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AIとご神託

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情報管理LOGの@yoshinonです。
最近は、世の中でAIが、まるで神様のように人間を上回る存在のように扱うようなメディアや人も出てきました。しかし、本当にAIは、そのような存在なのでしょうか?
私は、ちょっとそういう考えは、思考停止のような気がしてなりません。
今回は、AIをめぐる状況について考えていきたいと思います。


  
【 AIとご神託 】               

 1.最近のAIの扱われ方について

 2.なぜNHKのあの番組は炎上したのか?

 3.因果関係と相関関係

 4.AIはご神託ではない







checkmark.png 1.最近のAIの扱われ方について

最近、AI関係が話題に上がることが、格段に多くなってきました。
それは、良い傾向ともいえるのですが、どうも何だか、そうでもないことも増えてきました。
まるで、インターネット初期の頃におじさん方が、ことあるごとに「これからの時代は、インターネットが~」と言っている雰囲気にとてもよく似ているなと思っています。言っている本人は、最新の単語を盛り込んで満足げなのですが、中身が何もないという感じに似ているのです。

先日、都ファの小池都知事が、「AIは、自分」というような発言をしているのを聞いて、さすがに盛大にズッコケました。
これね。
43分17秒ぐらいから。「それは、私がAIだからです。」
43分50秒ぐらいから。「人工知能なのは私です。」



さすがに上の動画の発言は、トンデモレベルなので失笑しかありませんが、それでも真顔で言ってしまうところに、同時に薄ら寒さも覚えたわけです。

インターネット初期の時代に、真剣に新しい技術革命に向かい合っていて人たちは、「これからは、インターネットが~」などという抽象的な意味のない話などせず、「何ができそうで」「どう利用すべきか」という具体的な話を中心にしていたように思います。




checkmark.png 2.なぜNHKのあの番組は炎上したのか?

先月、NHKで放送された「NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「AIに聞いてみたどうすんのよ!?ニッポン」」という番組が、炎上しました。

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「AIに聞いてみたどうすんのよ!?ニッポン」
NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「AIに聞いてみたどうすんのよ!?ニッポン」




その番組で主張していたのは、

「病院が減るほどみんな健康になる」
「40代一人暮らしが日本を滅ぼす」


など、という荒唐無稽なものでした。

ビックデータを解析して出てきたものを、エンターテイメント風に味付けして番組にしたという感じでしょうか?それに対して、挙がっていた批判的な意見としては、こんな感じです。まあ、言いたいことは分からなくはないです。

NHK「AIに聞いてみた」に対する皆さんの反応 - Togetterまとめ
NHK「AIに聞いてみた」に対する皆さんの反応 - Togetterまとめ



【人工知能】NHKの「AIに聞いてみた」に賛否?因果関係と相関関係の違いで混乱を招いているとも | まとめまとめ
【人工知能】NHKの「AIに聞いてみた」に賛否?因果関係と相関関係の違いで混乱を招いているとも | まとめまとめ






checkmark.png 3.因果関係と相関関係

ここで、上でも指摘されていた「因果関係」と「相関関係」について解説しておきます。
分かる方は、読み飛ばしてください。

この2つの関係について、簡単な例を挙げておきます。

<相関関係の例>
教室が暗くなると、灯りがつく(本当は、誰かが電気をオンにしただけなんだけど)。
教室が暗く感じるようになると、かなりの割合で灯りがつく。
その割合は、90%を超えていた。

一見、理論的に見えますが、「暗くなる」と「灯りがつく」は、相関してはいますが、必ずしも原因とは言えません。


<因果関係の例>
教室が暗くなると、灯りがつく。
それは、教室の前の方に座っているAさんが、電気をつけるからだ。

これは、「暗くなる」と「灯りがつく」との間に、きちんとした原因が入っていますね。Aさんという原因が、「灯りがつく」という現象を起こしていると言えます。


もう1つ例を挙げておきます。

<相関関係の例>
飲酒が多い人は、喉頭癌になる割合が高いというデータが得られた。
飲酒の量と喉頭癌の発生率は、相関関係がある。



<因果関係の例>
飲酒が多い人は、喫煙率も高い。
そして、喫煙は、喉頭癌を引き起こす因子である。つまり、喫煙量と喉頭癌の発生率は、因果関係がある。

上の相関関係は、飲酒という喉頭癌と直接の因果関係のない因子が、さも原因のような感じで扱われていました。このことを、交絡因子といいます。

つまり、先日のNHKのあの番組で炎上した理由というのは、きちんと交絡因子を除去できずにいたのではないか?という疑念が、大きかったように思います。




checkmark.png 4.AIはご神託ではない

先日、ちきりん氏のツィートが流れていて、私は「実にその通り!」と思ったので、引用リツイートさせていただきました。





ちきりん氏が、指摘したのは、

AIが言っているから正しいんだよ?

盲目的に信じさせるツールとしてのAIの使われ方ということです。
そして、それを政治的に利用すると、自分に都合が良いことであれば、「AIが、そう言っているので…」と言ってしまえば、いちいち
なぜ、そうしなくてはいけないのか?
という理由を説明する必要がないという、

一種の「ご神託」として利用できる危険性をはらんでいる

ということなのです。
私たちは、もうすでに将棋や囲碁、様々なビッグデータ解析などを通して、人以上の力を見せつけられてきてしまいました。そのため、もはや「人以上の何か」のように感じている人が、

思考停止して、受け入れてしまう

ことに恐れを感じているのです。


病院を減らせば、病人が減る

などというのは、病院を減らさざるを得なかった地域から、病気になる可能性のある人たちがいなくなってしまったかもしれないという、大局的な動きは解析には含まれていない可能性が高いといえます。しかし、それを「ご神託」と受け取った人は、「そうか、それじゃ増えすぎた病院を減らそう」と、短絡的に判断してしまう可能性が高いのです。

しかし、AIは、「ご神託」ではありません。あくまで、データを解析して、そこから人間が見つけることが難しかった特徴を見出す計算をしているに過ぎません。少なくとも今は。
だからといって、逆向きに「AIが言っていることは信用ならない」というのも、思考停止です。

私たちが学ぶべきは、将棋の藤井聡太氏の態度なのかもしれません。

電王戦振り返り(番外編) 藤井聡太四段とPonanza - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース
電王戦振り返り(番外編) 藤井聡太四段とPonanza - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース




人工知能の圧倒的な計算力を前にひれ伏すのではなく、そこから学び、さらに「人として何を築けるのか」という、共生的な態度こそが、AIとの距離の取り方なのかな?と最近思っています。




eyeglass2.png 情報管理LOGの眼
 初期のインターネットに対する人の反応っぽい

上にも書きましたが、最近の人工知能の扱われ方って、初期のインターネットっぽいなと思っています。

何でもインターネットが、解決してくれる

ぐらいの言い回しをする人が多く、ものすごくうんざりしたのを思い出しました。
確かに世の中を大きく変えましたが、それによって、全て解決されるはずもありません。そういう思考停止していた人たちは、結局、ありがたがっていただけで、いざ生活の一部になってしまえば、単なる享受者としているだけです。それよりも、その新しい技術の向こう側を見ていた人が、どう社会に生かすか?と考えていたように思えます(失敗した人も多かったけどね)。

ふと、今の加熱した人工知能に対する反応が、それに近いなと思ったので、記事を書きました。






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