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Scrapboxは、Evernoteになれるか?

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情報管理LOGの@yoshinonです。
Scrapboxは、本当に熱いですね。急激に使う人が増えてきている印象です。
Scrapboxを語る人の中に、よくEvernoteとの比較をされる人が多いように思います。私もScrapbox関係の記事の中で「Evernote越えか!?」というようなことも書きました。
では、本当にScrapboxは、Evernoteになりうるのでしょうか?
そのことについて考えてみました。

  
【 Scrapboxは、Evernoteになれるか? 】  

 1.Scrapboxとは何か?

 2.ScrapboxとEvernoteとの共通点

 3.根本的な違い

 4.スケーラビリティで考える







checkmark.png 1.Scrapboxとは何か?

Scrapboxとは、オンラインでスクリーンキャプチャを共有できるサービスであるGyazoを開発したNota Incが始めた、全く新しいWikiサービスです。

Scrapbox - チームのための新しい共有ノート
Scrapbox - チームのための新しい共有ノート




Wikiというと枯れた技術というイメージですが、Scrapboxを触っていると、従来のWikiのイメージが覆される感じです。画面としては、こんな感じ。

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様々な機能が実装されているのですが、これの最大の特徴は、内部リンク&ハッシュタグです。[]で囲むか、# とハッシュタグを付けることによって、自動的に双方向的にリンクが生成されるのです。

例えば、私のScrapboxで、こちらのページにある「#本」というハッシュタグをクリックすると

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このように「#本」がついたものが、表示されます。

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さらに、この内部リンク&ハッシュタグは、後付けでなくても良く、先にどんどん作成しても構わないのです。先に内部リンク&ハッシュタグを付けていくと、それのリンクがどんどん生成されていくのです。このあたりは、動画を観てみてください。




まさに新しい思考ツールともいうべき、すごいツールなのです。
もうすでに情報管理LOGで何度か取り上げているので、詳細に関してはそちらの記事を参照してみてください。

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checkmark.png 2.ScrapboxとEvernoteとの共通点

ここから、Evernoteとの考察に入っていきます。

一見、ScrapboxとEvernoteって似ているように思えるのですが、実際に使ってみると、
ほとんど似ていません

確かに、タグを使うことで、1つのノート(Scrapboxの場合ページ)に対して、複数の属性を付与することができるという点は、共通点と言えます。しかし、そもそも目指すポイントが違うのです(※「3.根本的な違い」参照)。

Scrapboxは、ビジュアル的には、Evernoteに似てなくてもないです。
カードで情報を見せる点とかね。




checkmark.png 3.根本的な違い

しかし、上でも書いたように、一見ビジュアル的には似ているように見えても、Evernoteとは根本的に違っているのです。

1.そもそもの仕組みが違う
まず、以下の画像を見てください。左がEvernoteで右がScrapboxです。
ほとんど同じように見えますよね?(タグのつく位置とか細かいことは置いておいて)

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ところが、Scrapboxの方の書影部分をクリックすると…
このように画像のリンクが現れます。

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ようするに、画像自体はScrapboxにはなく、あくまでリンク先の画像を表示しているに過ぎないのです。
他にもScrapboxは、YouTubeを貼れたり、色々とビジュアル的にも優れていますが、それらも、基本的にはリンク先のものを表示しているに過ぎません。あくまで、ScrapboxはテキストベースのWikiなのです。

それに対して、Evernoteは内部に画像や動画などを保存しているという違いがあります。


2.Scrapboxはネットワーク、Evernoteはカテゴライズ
私の中では、これが一番の違いだなと思う点が、Evernoteにおけるタグと、Scrapboxにおける内部リンク&ハッシュタグの考え方の違いです。

Scrapboxは、内部リンクやハッシュタグによって、ネットワークを形成していくイメージです。このネットワークの形成を広げていくことで、情報が生きていくような仕組みですね。

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それに対してEvernoteは、タグはあくまでカテゴライズの手法として用いられているように思えます。ストックされた情報が、迷子にならないようにするためのタグなのです。Evernoteのタグ一覧を見ると、そういう感じが見えてきますよね。

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checkmark.png 4.スケーラビリティで考える

というわけで、ScrapboxはEvernoteとは別物の存在として考えることができます。Scrapboxは、まだできたばかりでこれからどのように進化していくかが見えていませんが、今後を占う上で避けて通れない問題が、スケーラビリティです。

スケーラビリティとは、ざっくり言うと、

規模を大きくしていったらどうなるの?

ということです。
現在、私のEvernoteには、約20000のノートがあります。そうすると、タグなども1つあたりノート数100越えなんていうのも出てきたりします。したがって、時々タグの分割や整理などをするようにしています。

現在、私のScrapboxは、まだ100ぐらいの非常に小規模な状態ですが、これから10000越えをしたときに起こりうることを想定してみます。

1.ハッシュタグの混同
これは、初期のEvernote談義でも起こっていたことですが、最初のうちはそこまでタグが増えることはないだろうと、どんどん増やしていくと、似たようなタグが並び

あれ?どっちでつけていたっけ??

というようなことが起こったりしました(その後、タグの結合、分割、ネストで対応しました)。
それと同じようなことが、規模が大きくなればなるほど起こる可能性が高くなってくるのではないかと思っています。

そして、Scrapboxで内部リンク&ハッシュタグを整理する方法を、私はまだ見つけることができていません。
※誰か知っていたら、教えてください。



2.視認性の問題
100や200ぐらいだったら、まだ目で追うことはできますUが、それが数百~1000以上になったときに、果たして目で追うことができるのか?というと難しいかもしれません。
その時に、視認性と使い勝手をどのように担保していくかが、問われていくのかな?と思いました。

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3.ネットワーク構造の複雑化への対応
上でScrapboxは、ネットワークだと書きました。情報と情報が結びつくことで、1つの情報がいくつかの意味を持ち始め、情報の塊自体に価値が生じてくるという考え方です。たぶん、初期段階では、それで良いのかもしれません。しかし、ノード数が増え、ネットワークが複雑化していくと、たどり着きたい情報にたどり着けなくなったり、本来の価値がぼやけてしまう可能性が出てくるだろうなと予想されます。
でも、これは実際にその段階になってみないと分からないのですけどね。

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 eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 ネットワークと規模と認識

Evernoteの初期段階では、

Evernoteを何に使うのか?
Evernoteで何ができるのか?


ということが、度々話題に上がりました。
まさに、現在のScrapboxは、この段階なのかもしれません。可能性のレンジが広いからこそ、どうなるのだろう?という期待を込めて考えるのです。

Evernoteが辿ってきて道筋を見ていくと、

 ①用途の問題(何に使えるのか?活用法の模索)
 ②スケーラビリティの問題(タグやノートブック問題)
 ③活用の問題(ツールの本質の問題)


ということが話題になっていることが多いように思います。
たぶん、Scrapboxもこういう道筋を辿りながら熟成していくのかな?と思うのです。
ぜひ、たくさんのユーザーに使ってもらって、活用の幅を広げていってもらいたいなと思います。





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