な判断が、必要とされる場面もあることに注意しなくてはいけません。そして、そういう局面こそが人の担うべきところなのかもしれません。





eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 インターフェイスとしての人間

この記事を書いていて、ふつふつと沸き起こってきたのは、人が担うべきことは何か?ということです。私は、人間というのはインターフェイスとして非常に優れていると感じています。人工知能を万能の存在とは思っていませんが、最終的にはシンギュラリティ以前であっても、相当な部分で人は負け続けると思っています。
けれども、車に走る速度が追いつかないからといって怒ったり、悲しんだりする人はいませんよね?コンピュータの方が計算速度が速いからといって、落ち込んだりする人もいないでしょう?
つまりは、担うべき役割が、シフトしていくというだけな気がします。あとは、社会がどれだけそれを受け入れるだけの土壌があるかという問題になっていくのではないでしょうか?

まあオリュンポスには、ほど遠いよね。







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