Scrapboxという新しい思考+仕事ツールを試してみた

情報管理LOGの@yoshinonです。
Gyazoというキャプチャー共有ツールの開発元であるNota Inc.から、全く新しい(と思う)ツールとしてScarapboxというサービスを開始しました。これは、またもやすごそうな予感がしますよ。
というわけで、使い方や感想などをレポートしてみます。
【 Scarapboxという新しい思考整理ツールを試してみた 】 1.Scarapboxとは、どんなサービスなの? 2.実際に使ってみる 3.仕組みの理解 4.これは思考ツールとしても面白い! |
Scarapboxというのは、Gyazoで有名なNota Inc.が開発した全く新しいWikiサービスなのだそうです。
Scrapbox - チームのための新しい共有ノート
概要に関しては、こちらが分かりやすいかな?
第16回 Scrapbox(1):増井ラボノート コロンブス日和|gihyo.jp … 技術評論社
先日、紹介したMilanoteに近い感じがしますね。
❏ Milanoteを使ってみての使用感と感想
❏ Milanoteは、Evernoteというよりも視覚的なWorkflowyでは?
❏ MilanoteがWorkflowyに近づくためにどうすれば良いか?
では、実際に使ってみたいと思います。
こちらにアクセスします。
Scrapbox - チームのための新しい共有ノート
「はじめる」をクリック。

すると、Googleアカウントでのログインになります。ログインしましょう。

非常にシンプルな画面ですね。でも、このシンプルさに奥の深さが隠れているのです。
でも、まず取りかかる前に、設定をしましょう。
右上の「Menu」をクリックして

「Setting」をクリック。

ここで設定すべきなのは、主に3点です。他のテーマとかは、あとで好きにすれば良いです。

プロジェクト名:Scarapboxでの自分のプロジェクトの名称
プロジェクトのURL:なんと任意で決められる!(これすごいありがたい)
公開設定:そのプロジェクトの公開・非公開を設定できます
さて、仕組みを理解するにも何も使ってみなくては始まりません。
で、実際、使ってみたら、これがびっくりするほど軽快な操作性でモッサリ感がありません。しかも、タイトルにも書きましたが、「思考ツール」+「仕事ツール」として、かなり優れている感じがします。
先日、書いた「Evernoteを記憶装置から思考装置に変えるためのアイデア」思考装置のような存在ですね。
Bookmarklet: instantly generate a Card for any web page. | Embedly
A:ページの作成
一番上にある「+」マークをクリックします。

そうすると、これまたシンプルなボックスが出現します。
1行目が、タイトル。そして、2行目以降が、本文となります。

B-1:記法の理解(太字、斜体、引用)
実は、マークダウン的な記法が使えます。太字にしたり、斜体にしたり、引用もすごいラク!

B-2:リンクの記法(外部リンク)
外部へのリンクを貼るのも超簡単です。

B-3:リンクの記法(画像、YouTube)
とりあえず、画像とYouTubeを貼ることができるのは、確認しました。他のサービスもできるのありそうですね。

B-4:内部リンク、ハッシュタグ
さて、いよいよこのScrapboxの核心に迫っていきたいと思います。実は、このScrapboxの優れている点は、まさにこの内部リンク&ハッシュタグにあると言って過言ではないでのです。
内部リンクとハッシュタグは、基本的に同じものです。主に文中に使うのが、内部リンクで、最後などに使うのが、ハッシュタグみたいな使い分けで良いかと思われます(結果は同じです)。
で、ここから実際に使ってもらった方が、理解が早いのですが、このように考えてもらうと良いかもしれません。
・リンク先は、作成しなくても内部リンク&ハッシュタグを作成した段階で、そのページが作成される。
・リンクした時点で相互にリンクされた状態になっている。
いまいち分からないかと思われますので、この動画をご覧ください。
こんな風に下の方に、どんどんリンク先のページが、リアルタイムに作成されていっているのが、分かるでしょうか?
それでは、作成したEvernoteというページをクリックすると、元の「1ページ目の作成」というページのリンクが表示されています。このように、リンクした時点で相互にリンクされるのです。この概念がすごく大事なので、覚えておいてください。

以下にScrapboxでのリンクイメージを描いてみました。

メインから伸びている線は、「Evernote」~「アウトラインプロセッシング入門」までつながっていますが、「ツール」、「本」にはつながっていません。逆に「ツール」からは、「メイン」も「本」も見えません。一見、どんどんページが増えていってしまい、不安になりますが、このように内部リンクやハッシュタグでつなげない限りは、混線することはないのです。

これは、なかなか面白い仕様ですよね。まるで有機的につながっていく情報カードのようです。
Workflowyの場合は、トピックスが違えば、このように関連することはありませんが、Scrapboxでは下位層を意識することなく、情報のつながりだけを意識することになります。どちらが、優れているというものではありませんが、少なくとも応用範囲が広そうなツールであるのは、間違いありません。
注目のツールです。

Wiki?それとも思考ツール?
これは、Wikiなのだろうか?それとも新しいツールなのだろうか?と触っていて、ずっと考えていました。Wikipediaを始めとするWikiのイメージとは、だいぶ違った印象を受けます。しかし、そこで使われている概念的なモノは、確かにWikiっぽいです。
Workflowyとも違う、マインドマップとも違う、新しい思考ツールになりうるのではないか?と思うのです。
まずは、ぜひ使ってみてください。面白いですよ。
「アイデア大全」本日、Kindle版発売ですね。
読むの楽しみだな。
あと、「AIの遺電子」の5巻も出たようです。
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